2021年7月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.127』で開幕の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」に出場する、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)が公開練習を行った。
瓦田は 伸びのある右ストレートを武器にアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、その後は覚醒して稲垣柊、里見柚己、SEIYA、大沢文也、東本央貴に5連勝と絶好調。K-1ジム総本部の若手リーダー格で、今回の優勝候補と言える存在だ。戦績は11勝(5KO)3敗。
「好調というよりはシンプルに勝てるように練習してきたんで、必然的に勝ってきたかなというのはありますね」と語っていたが、直近の試合となった3月21日『K'FESTA.4 Day.1』東京ガーデンシアター大会では過去に敗れていた東本に飛びヒザ蹴りでTKO勝利。「前回やっと自分の動きができてきたかなと思います。その点では前回の試合を1回挟んでくれたおかげで調子がいいですね」と、絶好のタイミングでトーナメントを迎えることになった。公開練習のミット打ちでもパンチ、キック、ヒザ蹴りを鋭く繰り出して、順調な仕上がり具合を見せた。
一回戦の相手である昇也(士魂村上塾)に関しては、「アグレッシブに前に来るようなイメージはあるので、一発を気をつけて戦っていきたいと思いますね」と瓦田。Bigbang王者という肩書きを持ち外敵という側面も持つ昇也に対して「K-1側も一回戦で自分を他団体の選手と当てたということは、ここで叩き潰してくれってことだと思うんで、その仕事をしっかり果たしたいなと思っています」とK-1 JAPAN GROUPで戦ってきた人間の誇りを持って迎え撃つ。
今回8選手で争うKrushライト級のベルトに対して「自分がデビューする前にいろんな団体を見た中で、Krushの会場に行って、このベルトを獲りたいと思ったのがキックを始めたきっかけだったんですよ。Krushのベルトは最初に掲げた目標なんで、まずはそこを獲っていろんな選手と戦っていきたいなと思います」と、瓦田は並々ならぬ想いを持っている。
そもそも、初代Krushライト級王者は、瓦田が所属するK-1ジム総本部の梶原龍児代表だ。それもあって、「ライト級のベルトはウチのジムでまだ誰も獲ってないんで、自分がこのジムを選んだのも、自分がライト級なのも、このタイミングでトーナメントが組まれたのも運命というか、自分が獲らなくちゃいけないなっていう想いが強いですね」と、使命感にも似た想いがあるようだ。
そんな瓦田は準決勝の相手として、「巧さのトータル的な面で見たら堀井翼選手のほうが上かなと思うんですけど、一発当たってしまえば、南雲大輝選手が勝つかなと思う」と南雲の勝ち上がりを予想。
決勝戦に関しては、「本気でわからないです」と予想がつかないというが「一回戦の昇也選手はサウスポーじゃないですか? 準決勝の予想(南雲)もサウスポーじゃないですか? まあ朝久泰央選手はどっちもできますけども、卜部功也選手もゴンナパー・ウィラサクレック選手もサウスポーじゃないですか? だから、どうってことでもないんですけど、サウスポーの流れの可能性ほうが高いのかなと」と、過去のKrushライト級王者やトップ選手たちの傾向から、サウスポーの選手が上がってきそうだという予測は立てているようだ。(瓦田の逆ブロックにいるサウスポーは里見、東本、弘輝)
とにもかくにも、「ベルトを獲ればその中で一番強いということ。こんなところで躓いていられない」と、憧れのKrushのベルトを獲るためには誰が相手でも勝ち抜かなければならない。
「5連勝が始まった頃に梶原代表と話して『これから一人トーナメントだと思って連勝していけば、当然のことながらベルトは手に入る』と。それで一戦一戦やっていこうということで今5連勝できているんですよ。ここでトーナメントであと3回勝てばベルトっていうことになりましたけど、自分としてはずっとトーナメントのつもりでやってきたんで、そのままの流れで頑張るだけですね」と、優勝候補と呼ばれても気の緩むところはない。
「自分がずっと見ていたKrushのタイトルマッチは、お互いがアグレッシブに倒し合ってベルトを獲っているイメージがあるんで、自分もKrushらしくKOを狙って勝って行きたないと思っています」と、憧れのベルトに向けてKO量産を誓った。