昨年行われたワンナイトトーナメントで初代王座に就いたスアレック(C)KNOCK OUT
2021年7月18日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.3』にて、KNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチ3分5RでWKBA世界ライト級王者・重森陽太(伊原道場稲城支部)の挑戦を受ける王者スアレック・ルークカムイ(タイ/STURGIS新宿)のインタビューが主催者を通じて届いた。
スアレックはタイのラジャダムナンスタジアムで活躍後、2015年からは日本で試合を行ってきた。“超攻撃型ムエタイ”と称される、パンチを主体としたアグレッシブなスタイルで国内トップクラスを次々と撃破し、2017年11月にREBELSーREDスーパーライト級王座を獲得。2019年10月にはREBELS-REDライト級暫定王者となり二階級制覇。さらに、2020年9月のKNOCK OUTではワンデートーナメントを制し、KNOCK OUT-REDライト級王者となった。しかし、今年2月にシュートボクシングで笠原弘希に2RでKO負けを喫しており、今回が再起戦での初防衛戦となる。戦績は103勝(33KO)36敗11分。
パンチで失神KOさせて勝ちたい
──2月の前戦、シュートボクシングでの笠原弘希戦は残念な結果(KO負け)でした。あの試合の敗因と、負けたことで見直したところはどこですか?
「敗因は、準備期間が短かかったことです。オファーから試合までの期間が短かったので、十分な準備をすることができませんでした。あの負けを経験したことで、相手のことをもっと勉強するようにしました」
──今回の挑戦者、重森選手とは昨年9月に対戦して勝利していますが、そのときはどういう印象でしたか? 重森選手が強いと思った部分、自分の方が勝っていると思った部分を教えてください。
「重森選手は蹴りが強いと思いましたね。逆にパンチ力やアグレッシブさでは自分が勝っていたと思います。それで勝つことができました」
──重森選手は前回負けているので、より気合いを入れてくると思います。そこについてはどう思いますか?
「全く問題ないです! 気持ちだけじゃ試合には勝てないですからね(笑)」
──今回のように一度勝っている相手との試合というのは、気持ちとして楽なものですか? それともプレッシャーがある?
「やったことがあると、相手がどういう選手で、どういう技を持っているかが事前に分かるから、楽です」
──今回は、試合に向けての準備はどうしていますか? 相手の研究や対策は綿密にする方でしょうか。
「この前の負けもあるので、今回はやります(笑)」
──ほう。どれぐらいやっているんですか?
「2回ぐらい、相手の動画を見ました!」
──ガクッ(笑)。それでもスアレック選手とすれば、すごく多いということなんですね。当日はどういう試合をして、どういう勝ち方をしたいですか?
「パンチで倒します。失神KOさせて勝ちたいですね」
──当日は他にも王座決定戦が2試合あって、他の階級のチャンピオンもたくさん出ます。他の試合よりいい試合をしたいという気持ちはありますか?
「いろんなチャンピオンが出るのは知っています。楽しい試合をして、大会の中でも一番目立ちたいですね」
──『KNOCK OUT』のベルトには、どういう思いがありますか? ベルトは普段から大事にしていますか?
「『KNOCK OUT』のベルトはトーナメントを勝ち抜いて獲得したこともあって、すごく大切なものだと思ってますよ。家では、奥さんがベルトを置く場所を作ってくれているので、そこにちゃんと飾ってあります。今回も防衛して、またそこに戻したいです」
──日本で、特に『KNOCK OUT』で活躍するようになって、変わったことはありますか?
「チャンピオンになってファイトマネーが上がりました。どんどん勝って、もっとお金をもらえるようにしたいです」
──頑張ってください(笑)。当日、お客さんに特に見てもらいたいところは?
「僕のパンチの破壊力を楽しんでもらいたいですね。ぜひ会場で味わってください」