“一撃必倒”の打撃力を持つ獅庵。前日計量は60.85kgでパス (C)RIZIN FF
2021年6月27日(日)丸善インテックアリーナ大阪『Yogibo presents RIZIN.29』に出場する全選手のオンライン個別インタビューが、25日(金)に行われた。
第11試合のバンタム級トーナメント1回戦5分3Rで、元DEEPバンタム級&フェザー級王者・大塚隆史(T-GRIP TOKYO)と対戦する獅庵(パラエストラ大阪)が、インタビューに答えた。
獅庵は伝統派空手を学び、アマチュア修斗を経て2013年にDEEPでプロデビュー。その後はPANCRASEを主戦場にし、フライ級5位に。19年にはフライからバンタム級に階級を上げ、GRACHANに戦いの場を移した。2021年3月にRIZIN初出場を果たすと、第7代修斗環太平洋バンタム級王者・祖根寿麻を1Rわずか27秒でマットに沈めた関西の“一撃必倒”ファイター。
「いい感じに仕上がっていると思います。凄いワクワクして、試合するのが凄く楽しみです」
――対戦相手の印象は?
「全局面できて、凄い強い選手なので、楽しみです」
──先日の東京ドーム大会でのバンタム級GP1回戦の結果についてはどう思いましたか?
「試合内容は見ないようにして、結果しか知らないんですけど、上がるべき人が上がった印象です」
──どのような試合展開になると予想?
「うーん…どんな展開になるんでしょうね(笑)。しんどい試合にはなると思うけれど、結果、僕がKOで勝てる試合になると思います」
──地元・大阪での開催ということは?
「応援もたくさんきてくれるので、大阪でしっかり暴れて、獅庵って名前をもっと売って行こうと思っています」
──東京ドーム1回戦の内容を見なかったのはどんな意図から?
「目の前の試合に集中するっていうのが一番なので。僕の対戦相手は大塚選手なので、大塚選手のことしか考えるつもりがなかったから見ていないだけです」
──どのようなテーマを持って今回の試合へ向けて練習してきた?
「全局面練習してきたので、寝技の対応だとか打撃で倒すイメージ、3Rフルで戦うイメージ…全てにおいてイメージして練習してきました」
──師匠のタクミさん(元パンクラス・フェザー級王者)がグラップリングマッチに出場しますが、手合わせはした?
「階級が違うので寝技の練習をすることはないんですけれど、師匠がグラップリングの試合でリングに立つのは凄く嬉しいと思っています」
──CARPE DIEMの岩崎正寛さんも「アンダードッグばかりだ」という言い方をされていましたが、そういう風に見られていることについては?
「特に何も思ってないですね。アンダードッグ…なんでしょうね(笑)。まあ、それでもいいし、違うのでもいいし、なんでもいいです。試合で結果を残すだけなので。それしか考えていません」
──スタイル的に偏りはあるけれど誰にでも勝つ可能性があると言われていましたが、今回その可能性を高めてきた?
「そうですね。今まで練習してこなかった武器を練習してきたり、それもしっくりきているのでさらに仕留められる率が上がったんじゃないかと思っています」
──大塚選手の研究はよくしている?
「そうですね。大塚選手の動画は、出ているのはほとんど見ました。で、研究もして対策もしてきたつもりです」
──明かせる対策は?
「言えないこともないですけれど、まあ、内緒にしておきます」
──前回から成長した点、変えた点は?
「いや、特に練習をいきなり変えることはしていないですね。前回もしっかり追い込んでできたし、今回も自分が怪我しないのとしっかり追い込むのをテーマにやっていたので、特に試合だからっていって変えてることはないですね」
──下馬評は大塚有利。そういう中で大塚選手に勝つことで、いまある団体の下克上を示す気持ちは?
「僕はGRACHANを主戦場でやってきてそこからRIZINに出ました。前は祖根選手に勝って今回大塚選手に勝てば3団体、修斗、PANCRASE、DEEP以外の団体でも強ければ上がれるよ、面白い試合をしたら上がれるよっていう可能性があることを僕は証明できるし、格闘技でもっと夢を与えられると思うのでそこを証明したいと思います」
──ズバリ、試合を決めるポイントは?
「何になるか分からないけれど、2R目が面白いんじゃないかなと思います」
──それは1Rを凌げば、ほぼ大塚選手の動きが見切れるとか?
「そこは楽しみにしておいてください(笑)」