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【Krush】新美貴士がわずか“16秒”の秒殺TKO勝利で王座防衛&リベンジ達成

2021/06/25 21:06
Krush.1262021年6月25日(金)東京・後楽園ホール ▼メインイベント(第8試合)Krushフェザー級タイトルマッチ 3分3R延長1R〇新美貴士(名古屋JKファクトリー/王者)TKO 1R 0分16秒 ※左フック×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者)※新美が2度目の防衛に成功。  新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には最強の挑戦者と目されていた6戦無敗の麗斗を退け、初防衛に成功している。戦績は12勝(4KO)3敗のサウスポー。  岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生で2019年9月にプロデビュー後は5連勝を飾ったホープ。しかし、6戦目の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で森坂陸にKO負けして初黒星。今回が再起戦となる。戦績は5勝(1KO)1敗。  1R、開始直後に新美が右フックをヒットさせ、続けざまに右フック。岡嶋は右ストレートとヒザ蹴りで反撃しようとするが、新美の圧力に押されてバランスを崩す。そこへ新美が左フックを直撃。  バッタリと倒れる岡嶋。レフェリーがそれを見て試合をストップ。ガッツポーズの新美。試合タイムはなんとわずか16秒。  秒殺KOで2度目の防衛に成功した新美は「今日は応援ありがとうございました。過去に1度敗れている岡嶋選手だったのでプレッシャーもあったんですが、なんとか勝つことができたのは皆さんのおかげです。怪我無く帰って来てと嫁から言われていたので。でも僕は怪我とか関係なくて、死んでもいいと思ってリングに毎回上がっているので勝ててほっとしています。次はKrush王者としてK-1に乗り込んでやろうと思っているので楽しみにしていてください」と、次はK-1で活躍したいと宣言した。 [nextpage] ▼セミファイナル(第7試合)Krushウェルター級 3分3R延長1R×山際和希(谷山ジム/第7代Krushウェルター級王者)判定0-3 ※28-30×2、29-30〇寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)  山際は2009年に全日本学生キックボクシング連盟ウェルター級王者となり、プロデビュー後も順調に勝ち星を積み重ね、2015年6月にBigbangウェルター級王座を獲得。2017年2月まで11連勝を記録した。K-1 JAPAN GROUPには2013年から参戦し、2020年8月の第7代Krushウェルター級王座決定トーナメントで連続KO勝ちして悲願だったKrush王座に君臨。しかし、王者として臨んだ11月の『Bigbang』でFUMIYAにKO負けを喫し、続く今年1月の初防衛戦で加藤虎於奈に敗れて王座を失った。戦績は31勝(13KO)16敗4分。  寧仁太は184cmの長身を誇り、第25回K-1アマチュアAクラス -70kg優勝。3月のK-1では海斗をKOで葬り、戦績を4勝(4KO)無敗としたホープ。  1R、ローを蹴り合う両者。両方とも強烈なローを放ち、右ミドルも蹴る。山際は右ストレートで入り込み、ヒザを蹴ろうとした寧仁太に右フック。右ミドルで寧仁太を下がらせる山際だが、体勢を立て直した寧仁太も右ミドルを蹴る。  2Rも強烈な右ローを蹴り合う中、1Rから山際の右ストレートに合わせに行っていた寧仁太の右ストレートがカウンターで入る。下がる山際に寧仁太は右ミドル、左ミドル。長いジャブを突く寧仁太に山際は左フックで飛び込むが、寧仁太はすぐにジャブで突き放す。  3R、山際がワンツーから右ローで前へ出る。寧仁太も右ミドルから右ストレート。アゴにヒザを突き上げ、ハイキックも蹴る寧仁太だが山際はかわす。左右フックを放つ山際に、寧仁太はハイキックとヒザ蹴りで脅かす。寧仁太が右ストレートから左フック、下がる山際をコーナーへ詰める寧仁太。山際も左右フックで応戦するが、寧仁太が右ストレートで押していく。  最後の15秒でしっかり優勢を印象付けた寧仁太が判定3-0で勝利。デビュー以来の無敗記録を5戦5勝とした。 [nextpage] ▼第6試合 Krushフェザー級 3分3R延長1R×鷹大(WSRフェアテックス西川口/WMC世界スーパー・バンタム級王者、WPMF日本同級王者、WPMF日本フェザー級王者)KO 1R 3分00秒 〇國枝悠太(二刃会)  鷹大はムエタイで活躍し、これまでWMC世界スーパー・バンタム級王座、WPMF日本同級王座、WPMF日本フェザー級王座と3つのタイトルを獲得。2018年からはKrushを主戦場とし、2019年6月にはK-1初参戦を果たしたが小澤海斗に敗れた。11月の再起戦では森坂陸から勝利を奪っている。戦績は22勝(8KO)11敗1分。  國枝は今年1月からKrushに参戦し、初戦は龍斗に判定で敗れたが、3月の2戦目では林京平を1Rで豪快KO。10勝(5KO)5敗3分の戦績を持つ。國枝のセコンドには玖村修平と平本蓮が就く。  1R、國枝がワンツーで先制。鷹大は國枝の左フックに左フックを合わせる。鷹大の左ボディに左フックを合わせる國枝。互いに至近距離でパンチを打ち合う。國枝はカーフも蹴る。國枝の逆ワンツーに鷹大は左フック。鷹大は右のカウンターをヒットさせ、さらに左も当てるが國枝は下がらず前へ出る。  ラウンド終了間際、飛び込んでの右ストレートをヒットさせた國枝はさらにワンツーで追い打ちし、倒れかかった鷹大の右ボディにも一発。鷹大は後転するようにロープの外へ倒れ、あわやリングから転落しそうに。ゴングはすでに鳴っている。  インターバル中も悶絶して立ち上がれない鷹大。うめき声をあげ、インターバルの1分間が終わっても立ち上がることはできなかった。鷹大は担架で運ばれることに。審判団による協議が行われ、「最後に放った國枝選手の攻撃がほぼゴングと同時ということでした。メインレフェリーの判断は1R内の有効な攻撃という判断になりました。よってこの試合は1R3分00秒、國枝選手のKO勝ちとなります」との見解が発表された。  マイクを持った國枝は「ありがとうございます。どうですか、國枝悠太の試合。面白いと思います。この後、フェザーのタイトルマッチがあるんですけれどもそこにプレッシャーをかけられたと思うし、僕は(Krushに)来てまだ今日で3戦目なんですけれど、フェザーのチャンピオンと僕をやらせてみたらどっちが勝っても負けても面白い試合になると思うので、中村プロデューサーお願いします」と、タイトル挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 Krushウェルター級 3分3R延長1R〇FUMIYA(ポゴナ・クラブジム)KO 1R 0分59秒×絢太(CUC)  FUMIYAは水泳でジュニアオリンピックに出場し、陸上でも関東大会出場を果たしたフィジカルエリート。2017年3月にKrushでプロデビュー。2020年11月の『スーパービッグバン』では当時のKrushウェルター級王者・山際和希をKOしたが、今年4月にKrush初参戦の幸輝に初回KO負けを喫し、今回が再起戦。戦績は6勝(6KO)8敗。  絢太は2020年11月のK-1福岡大会でK-1 JAPAN GROUPに初参戦。身長188cmの長身サウスポーで、小鉄に先制のダウンを奪われるも左ストレートでダウンを奪い返したが、最後は3R56秒、KO負けを喫した。2月の九州プロキックではKPKB初代スーパーウェルター級王座決定戦で幸輝に敗れている。戦績は13勝(9KO)7敗。  1R、サウスポーの絢太は左ミドル、FUMIYAは左ロー&右ミドルを蹴る。FUMIYAの右ヒザ蹴りからの左フックにグラつく絢太。FUMIYAの右ハイに絢太も左ハイを返す。絢太の左ストレートにFUMIYAが右バックハンドブローを返すと、これがテンプルをかすめるようにヒットして絢太はもんどりうってダウン。  そのままFUMIYAがKO勝ち。KOタイムは59秒だった。FUMIYAはマイクを持つと「僕1年以内にチャンピオンになると決めているので、次じゃなくてもいいんですけれど、すぐにタイトルマッチでもいいんですけれど(加藤)虎於奈と試合をしたいのでよろしくお願いします」と、加藤との対戦をアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×提髪和希(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)延長R 判定0-3 ※7-10×3〇安川侑己(志村道場)※本戦の判定は29-30、29-29、29-29。  提髪は5勝(2KO)2敗の22歳で、K-1カレッジ2018 -60kgで優勝している。現在2連勝中。対する安川はHEATを主戦場とし、今年4月のHEATではポッシブルKを判定に降している。戦績は7勝(3KO)4敗でK-1 JAPAN GROUPには初参戦。  1R序盤、提髪は垂直に飛び上がる飛びヒザ蹴りから左右のラッシュでいきなり安川をロープ際まで追い詰める。安川も右アッパーと左フックで反撃。ボディをパンチとヒザで攻める提髪。安川は前に出て右ストレート、ワンツー。提髪がパンチ、ヒザで攻めるが安川は前に出続ける。提髪はいいタイミングでヒザを突きさすが、やはり安川は下がらず前へ出てパンチを打つ。  2R、安川が左ボディから右フック、提髪は左ローを蹴って左右のヒザ蹴り。面白いように左ローと左右のヒザ蹴りを当てる提髪だが、安川は全く下がらず両腕ブロックを固めて前に出てのワンツー、左右フック。まともに提髪の攻撃をもらいながら下がらず左右フック、アッパーを繰り出す安川。  3R、提髪は左ミドルと左ロー、さらにヒザ蹴り。安川は左右フック、ワンツー、右アッパーで反撃。手数が増えていく安川は左右フック、提髪もヒザ蹴りを出す。疲れが見える提髪にさらにパンチを叩き込んでいく安川。提髪はヒザ、安川は右アッパー。終盤になると安川の左右フックが提髪を捉える。  本戦はジャッジ1名が安川を支持したがドロー。延長戦になると、提髪は右フックと左ミドルで積極的に攻撃を出す。しかし安川は左右フックを返す。左ミドルを蹴る提髪に前へ出てフックを出し続ける安川。中盤、安川の連打で提髪の動きがついに止まる。安川の一方的な連打が続き、提髪はスタンディングダウン。さらに安川は左右の連打を加えて2度目のスタンディングダウンに。最後までパンチを出し続けた安川は、試合終了と同時に雄たけびをあげる。  ダウンを2度奪った安川が執念で勝利をもぎ取った。 [nextpage] ▼第3試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン)判定3-0 ※30-29、30-28×2×塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)  1Rは静かな立ち上がり。サウスポーの稲垣はじりじりと前へ出ていき、塚本は左右ローを蹴る。稲垣は右ローから右フック。塚本が左ミドルを蹴るとすぐにワンツーを打って塚本をのけぞらせる。  2R、稲垣は塚本の右に右のカウンター、プレッシャーをかけて前へ出る。稲垣は右カーフを蹴り、左ミドルも。塚本も稲垣が前へ出てくるとワンツーで押し戻す。終盤、左ストレートをヒットさせた稲垣が左右の連打をまとめた。  3R、左ストレートを顔面とボディに打ち分ける稲垣。塚本もボディを打ち返すが、稲垣が前に出てくると下がる塚本。稲垣は塚本のパンチをかわしての左ストレートをヒットさせ、左フック、右ロー。稲垣のパンチにのけ反る塚本。最後は稲垣が攻撃をまとめ、判定3-0で稲垣が勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 Krush女子ミニマム級 3分3R延長1R〇真美(Team ImmortaL)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×ケイト・ウィラサクレック(WSRフェアテックス三ノ輪)※本戦の判定は28-29、29-29、29-29。  真美はNJKFミネルヴァのライトフライ級(-48.99kg)2位で、戦績は 6勝(2KO)4敗。前戦は2月にNJKFでERIKOから判定3-0(29-28×3)での勝利を収めている。2020年6月のKrush初参戦で高梨knuckle美穂にダウンを奪われての判定負けを喫しており、Krushでの初勝利を狙う。  ベラルーシとのハーフであるケイトは3歳から極真空手を学んで13年の経歴を持ち、2019年極真会館東日本空手道選手権高校生女子3位、2019年極真会館東東京空手道選手権大会高校生女子無差別級優勝など、本人も「ありすぎて覚えていない」というほどの優勝・入賞歴を持つ。  男女混合大会や体重無差別で勝つことに意義を持ち、好んで出場していたという。2016年にはなんと高校生の男女混合大会で優勝したことがある。キックボクシングは2019年7月から始め、アマチュアでは約5戦を経験。  高校2年生で2020年10月に迎えたプロデビュー戦では、女子マッスルモンスターのJASMINEをパンチ主体のファイトスタイルで判定3-0(30-28×2、30-29)の勝利を収めた。しかし、迎えた今年3月のK-1での2戦目では美伶に2度のダウンを奪われての判定負け。  1R、ケイトは相手の出鼻を捉えるような左右ミドル、前蹴り、そしてパンチを打って下がる。真美は前へ出てワンツーの連打。蹴りのケイトとパンチの真美という図式。前に出る真美はミドルを蹴られてもワンツーを打っていく。  2Rも前に出るのは真美。ジャブと左ミドルのケイトに、真美は前に出て左右ローとワンツー。どんどん前へ出て右を当てる真美。ケイトも負けじと打ち合って蹴るが、真美の勢いが目立つ。ケイトの右ミドルからの右ストレートをもらった真美だが、それでも下がらず手を出し続ける。  3Rも真美は前進。ケイトはロー、前蹴り、ジャブ。真美の右ストレートがクリーンヒットし、ケイトが明らかに後退。真美は一気にパンチで攻めていく。押されるケイトもパンチを打ち返す。  本戦の判定はジャッジ1名がケイトを支持したがドロー。延長Rになっても真美の前進は止まらず、ワンツーを出し続ける。ケイトはジャブと左ミドルを出しながら下がるが、真美のプレッシャーに押されている印象を受ける。さらに真美はコーナーに詰め、ロープを背負わせた。ケイトもミドルやジャブを当てていたが、前に出た真美が接戦を制した。 [nextpage] ▼第1試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R延長1R×佐野純平(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1カレッジ2017 -65kg王者)KO 3R 0分42秒 〇目黒翔大(優弥道場) 1R、目黒が左右のボディと顔面へストレート。佐野を防戦一方に追い込む。右アッパーをまじえ、下から潜り込むようなパンチを次々と当てる目黒。手数を出す目黒に佐野はブロックを固める。佐野も右ストレートを繰り出すが、目黒に右を打ち返されてアゴが跳ね上がる。 2Rもアッパーとフックで佐野のブロックの隙間を縫って行く目黒。手数が多く、右フックも強くヒットする。目黒はボディ、ローも。目黒の左ストレート、右フックで佐野がしゃがみ込むようにダウン。鼻血も出す。ボディから顔面、そして左フックを打つ目黒。圧倒的な手数で攻め込む。佐野は右ストレートを出すもやはり手数に圧倒される。終盤は佐野が打ち合いにいくが、目黒のジャブと左ミドルで押し戻される。 3R、左インローで崩しながらパンチをどんどん打っていく目黒。左ミドルから回り込んだ目黒に佐野が左フックを打とうとしたところへ目黒が右フックを打ち抜き、佐野はダウン。レフェリーがストップし、目黒が圧倒的なKO勝ちを飾った。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 -71kg契約 3分3R×夜叉猿(力道場静岡)判定0-3 ※29-30×2、28-30〇森田奈男樹(エイワスポーツジム/第4回JFKO全日本選手権軽重量級優勝) ▼プレリミナリーファイト第1試合 Krushフライ級 3分3R〇大夢(WIZARDキックボクシングジム)KO 2R 2分12秒×麗斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
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