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【Fury FC】柔術黒帯のリヴァイが石原夜叉坊をチョーク葬、夜叉坊は厳しい5連敗に

2021/07/27 13:07
【Fury FC】柔術黒帯のリヴァイが石原夜叉坊をチョーク葬、夜叉坊は厳しい5連敗に

修斗で祖根に敗れ、Fury FC初参戦も5連敗となった石原夜叉坊。

 2021年7月25日(日本時間26日)、米国テキサス州ヒューストンのナイトクラブ=エスケーペード2001で「Fury FC48」が開催され、コ・メインイベントに元UFCの石原夜叉坊が登場。米国のリヴァイ・モウルズと対戦した。

 当初、バンタム級(135ポンド/61.2kg)で行われる予定だった同試合は、モウルズが前日計量で137.8ポンド(62.5kg)と1.3kgの体重超過により、キャッチウェイトで行われることに。

 Fury FC初参戦の石原夜叉坊は、2011年に修斗でプロデビュー。「Road to UFC: Japan」を経て、2015年からUFCに参戦し、ピョートル・ヤンに敗れるなど3勝5敗1分けでリリース。2021年1月に2年ぶりに修斗に参戦も祖根寿麻に判定負けしている。MMA10勝8敗2分。

 対するリヴァイ・モウルズは、MMA14勝4敗。2020年10月にジェームス・ゴンザレルを判定で下し、CFFCバンタム級王者に就いている。ブラジリアン柔術の黒帯で、5つのリアネイキドチョークでの一本勝ちと、ツイスターでの一本勝ちをマーク。バックからの攻めに注意が必要だ。

▼バンタム級→137.8ポンド契約 5分3R
〇リヴァイ・モウルズ(米国)※体重超過
[1R 2分44秒 リアネイキドチョーク]
×石原夜叉坊(日本)

 黒の着流しに下駄を履いて入場の夜叉坊は、下駄の歯が入場の階段に引っ掛かりつまずきながらもバランスを戻してケージイン。夜叉坊のコーナーには川原波輝。2.8ポンド体重超過のモウルズには、元UFCのジョニー・ベッドフォードがつく。

 1R、サウスポー構えの夜叉坊。オーソドックス構えのモウルズ。モウルズの前手のヒダリフックをダックしてかわした夜叉坊はそのままボディロックも、すぐに四つに戻したモウルズが金網まで押し込み。体を入れ替え左で差す夜叉坊。

 放し際に左を振り、左前蹴りを腹に突き刺す。さらに左ハイが顔面をとらえる! 左インローも当てる夜叉坊だが、ガードは低く、モウルズのワンツーの右を被弾する。

 左ボディストレートで押し返し、左ミドルをヒットさせる夜叉坊。さらに左インロー。左で差して金網まで押し込むモウルズに右手を差し入れる夜叉坊。モウルズは右足にシングルレッグからダブルレッグ、ボディロックに移行し、夜叉坊の右足をまたいで簡単にバックに回ると、たすきがけから右足をかけてワンフックから引き込み、すぐにボディトライアングルで4の字に足をロック。

 足を組んだ側に身体を向ける夜叉坊。右手で足を外そうとするが、モウルズはそこを逃さず、背後から右足で夜叉坊の右手も巻き込んで足を組み直すと、左手は夜叉坊の脇の下から入れて夜叉坊の左手をリストロック。両腕が動けない状態の夜叉坊の鼻・口を右手で塞ぐ。

 解説が「ヤバい状況だ」というなか、夜叉坊はモウルズの右足で上から押さえつけられていた右腕をなんとか左に動かして、リストコントロールされている左手を掴むモウルズの左手を剥がすことに成功。すぐに口に当てられていたモウルズの右手を外しに行こうとする。

 しかし、それより先に右腕を喉下に滑り込ませていくモウルズは、剥がされた左手で再び脇下から夜叉坊の左手首を掴んでコントロールすると、片手で喉元に右手を滑り込ませていく。

 4の字ロックで腰をズラせない夜叉坊。モウルズは徐々に右手を食いこませて夜叉坊の左肩を抱くと、すぐさま左手を脇から抜いて右手で上腕とロック! 夜叉坊は右手はモウルズの右足で制されたまま。頭後ろの左手を左手で剥がそうとする夜叉坊だが、引きはがせず。力が抜けて失神したところでレフェリーがストップ。腕を解かれ夜叉坊は意識を取り戻したか、正対するが時遅し。

 米国のチームアルファメールで、UFCのリカルド・ラモスやハウリアン・パイヴァ、川原らと練習を積んできた夜叉坊だが、これで5連敗。三十路に入り、厳しい状況が続いている。

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