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【K-1】右拳の手術から復帰する安保瑠輝也、ボクシングジム特訓で「今の自分は強い。練習の内容を出せれば100%倒せる」

2021/07/07 13:07
【K-1】右拳の手術から復帰する安保瑠輝也、ボクシングジム特訓で「今の自分は強い。練習の内容を出せれば100%倒せる」

「復活した倒せる強い安保瑠輝也を見せる」と復帰戦でのKOに自信を見せる安保(C)K-1

 2021年7月17日(土)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~ライト級タイトルマッチ』にて、初代九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者の幸輝(インタージム)と対戦する安保瑠輝也(team ALL-WIN)が公開練習を行った。

 安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代王座に就いた。12月28日にはゲーオを相手に初防衛戦を行い、またも延長戦の末に判定勝ち。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。今回からウェルター級に階級を上げ、これが再起戦となる。19勝(9KO)5敗。


 当初、安保は今年1月のK-1代々木大会で復帰戦を戦う予定だったが、大会そのものが延期。それに合わせて痛めていた右拳の手術を決断し、戦線離脱を余儀なくされた。試合ができない期間、安保は拳の怪我と周囲の活躍に不安、葛藤を抱え過ごしたと話す。

「自分が思うように練習ができなかったり、自分の階級の選手、他の格闘技団体の選手が活躍しているのを見て、悔しい気持ちもありましたし、俺だったらこの立ち位置にいるべき存在なのにって思ったりもしましたけど、拳が治ってきていい感覚というか、いい状態になってきています。自分で言っちゃうんですけど、今の自分は強いですよ。自信があるのでここから巻き返してやろうかなって思っています」。

 今回、安保が公開練習に選んだのは和歌山にあるボクシングジム「CLUB es」。安保の地元、そして主宰するALL WIN GYMから車でおよそ2時間はかかる遠方にあるジムだが、半年前から週3日ほどこのジムへ足を運びボクシングを練習しているという。きっかけは安保のYouTubeチャンネルのカメラスタッフがこのジムでキックボクシングの練習をしていたところから始まる。

「自分のYouTubeのカメラマンをしているスタッフがもともとキックボクシングをしていて、その叔父さんがこのジムをやっていたんですよ。自分が昔、大阪でグローブ空手をやっているときに大会を総なめにしていたジュニアの子がいるのがこのジムで、プロや大人の選手を育てているわけじゃないんですけど、ボクシングの指導力がすごく高いということで、『1回行ってみてほしい』と言われました」。


 最初は半信半疑だったという安保だったが「YouTubeがバズったのはそのカメラマンのおかげでもあるし、そうやって彼は一度結果を出している。それを信じてみる価値はあるということで」和歌山まで足を運んで「CLUB es」での練習をスタート。パンチの技術向上はもちろんディフェンスや足の立ち位置など細かな部分の指導も受け、「将棋で例えたら詰めながら相手を倒せる感覚」を得たと言う。

「僕の強みといえば攻撃力、技のキレ、殺傷能力。誰もがそれは怖いと思うんですけど、弱点で言えばディフェンス。足の立ち位置やそういった細かいところから指導してもらっています。感覚としてはすごく細かい部分から強くなっているなっていうのがありますね。あと僕はピンチな状態でも相手を一発で形成逆転できるパワー・展開力があるんです。でもそれは自分からのアクションで、リアクションが弱かった。今はリアクションの弱い部分も突き詰めているのですごくいい感覚ですね。

 それは次の試合に限らず、僕はここから先を見ているので、倒せる安保瑠輝也を楽しみにしていてほしい。倒せる倒せない関係なしに無理くり勝負を終わらせに行くというのはもともとできる要素なので、今回は練習でやったことをちゃんと出して、勝ちにこだわりながら倒します。去年・一昨年はKO勝ちできなくて悔しい気持ちがありましたし、勝ち続けてはいましたけど、倒すという意味では『自分はトップレベルに通用しないんじゃないか?』という気持ちもありました。でも今は練習の内容を出せれば100%倒せると思うし、『CLUB es』に来てよかったと思います」


 安保が迎える復帰戦の相手は地元九州出身の幸輝。今年4月のKrush後楽園大会でK-1 JAPAN GROUP初参戦、初参戦をKOで飾った注目株の選手だ。しかし安保は「舐めてはないけどやってきたレベルが違う」と、幸輝を一蹴する。

「九州の選手で、地元でK-1。今までそんな大舞台に立ったことがない選手だと思うので燃えてる気持ちもわかるんです。僕自身そういう時期があったのでね。ただ、それで燃えたからって勝てるようなレベルでこっちはやっていないんですよ。だから試合で叩きのめすだけです」

 また今回はスーパー・ライト級からウェルター級に階級を上げての初戦となる。安保は「ウェルター級のベルトは俺が巻かないとダメ。他の選手が獲っても盛り上がらないですよ」と断言。対戦が期待される野杁正明に対しては「階級を上げると決めた直後は野杁選手に勝てるかなって思ってましたけど、今やっていることも含めて勝てないと思っていたら勝てないと思うし(野杁に)勝つ準備をしてます。楽しみにしていてほしいです」と語った。

 最後にファンへのコメントを求めると「復活した倒せる強い安保瑠輝也を見せるので、僕のことが嫌いで負けてほしいと思っている方にも楽しみにしてもらいたい」と語った。

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