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【KNOCK OUT】プロ大会公式ルール改定、REDルールとBLACKルールの相違点がヒジ打ちと脇差しの有無のみとなる、延長Rはマスト判定に

2021/07/06 18:07
【KNOCK OUT】プロ大会公式ルール改定、REDルールとBLACKルールの相違点がヒジ打ちと脇差しの有無のみとなる、延長Rはマスト判定に

公式ルールの改定を発表した宮田充KNOCK OUTプロデューサー

 2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3』の記者会見が都内にて行われ、その会見最後にKNOCK OUT公式ルールの改定が発表された。

 和田良覚レフェリー、山口元気KNOCK OUT代表、 宮田充KNOCK OUTプロデューサーによって話し合われ、文言の修正と一部改定が行われたとして宮田Pは「キックボクシングという競技において、ファン、出場ジム・選手に分かりやすい形がいいだろうとの改定です」と説明した。

『KNOCK OUT』のプロ大会では【REDルール】(ヒジ打ちあり)と【BLACKルール】(ヒジ打ち無し)の2つのルールで王座を認定し、公式試合を実施。今回はREDルールとBLACKルールの共通点と相違点をより明確にし、理解しやすくすることをテーマに、それぞれの公式ルールの一部改定を行ったという。


(写真)REDルールとBLACKルールの大きな違いはヒジ打ちあり(RED)か無し(BLACK)かだけになった

 今回の改定により、REDルールとBLACKルールの相違点は以下2箇所のみとなる。

・REDルール=ヒジを使ったあらゆる攻撃が有効。片手または両手を相手の脇下に差し入れた状態(脇差し)からのヒザによる攻撃が有効。

・BLACKルール=ヒジを使ったあらゆる攻撃が禁止。片手または両手を相手の脇下に差し入れる行為(脇差し)、およびその状態からのヒザによる攻撃が禁止。

※なお、いずれも「攻撃を伴わない掴みや組み付き、膠着状態を誘発するホールディングなどが度重なり消極的であると判断された場合、レフェリーは注意、警告、減点を与える。この行為に関しては、注意2で警告1、次の注意で減点1となる」(第6条【反則技】第3項)。


(写真)このような相手の脇下に腕を差し入れる行為自体がBLACKでは禁止となる

 新たな公式ルールの適用は7月18日(日)後楽園ホール大会からとなる。KNOCK OUT公式HPにもルールが掲載される。

<主な改定箇所>

◇延長ラウンドのジャッジ採点(第4条【試合方法】)

旧) 延長ラウンドの採点はドローも有りとしていた。
新) 延長ラウンドの採点は、必ずどちらかに優劣を付けなければならない「マストシステム」とする。

◇イエローカード、レッドカードの判断基準(第6条【反則技】)

旧) 反則行為を行った選手に対して「注意」を与えた後、イエローカードは「警告」、レッドカードは「減点1」としていた。
新) 反則行為を行った選手に対して「注意」と「警告」を与えた後、さらに反則が重ねられた場合、イエローカードは「減点1」、レッドカードは「減点3=失格」を示すものとする。

◇採点の優先順位(第11条【採点基準】)

旧) ①クリーンエフェクティブヒット ②アグレッシブ ③ディフェンス ④リングゼネラルシップ
新) ①ダウン数 ②相手に与えたダメージの有無 ③クリーンヒットの数 ④アグレッシブ度(攻撃点)

◇タイオイルの使用(第20条【オイル、ワセリン、滑り止めの使用】)

旧) REDルールのみ使用可。
新) REDルール、BLACKルール、ともに使用可とする。

◇足底部への滑り止めの使用について(第20条【オイル、ワセリン、滑り止めの使用】)

旧) 特に規定無し。
新) 足底部をはじめ身体のすべての箇所、グローブには一切使用禁止とする。

◇バンデージ規定(第21条【拳へのテーピングとバンデージ】)
旧) REDルールとBLACKルールでそれぞれ異なる規定がある。
新) 同一の規定とする。

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