2021年8月7日(土)東京・GENスポーツパレス『Krush-EX 2021 vol.4』の前日計量が、6日(金)都内にて13:00より行われた。計量は全員が一度目でパス。
今大会で注目されるのは、第4試合のスーパー・ライト級3分3Rでプロデビューを果たす原田優介(K-1ジム大宮チームレオン)だ。
(写真)日本拳法の道衣を羽織って登場した原田 原田は6歳から始めた日本拳法出身で、その実績が素晴らしい。元明治大学体育会拳法部の主将で四段。2013~2016年全日本学生拳法選手権大会で4連覇、2016年最優秀選手賞を受賞。さらに2016年全国大学選抜選手権大会優勝、最優秀選手賞受賞、文部科学大臣杯を受賞。ジャパンオープンでは2016年優勝、防衛大臣杯を受賞、2017・2018年ジャパンオープン社会人の部2連覇と、数々の優勝歴を誇る。
大学2年生時には、現在K-1スーパー・ウェルター級で活躍する和島大海(月心会チーム侍)とも対戦して勝利を収めた。
その原田がなぜK-1・Krushに転向したのか。
「コロナの影響で日本拳法の大会が次々と中止になったり、競技人口が減ったりしている中で、何か日本拳法を盛り上げられることが出来ないかと思っていたんです。2017年に大学を卒業してからは、会社員をしながら筋トレをして大学の指導に行くくらいだったんですが、何か格闘技をやりたいというのがあって。ご縁があってK-1ジム大宮で練習をさせていただき、コロナの状況で日本拳法やばいぞってことになって、僕がK-1の世界で活躍することで日本拳法に貢献できればそれをやりたいという想いでやっています」
3年のブランクを経て格闘技を始め、この1年間でK-1アマチュアのBクラス予選トーナメント、Bクラス全日本トーナメント、Aクラス予選トーナメント、Aクラス全日本トーナメントと全て優勝。
「まずはアマチュアに出て、1年間やって全日本を獲ったらプロでやろうかって話があったので、これはチャンスだなと思ってやることを決意しました」
日本拳法出身のプロ格闘家は多く、プロボクシング元WBC・WBA世界スーパーフライ級統一王者の渡部二郎を筆頭に、元WKA世界ミドル級王者・猪狩元秀、K-1 WORLD MAX 2010年日本トーナメント優勝の長島☆自演乙☆雄一郎、シュートボクシングでKOの山を築いた梅野孝明、RIZINで活躍中の中村優作といずれもハードパンチャー。
原田自身も「ずっと日本拳法で真っ直ぐの突き(ストレート)をやってきました。その中でも僕はサウスポーなので左のカウンターが得意です。さらに磨きをかけてK-1の世界で活躍して行きたいと思っています」とし、日本拳法出身の先輩である猪狩元秀の“マッハパンチ”にあやかって「アピールポイントは日本拳法仕込みの最速・最強である『マッハパンチ』です。まずはKrushの世界でマッハパンチを炸裂させていきます」としている。
K-1で憧れているのは「それは魔裟斗選手です。日本拳法をやっていた頃から格闘家としてカッコいいなと思っていて。生き方としても尊敬できると思っていました」という。
そして「自分は今年で27歳になりますけれど、挑戦するのに遅いということはないというところを自分自身にも示して挑戦していきたいです。最短で2年以内には世界レベルでやって、ベルトを巻きたいなと思っています。日本拳法の強さを証明します」との目標を掲げた。
明日のデビュー戦ではプロ戦績1敗1分の水上陽生(ポゴナ・クラブジム)と対戦する。「アグレッシブで攻撃的なタイプ」とその印象を語る原田。見事、衝撃デビューを飾ることが出来るか。