2019年5月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 132』の全対戦カード&試合順が決定した。 第1試合でいきなり因縁の対決、RISEフェザー級2位・森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK)vs同級5位・篠塚辰樹(TEAM TEPPEN)が組まれた。
森本は空手出身のアグレッシブファイターで、パンチ、ハイキック、ヒザ蹴りとどの技でも倒せる破壊力の持ち主。15勝のうち10勝がKOで、この数年間RISEを盛り上げてきた主力選手の一人だ。
対する篠塚はプロボクシングから2018年2月にキックボクシング転向。強烈なパンチを武器に6勝(5KO)1敗の戦績をあげている。
両者は昨年11月に対戦が決定し、その記者会見では舌戦を展開。挑発する篠塚を森本が突き飛ばし、一触即発の事態となった。試合は森本が練習中に腕を骨折したため中止となったが、その後も篠塚はSNSを通じて森本への挑発を続け、3月大会でのリング上で復帰の挨拶をした森本は「相手は誰か決まっていないけれど、お前しかいないだろう。やろうぜ」と、隣にいた篠塚に対戦要求。両者は罵り合いを続け、またしても一触即発の状態となり遺恨は深まった。
その後も両者はSNSでやり合い、森本が「今回はバカのせいで第一試合か? まぁー殺ることは変わらねーけど」とつぶやけば、篠塚は「そのバカの都合に振り回されててかわいそうだね。あと28歳にもなって殺るとか恥ずかしいからやめろよ笑。ちょいちょい昔ヤンキーでしたアピールみたいのまじだせーから笑。狂犬キャラ作り 毎日大変ですね。あと3週間がんばれよー結果変わんねーけど」と挑発。
結果的に、篠塚が3月の大田区大会の一夜明け会見を寝坊して欠席したペナルティとして、この試合は本当に第一試合で行われることに。とばっちりを受けた形となった森本の怒りは頂点に達しているだろう。KO必至の大激闘となりそうだ。
メインイベントはRISEスーパーフライ級タイトルマッチとして、昨年11月に初代王座に就いた王者・田丸辰(平井道場)が挑戦者に同級2位でJ-NETWORKスーパーフライ級王者の政所仁(魁塾)を迎えての初防衛戦。
田丸はジュニアキックボクシング出身で、プロデビュー後は現在まで9戦全勝(2KO)と無敗。卓越したボクシングテクニックに定評があるが、2月大会では片手で倒立しながらハイキックを蹴る大技でダウンを奪い、蹴り技でも倒せることを証明した。挑戦者の政所は現KNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。
セミファイナルではRISEフェザー級王者・工藤政英(新宿レフティージム)が、WKUオリエンタルルール世界王者タリック・トッツ(イタリア)と対戦。この試合は3月大会で行われるはずだったが、工藤が2月22日に開催された『ONE』でKO負けを喫したことから延期になっていた。
工藤は強力なボディブローとローキック、そしてジャブを得意とし、持ち前のしぶとさでRISEとレベルスの両団体で王座に就いた。トッツは2016年5月に初来日し、那須川天心と対戦して2RでKO負けを喫している。イタリアの立ち技格闘技大会『OKTAGON』を主戦場に活躍している選手で、那須川戦ではフェザー級から減量して臨んだが、今回はベスト体重での参戦となった。
そして第7試合には元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治(PHOENIX)が、I.K.M.Fフェザー級王者イ・ギュドン(韓国)と対戦。梅野は7月21日(日)大阪・エディオンアリーナ第1競技場で開催される「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」準決勝でのチャンヒョン・リー(韓国)戦を控えており、RISEルールでの経験を積みたいという本人の希望で前哨戦に臨む。しかしギュドンも、3月31日釜山で行われた60kgの試合で1ラウンドKO勝利したばかりで、勢いと攻撃力は侮れない。<関連リンク>5月19日『RISE 132』全対戦カード&試合順