2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』にて、スーパーファイトのスーパー・フェザー級3分3R延長1Rで朝久裕貴(朝久道場)と対戦するMOMOTARO(OGUNI-GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
朝久は父であり、朝久道場の朝久篤館長のもとで5歳から空手を学び、10歳の時にキックボクシングの練習を始めた。2015年からKrushに参戦し、無尽蔵のスタミナから繰り出すパンチ&蹴りのラッシュで小澤海斗や佐野天馬から勝利を収めている2016年からは中国の格闘技イベント『武林風』に定期参戦し、中国でも活躍。2018年3月には武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝を果たした。2020年11月にはK-1で大岩龍矢に判定3-0の完勝を収めている。戦績は21勝(6KO)7敗。
僕は泰央とは全然違う朝久空手を使います
――昨年11月以来となる試合、K-1参戦が決まりました。どんな心境でしょうか?
「試合が約10カ月ぶりに決まって、久しぶりにK-1で戦えることをとても嬉しく思います。ただ、自分の試合はありませんでしたが、弟(朝久泰央)のタイトルマッチに向けて一緒に練習をしていましたし、K-1横浜大会が開催されることが決まった時点で、僕自身出場するつもりで練習に励んでいたので、明日が試合でもいいぐらいバッチリ仕上がっています」
――朝久道場は試合の有無にかかわらず、常に練習に励んでいる印象があります。
「そうですね。練習はずっと続けていて、昨日の自分より今日の自分が強い、今日の自分より明日の自分が強い…といった感じです。昨日の自分より今日の自分が弱いようではいけないと思うし、日々強さを更新できるよう頑張っています。今の僕自身が過去最強で強いと思っているので、今の自分だったら昔の自分をKOできると思っています」
――7月のK-1福岡大会で弟の泰央選手がK-1ライト級チャンピオンになりました。大きな刺激・力になったのではないですか?
「毎日頑張っている姿を見てきたので、弟がチャンピオンになったという事実がとても嬉しかったし、刺激にもなりました。でもやっぱり近くでK-1のベルトを見ると、僕も自分の階級でK-1チャンピオンになりたいと強く思いました」
――そんな中で対戦が決まったMOMOTARO選手の印象をお願いします。
「僕自身が海外での試合を経験しているので、海外での試合の大変さというのはよく分かっています。そういった意味で選手としての強さと、精神面での強さは今まで戦ってきた日本人の選手とは違うのかなと思っています」
――海外で試合をする、そしてその中で力を発揮するというのは大変なことですか?
「例えば日本では計量当日サウナに入って、計量をクリアして点滴を打つという選手もたまに聞くんですけど、そういったことは外国ではできないし、食べられる食材も決まっています。そういった中でいいパフォーマンスを発揮して、今まで結果を残してきたというのは海外で戦ってきた僕自身にしか分からないものもあるのかなと思います」
――技術面ではMOMOTARO選手をどのように見ていますか?
「どちらかというとパワータイプではなく、テクニシャンタイプなのかなという印象があります。前回の試合は残念ながらKO負けをしてしまいましたが、一発がある選手と戦ってその一発をもらってしまったというだけで、僕自身の彼の評価としては下がっていないです」
――それでは今回どんな試合を見せてくれますか?
「もちろんテクニック対決で勝ってもいいんですけど、ここは僕自身の強くなった姿をファンのみなさんに見せるためにも、ずばりKO予告、KOで勝ちたいと思っています」
――よく泰央選手は朝久空手(アサヒサカラテ)の強さを見せると話しますが、裕貴選手も同様にそういう思いがあるのではないですか?
「朝久空手は誰でもできるものなんですけど、僕には僕の朝久空手があって、泰央には泰央の朝久空手があります。朝久道場の黒帯を巻いている選手や先輩も、その選手自身の朝久空手を作っているので、僕は泰央とは全然違う朝久空手を使います。そういった意味でも弟を知っている人にも知らない人にも楽しんでもらえたらいいなと思います」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「久しぶりに僕の試合を見る方もいると思うんですけど、インパクトを残せるように必ずKOで勝ちますので、楽しみにしていてください」