2021年9月26日(日)東京・大田区総合体育館で開催されるムエタイのビッグマッチ『BOM~The Battle Of MuayThai~-ouroboros 2021-』の対戦カード第一弾が発表された。
サブタイトルのouroboros(ウロボロス)は【永遠】【永続性】という意味を持ち、タイの国技ムエタイは永遠に続いていくという意味と、藤原敏男から始まり石井宏樹、梅野源治、吉成名高、奥脇竜哉(いずれもラジャダムナンスタジアムの王座を手にした)と日本人ムエタイ選手たちも永遠にタイの歴史に名を刻んでほしいという意味で名付けられたという。
出場が発表されていたBOMライト級王者・梅野源治(PHOENIX)の対戦相手は、ロンペット・Y'ZD ジム(タイ/Y'ZD豊見城)に決定した。
(写真)サウスポーから繰り出す強烈な左ミドル、左ストレートを得意とするロンペット 梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイに復帰して2勝1敗。6月には『RIZIN』のKICKワンナイトトーナメントに出場し、1回戦で皇治と対戦したが、1Rわずか43秒、偶発的なバッティングでノーコンテストとなった。
そのバッティングで眼窩底骨折と鼻骨骨折の疑いがあり、軽度の脳震盪も起こしていたため救急車で病院に搬送されたが、眼窩底は折れていなかったが鼻骨が2カ所骨折していた。今回は本来のムエタイルールでの再起戦となる。
(写真)RIZINのKICKトーナメントでは1回戦で皇治と対戦するもバッティングにより無効試合に ロンペットは2020年2月の新日本キックに参戦し、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次と対戦。サウスポーから繰り出す重い左ミドル&左ストレートでブロックした勝次のバランスを崩し、5Rには左フックでダウンを奪い大差の判定勝ち(50-45×3)。大きなインパクトを残した。勝次と対戦した時は35勝(10KO)19敗という戦績しか分からなかったが、あのロッタンともタイで対戦していたという。
本場タイの選手が招聘できない現状、国内にいるタイ人選手では最強の相手が梅野に用意されたと言える。この試合はライト級3分5Rで行われる。