MMA
インタビュー

【ONE】レアンドロ・アタイデス「ンサンは寝技を練習してきただろう。それでも彼の弱点は、いまだにグラウンド技術だと思うよ」=7月30日(金)シンガポール

2021/07/29 23:07
 2021年7月30日(金)シンガポール・インドアスタジアムで開催される「ONE:BATTLEGROUND」のコ・メインイベントで、ONEミドル級戦に臨む、レアンドロ・アタイデス(ブラジル)のコメントが主催者より届いた。  元ONE2階級世界王者アウンラ・ンサンと対戦するアタイデスは、ンサンが敗れたライニア・デ・リダーと練習。デ・リダーから『どんな試合展開になろうと、ただテイクダウンして絞めればいい』とアドバイスを受けたという。 ライアニーとのグラップリングの比較? 僕は、5度ブラジリアン柔術の世界チャンピオンになった。他に何を言えばいい ──アウンラ選手との対戦に向けて、今の心境をお聞かせください。 「この対戦を長い間、待ち望んでいた。ONE元2階級世界王者のアウンラ・ンサンとの試合は光栄だ。グローブをはめて、サークルケージに入って戦うことに非常にワクワクしているよ」 ──もう一度、タイトル挑戦のチャンスを掴むために、この試合はどう関係していると思いますか。 「彼との試合は本当に楽しみなんだ。彼は素晴らしいファイターで元2階級ONE世界王者だからね。僕は自分の仕事をしてやるべきことをしないといけない」 ──ンサン選手の直近の敗戦は、ライニアー選手との試合でした。レアンドロ選手が、ライニアー選手と練習をしている写真がSNSでアップされていました。そのことについて聞かせてください。 「良い練習だったよ。アドバンテージを得るためにオランダ行って彼とトレーニングしようと思ったんだ。彼は素晴らしいファイターだからね」 ──アウンラ・ンサン対ライニアー・デ・リダーの2試合は見ましたか。特にアウンラ選手のパフォーマンスについてどう思いましたか。 「今後、彼らと対戦するから、もちろん試合を見ていたよ。1Rで決着が着くことは予想していなかったので、本当に驚いた。アウンラ・ンサンは王者だったので、何かミスをしたんだろう。2試合目は1試合目とは違ったね。2試合目のような試合が、1試合目の対戦になるべきだった。僕は、5Rまで続く試合を見ていたいから。1試合目はあまりにも試合の決着が着くのが早すぎた。だけど、2試合目は最初の試合でのミスを上手く活かしているように見えたね。1戦目はスーパーショックではなかったけど、少し残念な試合だった。2試合目はエキサイティングな試合だったと思う」 ──アウンラ選手は、あなたが試合で追い込んだライニアー選手と共にトレーニングしていることは奇妙だと言っています。そのことについてどう思いますか。 「彼のことは、元世界王者だから非常にリスペクトしている。だけど、僕は彼の弱点が分かるし、そこを上手く突けると思う。彼にとって、楽な試合にはならないだろうね」 ──アウンラ選手は、ライニアー戦とは違ってスタンドでの試合を期待していると思いますが、自信はありますか。 「グラウンドゲームはよく分からない。僕はMMAの試合で、両方のスタイルでの経験がある。打撃の練習もたくさんしてきたし、僕のバックボーンはブラジリアン柔術なので、戦況がどうなろうと僕の方が有利だと思うよ」 ──アウンラ選手との対戦は、2018年頃やもっと過去に起きてもおかしくありませんでした。今回の対戦が実現して嬉しいですか? 「YES。もちろん素晴らしいショーを見せられると思うけど、何て言っていいのか分からないね。もちろんフィニッシュを狙うし、良い試合になると思う」 ──前回の試合から何か変わりましたか? 「特に変わっていない。MMAだから、何でも起こり得るよね。僕は、BJJのバックグラウンドが豊富なので、グラウンドゲームが得意だけど、打撃もやりたい。自分が今まで見せていない攻撃を繰り出して、彼を驚かせたい。レスリング、ボクシング、キックボクシング……たくさんトレーニングして来たので、彼をびっくりさせられると思う」 ──ライニアー選手は、アウンラ選手についてどんなことを教えてくれましたか。 「『どんな試合展開になろうと、ただテイクダウンして絞めればいい』と言っていたよ。彼がやっていたように。シンプルなことだったね」 ──アウンラ選手は、母国ミャンマーで英雄です。ミャンマーはいま大変な状況にありますが、それが彼にとって母国のために戦うことは、今回の試合のモチベーションになると思いますか。 「もちろんそうだと思う。彼は母国の象徴的な存在だと思うけど、僕の方がもっとモチベーションがある。今回の試合で偉大な相手に対して戦う責任がある。だけど、これは試合であり、MMAだ。素晴らしいファイトをなるだろう。それが重要なことだから」 ──この試合が、どんな結末になると予想していますか。 「彼のことをストライキングで倒したい。彼は自分のことを良いストライカーだと言っているので、打撃で倒したいね」 ──アウンラ選手の最大の武器は何だと思いますか。それについて脅威に感じていますか。 「具体的には分からないけど、彼は強いパンチ、強烈なキックを持ち合わせている。それが彼の強みじゃないかな」 ──この試合の勝者がライニアー選手のタイトルに挑戦することになるかもしれません。ご自身は、彼とトレーニングをしてきましたが、何か変わりはありましたか? 次戦では彼を倒すことができると思いますか。 「前回の対戦は接戦で、半分くらいの人たちは僕が勝利すると思っていた。現在は特に変わりはないし、自分のファイトをするだけだよ」 ──今ではライニアー選手のことを友人だと思っていますか。お互いが再び戦うことについて会話をしたことがありますか。 「時々話すこともあるけど、ONE Championship次第だ。オファーがあるなら戦わなくてはいけない。親しいし、よく話もするし、お互いにチーム内で連絡を取り合ったりしているけど、試合になったら戦わなくてはいけない」 ──過去に対戦したライニアー選手とトレーニングすることになった経緯について、もう少しお聞かせください。 「彼は素晴らしいファイターだ。自分の弱点を克服するのに真剣にトレーニングをしていた。例えば、アウンラとの試合では、三角絞めを仕掛けたけど極まらずフィニッシュできなかったよね。だからそれを克服する練習をしている。お互いに少しずつ学んでいる。僕はBJJのバックグラウンドがあるのでそれを共有したり、良い練習だったよ」 ──ご自身とライニアー選手のどちらが、良いグラップラーだと思いますか。 「僕は、5度ブラジリアン柔術の世界チャンピオンになった。他に何を言えばいいかな(笑)」 ──アウンラ選手をファイターとしてどう思いますか? 彼よりも優れていると思うのはどんな部分でしょうか。 「みんなが見てきた通り、彼はBJJやグラウンド技術が無い。だけど、強烈なストライカーで、それでチャンピオンまで上り詰めた。彼はBJJの試合経験が乏しいので、BJJでのビッグネームとも言えるような、BJJの経験が豊富なファイターたちと練習を多くして来たと思う。それでも彼の弱点は、いまだにグラウンド技術だと思う。まだよく分かっていないだろうから」 ──もうひとりお子さんが産まれると聞きましたが、新しい家族を迎えるのは更なるモチベーションに繋がりますか。 「もちろんさ。僕のすること全てが家族のためだから。家族ができれば、僕のことは後回しで、家族が最優先だ」 ──多くの国でトレーニングを行ってきたと思いますがファイターとしてどのように成長してきたと感じていますか。 「(色々な国で練習して来たこと)それは本当に役に立っている。ブラジルには沢山のBJJジムがある。次は、ジャカルタに移動してボクシングを習った。シンガポールではウェイトを強化して、ブラジルに戻りレスリング、そして今は、オランダでキックボクシングのレーニングに励んでいる。MMAに必要な経験を多く積むことができているよ」 ──メインイベントでは、サムエー選手が戦います。Evolve MMAでもトレーニングの経験があると思いますが、彼と一緒にトレーニングを行ったことがありますか。また、彼の今回の試合についてはどう思いますか。 「あの時はちょうど入れ違いで、会うことはなかったんだ。なので、一緒にトレーニングもしていない。彼の試合は多く見てきたけど、彼は本当にモンスターみたいな選手だよね。サムエーが勝つと思うよ」 ──今回の試合は、長期戦になると思いますか。それとも、どちらかがフィニッシュすると思いますか。 「どちらかがフィニッシュするだろうね。3Rまで行かない。それより前にフィニッシュすると思うよ」
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