キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT-EX】森岡悠樹「相手は上ばっかり見ていてムカつくので、足元をすくってやりますよ」

2021/08/06 20:08
 2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX vol.3 ~RED FIGHT~』(昼興行)にて、スーパーバンタム級3分3R延長1Rで壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)と対戦する森岡悠樹(北流会君津ジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。  森岡は昨年の『KNOCK OUT』と『REBELS』で2月の小笠原裕典戦、12月の古村光戦と2試合続けて延長で涙を呑んだが、今年1月に横野洋に勝利。6月大会では鈴木貫太をヒジ打ちによるカットでTKOに降し、波に乗る。 最初に倒し切っちゃうしかないかな ──念願の新宿FACE脱出はなりませんでしたが、それに代えてもという対戦相手が用意されました。 「『次こそは後楽園で』って、ちょっと期待はしてたんですけどね(笑)。でもトップクラスの選手とやれる機会が一気に回ってきたので、それは嬉しいです」 ──6月の鈴木貫太戦に勝利してこのチャンスが巡ってきたわけですが、あの試合を今振り返ると? 「とにかく攻めて倒すということが目標だったんですけど、やっぱり貫太選手はガードが固くて、当たっててもなかなか最後まで倒しきれなくて。最後はヒジでのカットで勝てたんですけど、ちょっと理想とは違う試合展開になっちゃったかなという感じでしたね」 ──想像以上に鈴木選手がタフだった? 「タフでしたね。気持ちが強かったです」 ──それもあって、お客さんが沸く好勝負ではありました。 「それはよかったなと思うんですけど、できればもっと差を見せられる試合がしたかったですね」 ──では、今回の試合につながったとは言え、反省点は残った? 「そうですね。反省点はあったんですけど、壱・センチャイジム選手はまた全くタイプが違うので。サウスポーですし、首相撲とかのテクニックがメインという感じなので、そこに対応できるようにやってますね」 ──相手のスタイルへの対応が今の練習のテーマですか? 「どの相手に対してもそうなんですけど、相手のスタイルで勝ちたいというのがあって。相手の得意なこともしっかり対策して勝てるのが理想だと思っているので、そういう練習になってますね」 ──「相手がどういうスタイルだろうが、俺のスタイルを通してぶっ飛ばす!」というのとはまた違うんですね。 「何でもかんでもパンチで倒すというのも理想的ではあるんですけど、首相撲で来るなら首相撲もしっかり対策したいんですよね。『首相撲と蹴りでメタメタにやられたけど、最後パンチで倒した』というよりは、どの局面でもしっかり対応できて、最後は倒し切るというのが一番いいかなと思っているので」 ──となると、壱選手のようなテクニシャンが相手だと準備するべきことが多くなるのでは? 「そうなんですよね…(笑)。試合の動画を見ても、何でも対応できている選手だなと思うので、大変は大変ですね。ただ前回の試合から間隔が空いてなくて、感覚を途切れさせないでそのまま来れているので、調子はいいですね」 ──壱選手は「1Rがカギを握る」と言っています。 「ああ、序盤にもらっていることが多いですよね。速攻に弱いイメージがあるので、最初からいければと思ってます。尻上がりに調子がよくなるので、最初にちょっと攻められても途中から首相撲にシフトしたり自分の距離になったりして、最終的には完封という試合もけっこうあるので、最初に倒し切っちゃうしかないかなと思ってますね」 ──そのためには、前戦以上の早い立ち上がりが必要ですね。 「そうですね。もちろん、1Rから倒しにいくつもりでいます」 ──しかしここまで着実に上がってきて、今回は壱戦ということになりました。ポジションを上げてきているという実感はいかがですか? 「最近は試合をするにつれて、やりたいことができてきている感じがするので、そのあたりの手応えは本当にありますね」 ──王座への道については? 「目の前の壱選手を倒せれば考えられるのかなと。ここを倒してからだと思ってます」 ──カード発表会見でも、壱選手は以前と変わらず「瑛ちゃん(小笠原瑛作)しか見てない」と発言していました。相手が自分のことを見ていないということですが…。 「それは正直ムカつきますし、足元をすくってやろうかなという気持ちもあります。ただ、壱選手もしっかり結果を残してきているので、そう言うだけの実力もあるとは思うんですが、でもやっぱり上ばっかり見てるんで、足元をすくってやりたいですね」 ──試合で振り向かせるためにも、やっぱり序盤がカギになりそうですね。 「そうですね、1R初っ端からぶち込んで、気付かせてやりたいと思います」 ──改めて、この試合で3試合連続、新宿FACEということになります。ここ2試合勝ち続けてもいるわけで、愛着も湧いているのでは? 「正直、新宿FACEでは勝率がいいんですよ(笑)。雰囲気も好きだし、やりやすい会場だなとは思ってるんですけど…ここで負けちゃったらまた一からということになってしまうし、まあ全部大事な試合ではあるんですけど、特に大事な一戦だと思ってます。その覚悟を見せたいですね」 ──では最後に、当日ここを一番見てほしいというポイントは? 「さっきも言いましたけど、壱選手は上ばっかり見てるんで足元をすくってやろうと思ってるので、1Rの最初からパワーのある攻撃を、テクニックを上回るパワーを見せたいと思っているので、序盤から見逃さないでほしいですね」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント