キックボクシング
レポート

【Stand up】胴廻し回転蹴りでダウン!延長戦にもつれ込んだ接戦を小野幹晃が制す

2021/08/12 13:08
Stand up実行委員会「Stand up vol.3」2021年8月8日(日)東京・ゴールドジムサウス東京ANNEX Krushスーパー・バンタム級王座をはじめ5冠を手にした寺戸伸近がGMを務め、新空手運営のもとアマチュア選手や若手プロ選手の育成の場として開催される『Stand up』。これまでに有井渚海、寺山遼冴、松谷綺といった若手注目株が出場し、今回3度目の大会が開催された。 次回大会「Stand up vol.4」は10月24日(日)東京・ゴールドジムサウス東京ANNEXで開催し、Stand up 新人王決定戦の選抜戦を行い、12月26日(日)同所での「Stand up vol.5」にて王者決定戦を行う。※53㎏、55kg、57.5kg、60kg、63㎏の階級にて募集し、対象選手が揃う階級にて実施(戦績は10戦以下で4勝以内の選手予定)▼メインイベント(第5試合) -61kg契約 3分3R延長1R×基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/全日本新空手K-2グランプリ2019軽量級王者)延長判定0‐3 ※三者とも8‐10〇小野幹晃(IGGYHANDS GYM)※本戦は判定0‐1(29‐30、29-29、29-29) 基山は元SB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭率いるBELLWOOD FIGHT TEAMの新鋭。全日本新空手K-2グランプリ2019軽量級王者を獲得し、2018年12月にプロデビューし、6連勝をマークした実績を持つ。2019年12月のStand up第一回大会に出場。前戦では、今年3月のRIZINで日本トップクラスの大雅の対戦相手に抜擢され、僅か8戦のキャリアしかない基山の挑戦は無謀かと思われたが、フルラウンド戦い抜くポテンシャルの高さを見せた。 対する小野は前回6月のStand up第2回大会でメインイベントに抜擢され、庄司啓馬(TEAM TEPPEN)と大激闘を繰り広げ勝利した。戦績は9戦4勝(2KO)5敗。 1R、左インロー、左ハイと蹴りを上下に散らしながらパンチにつなげる基山に、小野は下がりながらも右ミドルを返す。2Rも左の三日月蹴りなどの蹴り主体の攻めで小野を下がらせる基山。小野は右ミドル、パンチと重い攻撃で対抗していく。3R、変わらず基山が速い攻撃を仕掛けるのに対し、下がる小野だが、右ストレートをヒットさせ基山が大きくのけ反る。終盤にはお互いに打ち合う場面を見せ、本戦はドロー。 延長R、小野の攻撃を見切りながら基山が左ストレート、蹴り技を駆使しながら圧力をかけて小野を下がらせる。接近戦で打ち合う中で小野が空手仕込みの胴回し回転蹴り。一度は寸前でかわした基山だったが、終盤にも放たれた二度目の胴廻し回転蹴りをモロに受けてダウン! 基山は逆転を狙って前に出たものの、時間切れ。判定勝利を収めた小野は今大会のMVPにも選ばれた。 [nextpage] ▼第4試合 -63kg契約 3分3R×仙一(チームドラゴン)判定0‐2 ※29‐30、30-30、29-30〇久保田有哉(TARGET) 5戦2勝3敗の仙一と4戦1勝(1KO)3敗の久保田の一戦。1R、久保田が右ローからパンチにつないで前進、手数で優位に立つ。仙一は距離を潰して左右フックを返していく。 2R、お互いに距離を潰しての打ち合いに。久保田は右ロー、ボディ、左フックを当て、仙一もボディからテンカオを返し一進一退の攻防となった。 3Rも額に付くぐらいの接近戦で両者が打ち合う中、久保田の手数の前に下がりながらも仙一はパンチからテンカオで対抗していく。最後まで手数を出し続ける展開となり、僅差で久保田が判定勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 -55kg契約 3分3R×猪股晃平(チームドラゴン)判定0‐3 ※28‐29、28-30、28-30〇福井萌矢(建武館/JAPAN CUP2019−55kg準優勝) 前回6月大会でプロデビューし勝利した猪股と、JAPAN CUP2019−55kgで準優勝し、2戦1勝(1KO)1敗のプロ戦績を持つ福井が対戦。 1R、右ミドルで前進する福井に、猪股は後手になりながらも左ストレート、右フックを当てる。2R、左ミドル、インローを当てる福井が打ち合いの中で右フックを当てダウンを奪う。3R、猪股はKO狙いで左ストレート。福井は右ミドル、打ち合いの中でもしっかり右ストレートを当ててペースを譲らない。ダウンを奪った福井が判定勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 -55kg契約 3分3R〇伊東龍也(HAYATO GYM/Stand upアマチュアAクラス−55 kg優勝)※デビュー戦KO 1R 48秒×池山こころ(陽道館) 6月のStand upアマチュアAクラス−55kg優勝した伊東がプロデビュー。対する池山は新空手K-2九州大会優勝の実績があり、プロ戦績は1戦1敗。 1R、池山が左ミドル、伊東が右ミドルを返す。距離を詰める伊東が左ストレートをクリーンヒット。池山はそのままダウンを喫し、伊東が強烈なインパクトでKOデビューを果たした。 [nextpage] ▼第1試合 -57.5kg契約 3分3R〇松永 隆(新宿レフティー)※デビュー戦判定3‐0 ※30-26、30-26、30-25×和真(キックボクシングジム3K)※デビュー戦 今回がデビュー戦同士の一戦。松永が1Rから左右フック連打で前進。和真は右ミドル、テンカオ。2R、松永がこのラウンドも左右フックのラッシュを仕掛けてダウンを奪う。和真はダメージを感じさせない動きで右ストレートを当てていく。 3Rも左右フック連打で追い込む松永だが、和真は異様な粘りを見せて倒れない。和真は掴んでのヒザを2度も出してしまい、イエローカード(減点1)。松永は左ミドル、身長で上回る和真は顔面へのヒザ蹴りを当てていくも決定打はない。松永が判定勝ちした。 なお、アマチュア大会『Stand up アマチュア in TOKYO vol.5 -sponsored by ONE Championship-』では8部門でトーナメントが実施され、8人のチャンピオンが誕生した。(優勝者)▼Aクラストーナメント‐65kg優勝:野村太陽(K’Bスポーツジム)▼Aクラストーナメント‐60kg優勝:梅本羅司(TEAM TEPPEN)準優勝:ブカリエブ・アクバル(TEAM TEPPEN)▼Aクラストーナメント‐55kg優勝:星 拓海(IDEAL GYM)▼Bクラストーナメント‐65kg優勝:細越竜之介(TEAM TEPPEN)▼Bクラストーナメント‐60kg優勝:指田 烈(TEAM TEPPEN)▼Bクラストーナメント‐55kg優勝:阿部優心(TEAM TEPPEN)▼Bクラストーナメント中学生部‐55kg優勝:那須川龍心(TEAM TEPPEN)▼Bクラストーナメント中学生部‐45kg優勝:星 幸樹(IDEAL GYM)次回大会「Stand up アマチュア in TOKYO vol.6」2021年10月24日(日)東京・ゴールドジムサウス東京ANNEX・各クラストーナメント・各クラスワンマッチ
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