2021年6月20日(日)東京・ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 33~アトム級GP 2021 FINAL~』にて、「DEEP JEWELSアトム級GP準決勝・決勝戦」が行われる。
3月の1回戦を勝ち上がったのは青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)、村上彩(フリー)、パク・シウ(TEAM MAD)、大島沙緒里(AACC)の4名。しかし、村上は病気の治療のため欠場。代わって1回戦でシウに敗れたにっせー(フリー)が敗者復活で青野と対戦することが決定した。
青野は日本大学レスリング部出身で、2013年東日本学生女子選手権48kg級優勝、2014年全日本社会人レスリング選手権大会48kg級優勝などの実績を持つ。2017年12月にDEEP JEWELSでプロデビューも、佐藤絵実に逆転一本負け。以降3連勝したが2019年3月にベテランの富松恵美に一本負け。その後は2連続一本勝ちを収めたが2019年12月、シウにTKO負けを喫した。再起戦でTKO勝ちすると、10月には前DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智とのタイトルマッチに挑んだが、3Rに逆転一本負けで王座奪取に失敗。その試合を最後に前澤が引退したため、今回のチャンスが巡ってきた。1回戦では佐藤絵実にリベンジしている。
(写真)GP1回戦ではデビュー戦で敗れた佐藤絵実にリベンジ。相手の腕を封じながらパウンドを打ち込む 準決勝・決勝戦は当初5月5日に行われるはずだったが、緊急事態宣言の影響により今大会に延期。延期となったことで「良かった部分は相手の対策が出来る時間が増えたこと。決勝戦はどちらの選手が上がってくるか分からないので、3人の対策をしてきました。悪かった面は特にありません」と青野はポジティブに捉えている。
5月から6月ということで季節が変わり、暑さが増してきた。コンディション調整で心がけていることは「サプリメントやプロテインをしっかり摂るようになりました。食事もなるべく自炊をして栄養が偏らないようにしています。その分、試合が終わった1週間くらいは好きなものを好きなだけ食べます!」と、食事面を重要視してきたようだ。
試合に関しては「前回からまた出来ることも増えて自信もつきました。一本勝ち、TKOするところを見せたいです」と、技のレパートリーが増えたことでフィニッシュしての準決勝突破、優勝を狙う。新たな対戦相手となったにっせーについては「仲の良い選手ですが、試合になったらしっかり割り切って戦いたいと思います」と、私情は捨てて勝ちに行くと宣言した。
そんな青野に、もし格闘技をやっていなかったら何をしていたと思うかと聞くと「タピオカ屋さん」と女子らしい答えが返って来た。
実力は認められていながらも、ここ一番で逆転負けすることが多く、ツメの甘さを露呈していた青野。今回こそ最後までミッションを遂行することができるか。