勝ち星から遠ざかっている小澤(左)に「立場逆転」を狙う國枝
2021年9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~』の第2弾決定対戦カードが発表された。
スーパーファイトのK-1フェザー級3分3R延長1Rで、第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と國枝悠太(二刃会)が対戦する。
小澤は空手とアマチュアボクシングをバックボーンに2014年6月のKrushでプロデビュー。11戦目で武尊の相手に抜擢され、乱闘騒ぎを起こすなど武尊に喧嘩を売って注目を浴びた。2016年8月には大岩龍矢を破り、第2代Krushフェザー級王座に就く。武尊には2016年11月の初代フェザー級王座決定トーナメント決勝戦で連敗を喫するもののライバルとして君臨。しかし、西京春馬に連敗を喫して2戦目でタイトルを奪われ、ジョージ・バレラ、芦澤竜誠にも敗れるなど大きく後退。覇家斗、鷹大に連勝して再び波に乗るかと思われたが、鷹大戦で左手拳を骨折し、2020年3月の約9カ月ぶりの復帰戦でもジャオスアヤイにTKO負け。さらに1年後の2021年3月に篠塚辰樹に敗れて連敗中。戦績は14勝(7KO)9敗2分。
國枝はMA日本キックボクシング連盟を主戦場にし、今年1月からKrushに参戦。初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。6月には鷹大も初回KOで仕留め、戦績を11勝(6KO)5敗3分とした。
2年以上も勝ち星から遠のいており、再浮上を目指す小澤は「前回の試合、ちょっとパッとしなかったんで、今回ちょっとパッとね、勝つのはもちろんなんですけど“ゴン攻め”していきたいと思います」と、さっそくトレンドを取り入れたコメントをする小澤。前回の試合については「結果は黒星だったけれど、気持ちは全然折れてなかった、っていうところですかね」と引きずってはいない様子。
「今回、土台から作り直してきてるので。まあ、楽しみっす。観てれば分かると思います」と前回とは違うと話した。
対する國枝は「K-1ファンの皆様、このたびK-1に呼んでいただきありがとうございます。小澤選手のことは昔、メッチャ好きやったんですけど、ここに僕がおるってことはこの選手とも対等になったんで、ここでしっかりシバいたろと思ってます。昔、トップクラスやった小澤選手のことが僕は好きやったんですけど、負けて試合出てこんかったりして、その間に僕はいろんなところで試合して、実績積んでここまで来ました。ここ勝って、立場逆転したろかなと思ってます」と野心をむき出し。
「試合に対する気持ちは僕の方が大きいと思います」と小澤よりも優っていると話した。
かつて挑発する側だった小澤が挑発された形となったが、小澤は「挑発するならもっと挑発してほしいんすけど。ちょっと足りないかなって感じっすね」と余裕の笑み。「挑発については、微妙なことは言わないで思いっきり行く、じゃないですか? もっと言った方がいいと思いますよ」とアドバイスを送り、それを聞いた國枝は「負けたら試合出てこおへんのに、ちゃんと練習してこいよ!」と声を荒げた。