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【KNOCK OUT】鈴木千裕とぱんちゃん璃奈のRIZIN参戦に宮田プロデューサー「2回も3回もチャンスがあるとは思っていません。求められるのはKO」

2021/08/16 20:08
 2021年9月19日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.30』に、『KNOCK OUT』から揃って出場が決まったKNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)とKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者・ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)。  KNOCK OUTプロデューサーの宮田充氏が、両選手の参戦経緯、そして両選手にかける期待を語った。 「7月18日の『KNOCK OUT 2021 vol.3』で鈴木千裕くんから『今後、MMAの方でも戦って突っ走っていきたいと思います』とのアピールがあって、すぐ山口代表を交えて話をしました。そして2日後の20日に、RIZINさんの会見で榊原代表から千裕くんへ『めちゃくちゃ興味がある』とのコメントがあって、その後に榊原さんとお話しさせていただく機会がありました。正直、もっと先になるかなと思っていたんですが、電光石火といいますか、そのあたりはさすがの速さだなと感じました」  ぱんちゃんに関しても、「以前から『外のリングでも勝負してみたい』というアピールをもらっていたので、一番いいタイミングでいい舞台を設置してもらったし、本人もすごく前向きでしたね。去年にも1度、出場の話が持ちあがったことがあったようですが、その頃よりも強さを増して自信を深めての参戦で、いいタイミングだと思います。上手くハマったというところです」と、噂のあった昨年大晦日よりもいいタイミングで出場が決まったとの見方。  鈴木に関しては「クロスポイント吉祥寺さんはいろいろなコネクションを持っているので、MMAの練習環境には困らないでしょう。それに、まるっきりの初心者ではないのですぐに対応できると思います。楽しみしかない」との期待を寄せる。  宮田Pは「牛を川に連れて行くのは僕たちの役目ですが、水を飲むか飲まないかは牛自身の問題ですから。僕たちにできるのはここまで。あとは本人たちが水を飲むか飲まないか」と、故・大山倍達総裁の名言を引用し、「求められるのはKOでしょう。今までKOしてきたから今回のチャンスが巡ってきたわけだし、2回も3回もチャンスがあるとは思っていません。千裕くんは張り切っていましたが、いざRIZINさんのリングに上がったら緊張するでしょうし、そこで委縮するのかどうかはファイターによる。そこに関してはワクワクしかないですね。そういう実験というか。ぜひそこでKOを見せてほしいですね」と話した。  宮田Pは選手の挑戦について「ファイターがキャリアのなかで誰々とやりたい、どこかのリングに上がりたいという気持ちになるのは、よくある話。あとはタイミングと、その団体さんときちんと話をさせてもらえるかによりますけど、そういう意味で、今回はドンピシャでハマりましたね。千裕くんが『キックとMMAの二刀流でいく』と言うなら、『やれんのか』ですよ。本当に出来るのかを見てみたい。今後も選手がいいタイミングで打って出ることはやぶさかではないですし、こういう道もあるんだということが今回証明できたと思います」と、タイミング次第で選手が外に打って出ることをサポートしていくとする。  さらに「(KNOCK OUT-REDフェザー級王者の)安本晴翔選手もRIZINさんから『いいファイターだね』と言っていただいているので、橋本道場さんと話して、タイミングが合えば勝負してもらいたい。大きい舞台、違う舞台、KNOCK OUTを見たことがないファンがいる舞台でやらせていきたい、トライさせていきたいです」と、安本が出場する可能性もあるという。  しかし、「RIZINさんではまだキックボクシングが確立されていないので」と、そんな簡単なものではないという認識もある。「鈴木千裕はMMAでやると腹を括ってくれたから決まりましたが、RIZINさんがこういう状況(コロナ禍で外国人選手が招聘できない)でなかったら組まれたかというとそうでもないと思います。今回は千裕くんとぱんちゃんが次にどこへ進んでいくのか、というところでRIZINさんがそのタイミングで必要としてくれたということだと思います」と、あくまでもタイミングが合ったという認識。 (写真)怒涛の10連勝、3連続KO中のKNOCK OUT-REDフェザー級王者・安本晴翔のRIZIN登場もあるのか それでも「チャンピオンたちのモチベーションの持って行き所は難しい。晴翔くんにしても(KNOCK OUT-BLACK スーパーミドル級王者の)松倉信太郎くんはすでにRIZINさんに出ていますが、KNOCK OUTでいいカードを組んでいくのがベースですがいいお話をいただけるならぜひ、というスタンスです」と、今後もRIZINをはじめ他団体から選手のモチベーションが上がるオファーがあれば、出場への橋渡しを考えていきたいとした。
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