鈴木(右)とのフェイスオフを完全に無視した那須川。その真意は
2021年9月23日(木・祝)神奈川・ぴあアリーナMM『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』の対戦カード発表記者会見が、8月2日(月)都内にて行われた。
参戦が発表されていたRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)の対戦相手は、RISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)に決定。
入国規制で海外から選手が呼べない現状、RISEで組めるカードでは最高峰の組み合わせだが、那須川は終始鋭い目つきで不機嫌そう。鈴木が6月13日のRIZIN東京ドーム大会のオファーを「僕のプライべートな諸事情もあって…コメントを控えさせていただきたい」と断ったと言うと、「僕は格闘家なので試合が一番大事。プライベートな事情があったというのは分かるんですけれども、試合より大事なことがあるのかなと。僕の中では考えられないなと思っています」と、鈴木がオファーを断ったことに対しての怒りを感じさせるコメント。
最後の写真撮影でも那須川はファイティングポーズをとらず(求められて僅かな時間だけ片手は上げた)、フェイスオフの撮影でも下を向いて身体を揺すり、すぐに踵を返してバックステージへ消えていった。
那須川はその後、自身のSNSにて「相手が決まりました。前に戦った鈴木さんと。俺は毎日ガチで生きている。そして俺は格闘家だ。皆さん一緒に戦いましょう」と、やはり鈴木に対しての怒りを感じさせる投稿。その直後には「そして志朗選手には本当に申し訳ない」と追加した。
これは昨年11月に行われた「那須川天心挑戦者決定トーナメント」で、鈴木を決勝で破った志朗に対しての気遣い。那須川vs鈴木が発表されたところで、志朗が自身のSNSにて「あのトーナメントの意味と価値が無くなっていく」とつぶやいたからだ(ただし、志朗はハッシュタグにて「コロナが全て悪い」「誰も悪くない」としている)。
ただ、気になるのは那須川の投稿で、志朗には“選手”と付け、鈴木には“さん”を付けているところ。たまたまかもしれないが、文面からも“俺はお前を格闘家・選手だと認めない”との意図も感じられる。
一方、鈴木は「俺は再戦したいからやってきたんじゃない。試合することが凄いんじゃない。勝つためにやってきた。俺は勝つよ。9/23、楽しみにしててください」と、那須川との再戦が実現しただけでは意味がなく、ここで勝たなければ意味がないと自身のSNSに綴った。
那須川の想い、鈴木の想い、志朗の想い、さらにファンの想い…様々な想いが交じり合う一戦となったが、伊藤隆RISE代表は「様々な思いや気持ちが交差する試合。見届けて下さい!」と、この試合はそういう試合だとして那須川vs鈴木に期待してほしいとメッセージを送っている。
そして 志朗選手には本当に申し訳ない https://t.co/C27NDefNvL
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) August 2, 2021
俺は再戦したいからやってきたんじゃない。
— 鈴木真彦 (@mshk_szk) August 2, 2021
試合することが凄いんじゃない。
勝つためにやってきた。
俺は勝つよ。
9/23、楽しみにしててください。#risews pic.twitter.com/IpgdpH399F