2019年6月29日(土)東京・後楽園ホール『skyticket presents DEEP 90 IMPACT』の対戦カード第一弾が発表された。
第7代DEEPウェルター級王者・悠太(ALLIANCE)と第3代修斗環太平洋ミドル級王者・佐藤洋一郎(KATANA GYM)による、元王者対決が決定。
悠太は2004年1月にプロデビューし、2013年3月にDEEPウェルター級王座を戴冠。同年12月には初防衛に成功し、2016年4月にはRIZIN参戦も果たした。レスリングのバックボーンを持ちながら打撃を得意とし、パワフルな試合を展開。
佐藤はアマチュアボクシング、柔術を経て2007年5月にキックボクシングでプロデビューし、RISEでTKO勝ち。翌年3月にプロ修斗でデビューすると、2009年に新人王、2010年3月に環太平洋王座に就いた。同王座は2度の防衛に成功している。パンクラス、HEATを経て2016年からはDEEPに参戦。打撃とチョークを武器にDEEPウェルター級戦線のトップクラスに位置し、ベルトを狙える位置にいる。
同じくウェルター級戦として、渡辺良知(JUNGLE GYM)vs川中孝浩(BRAVE)も決定。渡辺は柔術を経て2005年10月にプロデビュー。オランダやブラジルなど海外での試合も経験し、DEEPウェルター級のトップ戦線で活躍してきたが、怪我のため2013年6月から欠場。2018年2月に約5年ぶりの復帰を果たすと、打撃&テイクダウンで3連勝を飾った。
川中はレスリングでインターハイに出場するなど活躍。2011年4月にプロデビューすると連勝してスーパールーキーとして注目されたが、怪我に泣かされ1年1試合ペースで3連敗。2018年6月には得意のレスリングを活かして悠太から勝利を収めるも、またも怪我で今回が約1年ぶりの復帰戦となる。
この2試合は次期タイトル挑戦者を決める査定試合的な意味合いが含まれているだろう。
ライト級でも好カードが実現。・宮崎直人(総合格闘技津田沼道場)と大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)が激突。大原は長身と長いリーチを活かした殺傷能力の高い打撃に加え、苦手だった寝技を克服して濱村健、タイトル挑戦目前だった長倉立尚を破って勢いに乗っている。今回はタイトル挑戦経験があり、テイクダウンとスクランブルでの強さを発揮する宮崎に挑む。長い間、未完の大器と言われ続けてきた大原がタイトル挑戦へ大手をかけるのか、それとも一時のスランプを脱した宮崎が実力を見せつけるのか。
フライ級ではランボー宏輔(パラエストラ千葉)と鮎田直人(CAVE)が対戦。ランボーは修斗世界ランカーとして活躍後、DEEPに参戦。フライ級とストロー級で試合をするも2勝4敗と本領発揮には至っていない。鮎田はゲーマーとして格闘技ゲームの世界ランキングに名を連ねたことがあるという変わった過去を持ち、現実の格闘技では連敗を喫していたが、3月大会で藤田大和とのテイクダウン合戦を制して勝利を飾った。ともに勝利を重ねて勢いをつけたい者同士の戦いとなった。
そして、昨年16人で開催された「Fighting NEXUS初代バンタム級王者決定トーナメント」で優勝した渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)のDEEP初参戦が決定。テイクダウン&グラウンドコントロールに優れる渡部は、初代修斗ウェルター級王者の渡部優一を父に持ち、親子二代王者を達成した。
「この度は歴史あるDEEPという団体に出場させて頂くことになり、DEEP佐伯代表、そして快く送り出してくださったNEXUS山田代表には感謝します。日本メジャー団体に出場するということで、自分の実力をDEEPのマットで証明していきたいと思います。応援宜しくお願い致します」と渡部。
送り出すFighting NEXUSの山田峻平代表は「まずは試合を作ってくださった佐伯さんに感謝します。ベルトをつくり最初のチャンピオンの最初の試合、絶対に負けられません! ネクサスでは来るもの拒まず去るもの追わずですが、ネクサスの看板を背負って他団体に出る選手は別です、なにがなんでも勝ってもらいます! もし負けたら佐伯さんとダイエット対決します。宜しくお願いします」と、DEEPに宣戦布告している。
<決定対戦カード>
▼DEEPウェルター級悠太(ALLIANCE/第7代DEEPウェルター級王者)佐藤洋一郎(KATANA GYM/第3代修斗環太平洋ミドル級王者)
▼DEEPライト級宮崎直人(総合格闘技津田沼道場)大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
▼DEEPウェルター級渡辺良知(JUNGLE GYM)川中孝浩(BRAVE)
▼DEEPフライ級 ランボー宏輔(パラエストラ千葉)V鮎田直人(CAVE)
<出場決定選手>渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘/Fighting NEXUS初代バンタム級王者)