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【Bellator】堀口恭司が奪還狙う“黄金のバンタム”でも1億円GP開催か!? 強豪マゴメドフを降したスタッツ「トーナメントをやろう!」

2021/08/14 15:08
 2021年8月13日(日本時間14日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて「Bellator 264: Mousasi vs. Salter」が開催された。  王座を返上した堀口恭司が奪還を狙う(※現王者はセルジオ・ペティス)注目のバンタム級で、前UFC世界バンタム王者ピョートル・ヤンと1勝1敗の3位のマゴメド・マゴメドフ(ロシア※写真上)が登場。2度のNCAAディビジョン2王者でMMA8連勝中、現4位のラフェオン・スタッツ(米国※写真下)と対戦する。 ◆Bellaor バンタム級ランキング(※試合前の8月12日時点)王者 セルジオ・ペティス (21-5)1位 フアン・アーチュレッタ (25-3)2位 パトリック・ミックス (14-1)3位 マゴメド・マゴメドフ (18-1)4位 ラフェオン・スタッツ (16-1)5位 レアンドロ・イーゴ (21-5)6位 ジェイムス・ギャラガー (11-1)7位 ジョシュ・ヒル (20-4)8位 ジョーネル・ルゴ (6-0)9位 キャス・ベル (5-2)10位 ダリオン・コールドウェル (15-5)  ダゲスタンの武術寄宿学校パエ・ストロン・スヴェタ出身のマゴメドフは、12月の前戦で元ACBファイターのマテウス・マトス(ブラジル)を判定3-0でドミネート。2021年4月の前戦ではTitan FC、LFA、DW's Contender Series出身のシージェイ・ハミルトンに2R リアネイキドチョークで一本勝ちしており、Bellator3連勝で一気に王座戦線に名乗りを挙げるか。マーク・ヘンリー門下生として、ザビット・マゴメドシャリポフ、エディ・アルバレスらとも練習を積んでいる。  対するスタッツもBellator5連勝を賭けてマゴメドフと激突する。ルーファスポートの同門セルジオ・ペティスが同階級の王者に君臨するなか、いかに上位戦線に食い込むか。今回の試合に向けて、UFC同級のコリー・サンドヘイゲンと練習を積んできた。サウスポー構えから、相手のテイクダウンを切り、長い左ストレート、左ハイも得意とするスタッツ。オーソドックス構えから前足にシングルレッグ、ダブルレッグに移行するマゴメドフは、スタッツをテイクダウン出来るか。 “黄金のバンタム”に注力するBellatorでは、怪我で王座を返上していた堀口恭司の参戦や、GP開催も視野にタレントを揃えている。果たして、誰がバンタム級の主役になるのか。 ▼バンタム級 5分3R〇ラフェオン・スタッツ(米国)136ポンド/61.68kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×マゴメド・マゴメドフ(ロシア)135.75ポンド/61.57kg  1R、サウスポー構えのスタッツに、オーソドックス構えのマゴメドフ。圧力をかけるのはスタッツ。マゴメドフのローに、スタッツは左ハイ! ブロックするマゴメドフはスタッツのローを掴みに行く。さらに右ローを蹴り返す。  右ジャブで前手を伸ばすスタッツ。最初のレベルチェンジからのテイクダウン狙いはマゴメドフも。すぐにスタッツもスプロールで切る。  左ジャブを伸ばすマゴメドフ。右ローを当てるスタッツ。マゴメドフは右後ろ蹴りをヒット。さらに右バックフィストは空振り。スタッツは右ジャブのダブルで前に出る。右インローを当てるマゴメドフ。さらに右ストレートの飛び込み。さばくスタッツ。さらにマゴメドフは右を伸ばし、左のスタッツの蹴り返しを掴んでシングルレッグへ。  金網まで片足で立ち背にするスタッツ。いったんハイクロッチで足を上げるマゴメドフだが、足を戻すスタッツは力を抜き金網背に。マゴメドフはかなり力を使うがテイクダウン出来ず。  足を抜き突き放すスタッツが、今度はマゴメドフの右ミドルを掴んでテイクダウン! 金網際での立ち際にバックについたところで緊張感あふれる初回がゴング。  2R、右ジャブを突くスタッツ。右イドルを当て、左ジャブはマゴメドフ、その打ち終わりに組みに行く。さらにシングルレッグから左足を抱えて押し込むマゴメドフは放し際にバックフィスト! しかしその打ち終わりに右を打ち込むのはスタッツ! なおも左で差して大腰気味に乗せてテイクダウンはマゴメドフ!  脇を差してまたいでリバーサルで立ち上がるスタッツ! 今度はスタッツが左を差すが、マゴメドフもすぐに体を入れ替え離れる。右ハイを見せるマゴメドフ。ガードするスタッツは右の長いジャブをダブルで突く! 左前蹴りはかわしたマゴメドフが遠間からダブルレッグも2度切るスタッツはがぶり。首を抜くマゴメドフに離れ際に両者打撃。  マゴメドフの入りに左ハイを狙うスタッツ。互いの左と右が交錯。マゴメドフは右ミドルを当てると、スタッツがヒザ着きのシングルレッグを狙ったところでゴング。  3R、ジャブからスイッチも見せるマゴメドフ。オーソに戻すとスタッツは大きな左で牽制。右をダブルで振り右のスイッチキックから遠間でダブルレッグもがぶりから、マゴメドフのかかとを掴んでシングルレッグ、バックテイクはスタッツ! 両足を巻かせず、後ろ手をはがすマゴメドフ! しかしスタッツは右手を喉下に巻き肩を抱く。左手を両手で掴んで伸ばすマゴメドフは腰をズラして正対し上に!   すぐに片足をまたぎハーフから攻めるマゴメドフ。パウンドを打ちたいが、スタッツも抑え込まれず。エビを打ち続け左手で差すが、そこにマゴメドフは首を抱えてギロチンがぶり。体を起こそうとするスタッツのバックを奪い、腕十字を狙ったところでゴング。ポジションを奪い合う激しい攻防でゴング。  判定はレスリング、テイクダウンゲームで上回ったスタッツが3-0で勝利。ビッグジョン・マッカーシーのインタビューに「俺はこの階級でベストのMMAレスラーなんだ。俺が聞きたいのは、みんながバンタム級の100万ドルトーナメントをどう思うかということだ。もし(同門の)セルジオと戦うことになったら……セルジオ、僕が君を好きなことを知っているだろう。でも、そうでなければトーナメントをやろう!」と呼びかけ、フェザー級に続き、優勝賞金1億円のバンタム級ワールドGPの開催をリクエストした。  UFCでも王者アルジャメイン・スターリングが1位のピョートル・ヤンと10月30日に再戦を控えるなか、2位にT.J.ディラショー、3位にスタッツとも練習するコーリー・サンドヘイゲン、4位にロブ・フォント、5位にジョゼ・アルド、6位にマルロン・モラエス、7位にコーディ・ガーブラント、8位にフランキー・エドガー、9位にペドロ・ムニョス、10位にドミニク・クルーズと、強豪しかいない同階級が盛り上がりを見せている。  また、日本でもRIZINバンタム級GPが9月19日に準々決勝を迎え、朝倉海vs.アラン“ヒロ”ヤマニハ、井上直樹vs.金太郎、扇久保博正vs.大塚隆史、元谷友貴vs.瀧澤謙太の8選手が頂点を目指している。特に前王者の朝倉海は「GP優勝」を通行手形に、海外への挑戦を表明しているため、年末に向けていかに勝ち上がるかが注目されている。  そんななか、現RIZIN同級王者でBellator同級王座を返上した堀口恭司は、王者セルジオ・ペティスに挑戦なるか。それとも……。スタッツの勝利とともに目が離せない世界のバンタム級戦線だ。
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