極真会館から5月の樋口知春、6月の山科直史に続いて今年3人目のデビューとなる南原
2021年7月28日(水)東京・後楽園ホール『RISE 151』の前日計量&記者会見が、27日(火)都内にて14:00より行われた。
第3試合の-85kg契約3分3Rで対戦する、佐野勇海(NJKF拳之会)は83.55kg、南原健太(極真会館)は82.95kgで計量をパス。
今大会でデビュー戦を迎える南原は幼少時代から極真空手を学び、小学生の時はあの那須川天心とライバル関係にあった。那須川は体格で上回る南原に勝つために、ステップを駆使して打たせずに打つ現在のスタイルの元となるスタイルを編み出したというエピソードがあり、那須川も「今のスタイルがあるのは健太のおかげ」と話している。南原が史上最年少の17歳で世界選手権大会への出場を決めた時には、エールを送り合った。
第32回全日本ウエイト制空手道選手権大会第3位、第11回全世界空手道選手権大会ベスト32、第49回全日本選手権大会第7位、第35回全日本ウエイト制空手道選手権大会準優勝などの実績を持つ。
対する佐野は2020年11月の『RIZIN.25』でプロデビューし、テコンドー全日本選手権9連覇の江畑秀範からパンチでダウンを奪い判定勝利。プロ戦績は2勝1分。また、アマチュア時代には2020年3月、ピーター・アーツの息子マルシアーノ・アーツと対戦し、3RにパンチでKO勝ちしている。
計量後に行われた会見で南原は「RISE参戦を承諾してくださった松井館長ありがとうございます。明日の大会ではプロデビュー戦となりますが、鮮烈なKOでデビュー戦を飾りたいと思います」とKO宣言。佐野は「明日は一番盛り上がる試合をしようと思います」と意気込みを語った。
佐野が「相手は身体つきが良くて強そう。明日はパンチでド突き合ってKOしたい」と言えば、南原は「試合は何度か見させていただきました。気持ちの強い選手でテコンドー王者に蹴られても下がらない気持ちの強さを見ました。僕も佐野選手と同じでド突き合いで盛り上げていきたい」と、互いにド突き合うとした。
前日に、RIZINで拳を交えた江畑が東京五輪の男女混合団体戦エキシビション(Showcase)に出場したことは刺激になったかと聞かれた佐野は、「刺激になりました。僕がそれよりも強いので嬉しいと思って」と笑顔を見せる。
前評判の高さがプレッシャーになっていないかと聞かれた南原は「とてもプレッシャーにもなっていますが、それをパワーに変えていきたいと思います」と答え、「デビュー戦はきっちりと勝ちを取りたい。今後については大型のスターになりたいと思っています。実力を示したいです」と言い、第3代RISEヘビー級王者として活躍した極真の先輩・清水賢吾(2019年2月引退)を「とても強い先輩でしたが超えていきたいと思います」と誓った。
その言葉に佐野は「明日は僕が勝つのでそれはない」とそうはさせないとした。
また、かつてのライバル・那須川天心にどんなところを見てもらいたいかと聞かれた南原は「天心とは同い年で、小学校の頃に試合で何度も対戦していました。体格は僕がだいぶ優っていましたが、軽量級でもめちゃくちゃ強かったです。今は手の届かないような存在になってしまいましたが、天心のおかげで気持ちが入って夢をもらえたので、天心に見てもらいたいのは重い階級の中ではスピードがあるのでそこに注目してもらいたいです」と答えた。