2021年8月21日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.128』の一夜明け会見が、22日(日)都内にて行われた。
第4試合のバンタム級3分3R延長1Rで、峯大樹(若獅子会館/RKSバンタム級王者)から1Rにダウンを奪って判定勝ち(30-27×2、30-26)した池田幸司(ReBORN経堂)は「対戦していただいた峯選手、とても気持ちが強くて素晴らしい選手だと感じました。対戦していただきありがとうございました。僕自身としては前回のK-1のトーナメント、大きな舞台で何もできずに負けてしまい、応援していただいた方々の期待を裏切る形になってしまったので、今回勝ちを取ることができて凄く嬉しく思います。ホッとしています」と前夜の試合を振り返った。
試合の中で良かった点と悪かった点を聞かれると「良かった点は1・2R、練習していた自分の距離で巧く戦うことができたことです。悪かった点はその巧い距離の中で相手のパンチやキックをもらいすぎるリスクを考えすぎてしまって、コンビネーションに繋がる部分が少なかったことかなと思います。コンビネーションをもっと多くの場面で出せていたら、KOに繋げられたのかなと思います」との答え。
5月の「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」1回戦で、優勝した黒田斗真に初回KO負けを喫した影響はあったかとの問いには「試合中は全くなかったです。練習中でも下からの攻撃とかパンチとかもらわないように、下を向かないとかそういうことを意識してやっていました」と、敗北を糧にしたという。
次の試合に向けては「対戦相手が決まるまではいつも通りテクニック、ディフェンスを磨くスパーリングだったり、パワーをつけるミットトレーニングだったり、基礎的なことをやっていきたいと思います」とし、9月のKrushでバンタム級の試合が3試合組まれていることには「特に気になる選手はいないんですけど、この3試合で勝つことができる選手はトップだと思うので、そういう選手とやっていきたいですね」とした。
9月に初参戦となる、他団体で活躍してきた松谷桐については「あまり知らなかったんですけど、Krush参戦が決まって動画を見て、サウスポーでテクニックのある選手という印象でしたね。今後やることがあると思うので、絶対に負けたくないですね」と対抗意識を燃やす。
今回の試合で一番見せたかったことは「KO勝ちですね。バンタム級でもワッと沸かせられるKOができるんだぞっていうところを見せたかったです」とのことで、「次回はKOします」ときっぱり。
そして「バンタム級は今、凄く盛り上がってて、いい選手がたくさんいる中でそういういい選手に勝ち続けて自分がトップになって、K-1・Krushのベルトを絶対巻きたいので、今後とも応援よろしくお願いします」と締めくくった。
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斎藤祐斗(JK TRIBE)
第3試合で遠藤信玄(Capture the flag)を2R1分33秒、左フックで仕留めた斎藤が試合を振り返った。
「愛を知る県から来ました斎藤祐斗です。よろしくお願いします。昨日の試合は僕たちの作戦としてはコツコツ上下に散らして、自分の攻撃を先に当てて、その中で当たれば倒れるだろうという作戦だったんですけど、遠藤選手、凄いベテランで巧くて、僕の戦いたい距離で戦わせてくれなかったんで、なかなか蹴りも当たらなくて。ちょっとその中で自分でも焦ってて、体がガチガチになっていて、セコンド声から『パンチ振りすぎ』って凄い聞こえていたんですけど、自分の中では1発当たれば倒れるだろうと思ってたんで、その自分の気持ちを信じて殴りに行ったら当たって倒れたっていう感じでした」
――KO勝利から一夜明けてどんな心境?
「僕はやる前から絶対勝つって自分を信じていたんで、勝つことにはそんなに驚いてないんですけど、奇跡的に1発当たって良かったなっていう感じでした」
――試合の中で良かった点と悪かった点は?
「良かった点はあんまりないかなと思うんですけど、悪かった点はガチガチになっちゃって、細かい攻撃を出せなくて、大振りになってしまったことです」
――次の試合に向けてはどんな準備をしていきたい?
「次の試合が組まれれば僕はいつでも準備しますっていう感じなんですけど、最近Krush名古屋大会がないんで、ちょっと復活してもらいたいなと想いがあります」
――今後戦ってみたい選手は?
「誰とかはないんですけど、もうそろそろトップ選手に食らいつけるように強い選手とやりたいですね」
――もし試合が長引いてもあのスタイルを最後まで貫き通した?
「セコンドの言うことを聞かなきゃいけないと思ってたんですけど、ここで引いたらつまらない試合になるというのは分かっていたので、その1発当たる前に何回か左のフックが当たっていて、効いてるなっていうのは分かってたんで、1発当たれば倒れると自分を信じるしかなかったんでガムシャラに行きました」
――ファンの皆さんへのメッセージは?
「昨日は応援ありがとうございました。僕はKrush名古屋大会を是非復活していただきたいんで、他の名古屋の選手も揃って声を上げていただいて、ファンの皆さんもSNS等で盛り上げていただけるとありがたいんで、よろしくお願いします」
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C-ZUKA(T-GYM)
第2試合の女子ミニマム級 3分3R延長1Rで、MMAファイターのKAI(ファイティスジムMSC)に延長R、判定2-1(10-9×2、9-10)で勝利を収めたC-ZUKA(T-GYM)が試合を振り返った。
「昨日は応援ありがとうございました。以前は保育士をしていて、このコロナ禍になって仕事の責任上とかもあって、都内には行けなかったんですけど、環境が変わって、今回1年8カ月ぶりにKrushに参戦させていただくことになりました。本当に長い期間空いてしまったので、試合感覚とかも忘れてしまった点もあるんですけど、期間が空いたことでいろんなことを一から見直すことができたので、また新たな自分を発見できたかなって思います。今回ギリギリな試合で、毎回ヒヤヒヤさせてしまうんですけど、その中でも自分の課題と収穫が見つけられたので、その点をまた頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
――久しぶりのKrushで勝利して、一夜明けての心境は?
「とりあえず不安しかなかったんですけど、試合ができることが本当にありがたいことだなと、それを一番に感じています。
――試合の中で良かった点と悪かった点は?
「良かった点として、今までスロースターターで1Rでダウンをもらったりすることがあったんですけど、とりあえず今回は落ち着いて入ろうということで、両方のセコンドの声がよく聞こえたかなって思います。周りの声がよく聞こえて、落ち着いて対応できたかなと思います。悪かった点としては疲れてしまったりスピードが全然なかったり、もちろん倒せるパワーもまだまだついてないと思うので、伸びしろたっぷりっていうことで頑張っていきたいと思います」
――次の試合に向けてどんな準備をしたい?
「今回階級も上げて、今まで45kgでは苦しい中でやってきたことがあって、今回初めて追い込みの練習が楽しく感じられて、元気に当日を迎えることができたので、この階級でも戦えるなということが分かったので、筋力アップ、スタミナアップを頑張っていきたいと思います」
――K-1・Krushの女子が盛り上がっているが、そこでどういう活躍を見せたい?
「本当に上にいる選手みたいに倒せる力って、正直まだないと思っているんですけど、自分のリーチとか巧い戦い方をして、どこまでいけるのかっていうのは挑戦していきたいところではあります」
――ファンの皆さんへのメッセージは?
「今回、周りでコロナが出たりして、来てくれるはずの方も何人も来れなくなってしまったんですけど、中継で見てくれて、たくさんのありがたい言葉をもらいました。1年8カ月ぶりということで試合が決まった時に、周りの人が自分の試合が決まることでこんなに喜んでくれるんだっていうのが初めて感じられたので、そういうふうに周りの人にパワーや勇気を与えられる試合を今後も頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」
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大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)
第1試合のスーパー・ライト級3分3R延長1Rで、斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)を3R1分28秒、KOで仕留めた大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)が試合を振り返った。
「昨日の試合なんですけども、結果3RKOで終えることができて、一安心しています。内容の前に先程、中村プロデューサーからマイクが長いよと(苦笑)。終わった後にセコンド陣であったり応援に駆けつけてくださった皆さんにもSNS等でも言われて、進行の妨げにもなってしまったかなということで自分も少し反省しています。
試合内容に関してなんですけども、対戦相手の斉藤雄太選手の試合動画を見て研究していく中で、試合後のインタビューでも話した通りなんですけども、自分のイメージ通りで。ただ、自分が1RでKOするという気持ちが強すぎて1R目からガチガチになってしまって、終盤にダウンをとられて。そこで気持ちが焦って3R目にまで行ってしまったっていうのがいけなかったかなというところで、めちゃくちゃ怒られました。まあ、KO勝ちというところで結果を残せた、Krushらしい戦いができたと言ってもらえたので、そこは評価したいと思います」
――次の試合に向けてどんな準備をしたい?
「正直、今回の試合なんですけど、怪我などで全然万全の状態じゃなかったんですよね。練習も全くできない状態で、そんな中、試合に出るのもどうかって悩んだんですけども、逆に万全の状態で出られる選手のほうが少ないなとずっと考えていて。怪我は絶対につきもので、みんなどこかしら傷めているところでの出場で、今回は周りの意見を押し切って参戦しました。とりあえずはその傷を癒やして、次戦に向けて自分の中で課題が見つかったところがあるので、そこを修正していきたいと思います」
――12月のK-1大阪大会出場と大和哲也選手との試合をアピールしていたが、改めてどういう気持ちがある?
「そこはブレずに貫き通していきたいなと思っていて、その気持ちが大和哲也選手に届けばなというところですね。もし、実現するならば必ずいいもの、いい試合を作ってみせます」
――ファンの皆さんへのメッセージは?
「昨日は応援に駆けつけてくださった皆様、ABEMAで応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。第1回出場の際もそうなんですけども、SNS等で反響が大きくて、それが凄く力になっています。今後も年齢がどうとかあると思うんですけど、気持ちは前しか見てないんで、毎日精進して強さを探求していくので、必ず面白い試合をする楽しみな選手の皆様の中の一人に加えていただけたらなと思いますので、今後とも注目してください。お願いします」