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2021年7月31日(日本時間8月1日)に、米国ロサンゼルスのザ・フォーラムにて有観客で開催される「Bellator 263: Pitbull vs. McKee」の公開記者会見が29日(日本時間30日)同地にて行われ、パトリシオ・ピットブル・フレイレ(王者・ブラジル)とAJ・マッキー(挑戦者・米国)の両者が掴みかかろうとする混乱が起きた。
パトリシオとAJによる、Bellatorフェザー級GP決勝戦およびフェザー級タイトルマッチ。勝者には100万ドル(約1億1千万円)の優勝賞金が与えられる。
この世紀の一戦を前に、会見中、パトリシオがAJの父・アントニーについて触れると、その発言にAJも「お前の嫁とガキの前でお前をぶちのめす」と反撃。「俺の息子について語るな」と机を叩いて立ち上がるパトリシオ。AJも「俺の父親を語るな」と言い返しながら、パトリシオのベルトを取り上げる暴挙に。これにパトリシオが激怒し、ベルトを取り返そうとして、ベルトは机から落下。慌てて両者の間に入るスコット・コーカーと、2人を引き離す関係者たち。机上の水がこぼれるなど、一時会見場は騒然となった。
現Bellator世界ライト級&フェザー級の二冠同時王者のパトリシオ(32勝4敗)は7連勝中。トーナメントで、フアン・アーチュレッタに判定勝ち後、ペドロ・カルバーリョを1R KO、2021年4月の前戦でエマニュエル・サンチェスを1R ギロチンチョークで破り、決勝に進出した。約6年間、フェザー級で負け無しで、ダニエル・ストラウスやダニエル・ウェイケルにも勝利し、その過程でマイケル・チャンドラーにも1R TKO勝利、ライト級王座も獲得している。
対するAJ・マッキー(17勝0敗)は、日本のHERO'SやDREAMに参戦したアントニオ・マッキーの息子。レスリングをベースにアマチュアで6勝1敗後、プロでのキャリアをすべてBellatorで積み上げ、17戦全勝。2019年のフェザー級GPでは、ジョージ・カラカニヤンに8秒KO勝ち、デレック・カンポスに腕ひしぎ三角固めで3R一本勝ち、2020年10月の前戦でダリオン・コールドウェルを1R 変形ネッククランク=マッキー・オティンで下して、決勝進出を先に決めていた。
年齢差8歳、身長差10cm、リーチでは実に21cm差もあるパトリシオとAJ。一方で、32勝4敗のパトリシオと17勝無敗のAJとでは、19戦のキャリアの差があるのも確かだ。空手の姿勢とステップでリーチ差をカバーできるパトリシオに対し、AJは「自分の距離で彼に戦わせる。みんな彼に突き進んでラッシュしようとするけど、彼がどうするか見ものだ」と、自身の懐の深さを活かすつもりだ。
組み技でも、ギロチンチョーク、リアネイキドチョークなどを極め技の一つとするパトリシオに対し、AJはダリオン・コールドウェルを極めたネッククランク=マッキー・オティンやアナコンダチョーク、肩固めなどのパトリシオと同じく首系の技を持っている。
果たして、5分5R戦でGP決勝と王座戦のダブルタイトルと100万ドル(約1億1千万円)の優勝賞金を獲得するのは、パトリシオかAJか。会見での一問一答は以下の通りだ。