2021年9月23日(木・祝)に後楽園ホールにて、『skyticket Presents DEEP 103 IMPACT』の開催が決定。3カードが発表された。
▼DEEPフライ級タイトルマッチ 5分3R藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)暫定王者伊藤裕樹(ネックスイチムエ)挑戦者
注目のフライ級戦線で、2021年7月4日のDEEP後楽園大会に続き、フライ級暫定王者の藤田大和が参戦。今回は暫定王座を賭けて、伊藤裕樹との2年ぶりの再戦に臨む。
藤田はボクシングでアマチュア5冠を達成しMMAに転向。プロデビュー戦となった17年のRIZINで那須川天心と対戦し判定負け(MMAルール)、同年キックルールで再び那須川と対戦しKO負けを喫したが、その後はDEEPでキャリアを積んできた。
伊藤とは、2019年9月の「DEEP 91 Impact」で対戦。当時は、MMA経験に勝る伊藤が、藤田を1Rリアネイキドチョークで極めている。
しかし、Me,Weで打撃のみならず、組み技も習得した藤田は、2021年2月大会で、渋谷カズキをサッカーキックで3R TKOに下し、DEEPフライ級暫定王座戴冠。7月大会ではノンタイトル戦でROAD FCでも活躍した山本聖悟にカーフキックを効かせて、右ハイキックでダウンを奪い、パウンドアウト。現在5連勝中だ。伊藤との再戦で、打撃のみならず組み技での進化も見せることだろう。
対する挑戦者の伊藤は、RIZIN・DEEPで2連勝中。THE OUTSIDER初代 50-55kg級王者に輝くなどデビュー以来、破竹の12連勝を飾るも、2019年12月に鮎田直人に判定負け。しかし、2121年3月のRIZINで杉山廣平を左ストレートで秒殺TKOに下し再起を飾ると、2021年6月のDEEPでは実力者・安谷屋智弘を2Rに逆転のリアネイキドチョークで極め、存在をアピールしていた。
一本勝ち後、「12月のDEEPで負けてからもう一回格闘技に向き合いたいと思いやってきました。またこのDEEPに帰ってこれて嬉しいです。年内にタイトルマッチにたどり着けるように頑張ります」と語っていた伊藤だが、9月23日に早くも王座戦のチャンスを掴んだことになる。強い打撃を武器に巧みな距離感も持つ暫定王者・藤田を相手に、悲願のDEEP王座奪取なるか。
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現DEEP王者vs.ZST王者対決が実現!
▼DEEPライト級 5分3R ※ノンタイトル戦大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)暫定王者小金 翔(フリー)
また、ノンタイトル戦ながら、DEEP暫定王者の大原樹里と、ZST王者・小金翔によるライト級王者対決が決定した。
大原は現在4連勝中。武田光司(BRAVE)との連戦で敗れた後、2020年8月に鈴木琢仁を下からの蹴り上げで1R TKOに下すと、同年9月にRIZIN初参戦。矢地祐介との死闘もスプリット判定で制した。
2021年2月にはDEEPで北岡悟を1R KOに下し、3連勝。DEEPライト級王者の武田光司が負傷欠場中のため、7月4日の前戦「DEEP102」では、大木良太(KRAZY BEE)と暫定王者決定戦で対戦。大木のローブローにより、3R途中までのテクニカル判定で、大原が勝利し、暫定王座に就いている。
対する小金は、現ZSTライト級王者。2016年6月から2つの引き分けを挟んでMMAでは11戦負け無し。前戦は4月に4連勝中だった岸野絋樹に判定勝ちをマークした。2021年6月には立ち技のシュートボクシングに参戦し、海人を相手に判定まで持ち込んでいる。
大原、小金ともに180cmの長身。四つ組みに強い小金を相手に、大原は自身の持ち味である打撃をいかに活かすことができるか。
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「令和のボブ・サップ」の実力はいかに?
▼DEEPメガトン級 5分2R誠悟(AACC) SAINT(Y&K ACADEMY)
柔道出身“ミスター・メガトン”の誠悟と、アメフト出身“令和のボブ・サップ”SAINTが激突。
45歳の誠悟は、2019年12月にロッキー・マルティネス、2021年2月に関根“シュレック”秀樹に、4月に荒東“怪獣キラー”英貴にいずれも敗れ、3連敗中。
28歳、横須賀海軍基地勤務のSAINTは、2021年6月の前戦でMMAデビューながら、酒井リョウを1R43秒、右ストレートでKOに下しており、スダリオ剛戦をアピールしていた。ニューヨークで柔術の経験もあるといい、Y&K ACADEMYでの練習を含め、誠悟の寝技にどこまで対応できるか、あるいは再びスタンドで圧倒するのか、注目だ。
◆skyticket Presents DEEP 103 IMPACT ~20th Anniversary~ 2021年9月23日(木・祝)後楽園ホール開場/17:30 開始/18:00