基礎から作り直し、自分の欠点を改善して再起戦に臨むケイト
2021年9月4日(土)東京・新宿FACE『skyticket Presents DEEP JEWELS 34』のセミファイナル(第5試合)フライ級5分2Rで、ミッコ・ニルバーナ(AACC)と対戦するケイト・ロータス(KING GYM KOBE)。
柔道、糸東流空手の型、ボディビル、スポーツインストラクターを務めていた経験をバックボーンに持つケイトは、2020年10月に『DEEP JEWELS』でアマチュアSPルール(防具無し、3分2Rでパウンドは禁止)にて初試合。熱戦の末に藤田翔子に敗れるもその可能性を見せつけて、12月にはプロデビュー戦で熊谷麻理奈を腕十字で極める一本勝ちを飾った。その美貌も含めてデビュー前から大きな話題を呼んだが、3月大会で前に出るHIMEの打撃に後退し、プロ2戦目で初黒星。今回が再起戦となる。
「2021年は“ケイトの年”にする」と意気込んで臨んだ今年初戦からつまづいてしまったケイトだが、「上に上がれるよう技術を磨いてきます」と、勢いだけではなくしっかりとした実力を身に着けてリングに帰って来ると告げて約半年間沈黙を保った。その間、ケイトは東京への出稽古(拠点は神戸)を敢行していた。
「やはり選手がたくさん集まっているので活気があふれていて、1人1人のレベルがすごい高いと感じました。特に伊澤(星花=DEEP JEWELSストロー級王者)選手の技術が凄すぎて、圧倒されたと同時に自分も必ず追いつきたいと思いましたし、伊澤選手レベルの人と毎日練習すれば確実に自分の自信にも繋がっていくと感じました。後はパンチの打ち方も教えてもらったのですが、以前と少し打ち方を変えただけで、いいパンチを打てるようになったので今後はそれを試合でも出せるようにさらに磨いていきたいです」
出稽古の経験は「K-clanで教えて頂いた事とKINGGYMで教えて頂いてる事、自分がやりやすいと感じた方を自分で考えて試して練習するようになったり、出稽古でたくさん動画を撮って頂いたので、それを何回も繰り返し見てKINGGYMでの技術練習やマススパーで試したりしました」といった形で活かしている。
前回はデビュー戦から2kg減量しての契約体重55kgでやったことで、フライ級(-56.7kg)が適正階級との想いが強くなったようだが、具体的にはどんなマイナスを感じたのか。ケイトは「リングに上がってから分かったんですが、息切れがものすごく早かったのと、全体的にパワーの衰えを感じました」と、1カ月で約8kg落としたことがパフォーマンスに影響したと考えているようだ。
2戦目後、前述のように試合間隔を約半年空けたが、その意図は「試合のための追い込み練習だけではなく基礎をもっとしっかりと覚えたかった事と自分の欠点を自分でしっかりと理解し、そこを改善したかったためです」と、目的と目標をしっかりと定めての期間だった。
今回対戦するミッコについては「打撃、寝技、ともにバランスがしっかり取れている選手だなと感じています」と評し、ミッコが「ケイト選手は地獄を見る」と挑発していることについては「特にその言葉については何も思いませんが、私が何を発言しようと結局はリングの上での結果が全てなので、自分とミッコ選手の試合をいろいろな方に見て頂きたいです」と、試合で成長を見せることに集中していると語った。