2021年6月13日(日)東京ドームで『Yogibo presents RIZIN.28』が開催された。
メインイベントでクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に2R1分51秒、三角絞めで敗れた朝倉未来(トライフォース赤坂)が試合後、インタビュースペースにてコメントした。以下、その全コメント。
――試合の感想を。
「悔しいですけれど今回試合をやってよかったというのがあります」
――対戦した印象は?
「結果的に強かったかなと思います」
――東京ドームで試合をした感想は?
「この歴史的な東京ドームの大会のメインで試合ができたのは今後自分の宝になると思います」
――今後の展望は?
「今後は一度考えます。引退も含めてちょっと考えて…考えてみてって感じですね」
──打撃を当ててチャンスを迎えましたが、あの時にラッシュでKOできそうな雰囲気もありましたが?
「まだ(クレベルの)目が死んでいなかったので、行きすぎると危ないかなって。クレベル選手の寝ても大丈夫な強さと、こっちが迂闊に入れないのがまたひとつの強さだと思うんですけれど。効いていたのは分かっていたんですけれど、完全に戦意喪失してなかったので、あまり行きすぎると危ないなというのがありました」──最初の三角絞めの引き込みは腰を抱いてしっかり離れましたが、最後の三角は?
「最後はコーナーポストに押し付けてたので、あそこから入れないと思っていたんですけれど入ってきましたね。凄い身体が柔らかくて。そこはあまり覚えてないですけれど、ちょっと油断しましたね」
──タップするという選択はなかったですか?
「タップするという選択はなかったですね」
──「引退を含め」との発言は、この試合を経て心境の変化があったのでしょうか?
「格闘技を始めて結構な月日が経って。10年くらい経ったんですかね。アウトサイダーから始めてこんな大舞台にまで立てたんですけれど、どうなんですかね、ここで負けた時に格闘技を今後やっていく意味があるのかどうかが自分の中にあるので。自分の幻想が打ち砕かれたというか。自分にとっての自分が。ここまでだったんだなと自分自身に落胆しています。トップを目指せないならやる意味がないのかなと思いますし。まだ日本の格闘技を盛り上げる役目があるとしたらまだ続けるかもしれないですけれど、それは周りの声も聞いて判断しようかなというところですね」
――今回の試合へ向けての取り組みで、強くなったという手応えもあったのではないですか?
「強くなっている実感はありました。まだ1カ月なので、ちょっと分からないですね」
――右瞼辺りの腫れはどういった状況でなったか分かりますか?
「ヒジですよね。痛みとか打撃で効いたとかはなかったんですけれど、テイクダウンディフェンスしなければいけないという頭があって、打撃を許してしまった、と言う感じなので。それもクレベル選手の強さなんですよね」
──思ったよりも強かった? それとも意外と対応できた?
「組み力は正直あまり思ったよりなかったんですよ。でも凄い上手かったので、組み力はそんなにないから安心しちゃうんですよね。そこはありました。打撃がやっぱり目がよくて、結構気持ちも強いし、(クレベルが)勝ってる意味を理解しました」