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【RISE】2度目のオープンフィンガーグローブマッチに臨む山口裕人「フィニッシュのパターンは5通りある」

2021/07/08 15:07
【RISE】2度目のオープンフィンガーグローブマッチに臨む山口裕人「フィニッシュのパターンは5通りある」

前回はパンチが当たらなかったという山口。今回はどこまで修正しているか(C)RISE

 2021年7月18日(日)エディオンアリーナ大阪・第一競技場『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA』にて、オープンフィンガーグローブマッチ -67kg契約3分3Rで桜井力(COMRADE GYM)と対戦する、WPMF世界スーパーライト級暫定王者・山口裕人(山口道場)が公開練習を行った。


 山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。5月の『RISEonABEMA』でRISE初のOFG戦に志願したが、松本芳道と時間切れ引き分け(判定無し)に終わった。戦績は25勝(17KO)18敗1分。

 今回対戦する桜井はアマチュア大会で25戦して20勝。2019年9月にはプロデビュー戦で初回KO勝ちして『D-1』の-65kg級王座を獲得。今年3月の『RIZIN』にキックボクシングルールで参戦したが、前日計量で体重超過したため条件付きでの試合実施となり、2度ダウンを奪ってレフェリーストップとなったが、公式ルールに基づき記録はノーコンテストとなった。

 公開練習ではミットへワンツー、ワンツー・スリー、ワンツー・左フックをリズミカルに叩き込んだ山口。OFGでの1戦目を終えて「戦い方は変わりますね、やっぱり。練習してたら練習するだけ難しくなってきました。最近は(ボクシンググローブとは)全然ちゃうなと思いだしていますね。でも、それがおもろいですけれどね」と、違いを痛感しているという。


 やってみての感想は「パンチが当たらないというか、当てにくい。相手も顔を動かすじゃないですか。全然当たらん。それでムキになったらさらに当たらんようになってしまった」というもので、試合前は、RISEのOFGは通常のOFGよりもアンコの部分が大きく、4オンスグローブとそんなに変わらないと不満を漏らしていたが「変わりました(笑)」とやってみたら想像とは違ったと笑った。

 戦い方に関しては「改良はしていませんが、距離とかインパクトが全然わからなかったので、今回はそこを意識して距離が全然違うので練習しています。OFGでスパーはできないので、軽いマスをやっていますね。スパーはいつも通りのグローブを着けて、OFGを着けているイメージをしてやっています」と、前回の経験を活かすつもりだ。「余計に顔に当てようとの意識が強すぎたので、今回は蹴りも蹴っていきたいと思います。前回は空振りばかりしましたね。それは僕が下手なだけやけど、そこも考えて。僕なりにあのパンチを当てられるように考えています」とパンチ一辺倒にならないようにしたいとした。


「出来は、初めてだったからあれくらいちゃいますかね。あそこから勉強していきます。ノビシロはめちゃめちゃあると思います。これからやっていきたいので、次の試合は成長箇所を見せたいですね。どれが正解かは分からないけれど前の試合よりは見せたい」と、より対応したところを見せたいとする。

 ダメージが大きいように見えたが「僕は傷が多かったですね。外の傷が。ちょっと当たっただけでも赤くなっていた。まだそんなにもらってないからどうなんやろ。OFGの方が危ないとは思いますけれどね」と、まだ未知数。


 対戦する桜井については「映像は見たけれどめちゃめちゃイケイケやなって感じですね。めちゃめちゃ前に来てるし。OFGなんで当たったらヤバイ。当たらなんようにします。またサウスポーだし、オーソドックスよりは考えています」と、一発の強さを警戒する。

 67kg契約であることには「僕は65kg以下でやりたかったけれど67kgがいいと言われたので。でも元の階級が一緒だったからそれでもいいかなと。67.5kgで前にやった時は相手がデカかったんですが、元は同じ階級やからその心配はない」とした。

 桜井がRIZINで計量オーバーしていることを聞かれると「心配は別にしてないです。計量オーバーはやったらあかんでしょう。1回やったらもうしないと思いますよ。もし、してきても試合は絶対にしますけれど」と話した。

 フィニッシュについては「5通りくらいある。どれでいこうか悩んでいます。KO行きたいっすね、マジで。5通りあるので。いつもは『パンチで倒す』の1個しかないんですよ(笑)」と、いろいろ考えているという。


「工夫と言うか、しっかり当てられるように練習しています。5パターン全部出なかったらすいません。ヒントは三日月蹴り…答え言ってもうた(笑)」とする山口だが、OFGマッチのアンバサダーを自称する同門の京谷祐希が「他のパターンも教えていただけないでしょうか?」と聞くと「無理や。あれやな、パウンドで行こうかな(笑)」と笑って答える。京谷が「これは5パターンもないですね。ナイスファイトお願いします」と締めくくると、「何このアンバサダー、もうクビやな」とクビを通告した。

 OFG戦に名乗りをあげる選手が多いが、山口は「OFGおもろいですよ。もっと盛り上げたいから、もっとやろうや。みんなやろうや。やったほうがいいです。面白いです」と、みんなでやろうと呼びかける。そして「18日はみんなキックボクシンググローブですけれど僕だけOFGなので、その面白さを皆さんに伝えるので楽しみにしとってください」と、OFGマッチの面白さを体現すると約束した。

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