MMA
インタビュー

【RIZIN】内戦から隔離を経て来日、サトシと王座戦のムサエフ「RIZINで自分の歴史を残したい」

2021/06/11 17:06
 2021年6月13日(日)に東京ドームで開催される「Yogibo presents RIZIN.28」にて、ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)とライト級王座を賭けて対戦するトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が11日、囲み取材に応じた。 柔術? 私にとって対戦相手の主要な技法がなんであろうと、関係ない ──アゼルバイジャンでの内戦、日本での隔離期間を経て、いよいよ13日日曜日に試合です。 「気分いいです。最高。コンディションもいいし、計画通りに進んでいます」 ──対戦相手のホベルト・サトシ・ソウザ選手の印象を聞かせてください。 「たとえどんな対戦相手であろうと受けて立つ用意はいつもできています。RIZINが今回の対戦相手を選んでくれて、それに対して、自分の実力をすべて出し切るのみです」 ──どんな試合展開を想定していますか。 「どの試合でも見応えのある試合をできるように努力しています。日本のファンの皆さんに見応えだけではなく、興味が持てる面白い試合をしたいと思います」 ──内戦で前線に行っていた写真を見ました。練習から離れていたかと思いますが、ジムに戻ったのはいつごろから本格的に練習を再開できましたか。 「まず最初に、自分はスポーツ選手として非常に大きな業績、キャリアを持っていて、戦争に参加することは自分の義務だと考えました。長いこと戦争に参加したので、かなり長い期間、練習ができませんでしたけれども、去年の11月には自分の練習に戻ってきました。今のコンディションはとてもいいので、見応えのあるいい試合をしたいと思います」 ──伝統派空手の強豪ラファエル・アガイエフ選手と練習したようですね。どんないい影響がありましたか。 「実は、自粛期間で一緒にいる時期があって仲良くなって、一緒に練習しました。彼自身は世界的に有名な空手の選手で“ダイヤモンド”って言われるほどの選手です。ただ、その空手から影響を受けたかというと、自分はMMA、総合格闘技の選手であり、自分の戦い方は空手とは違うので、いままでの戦略戦術をもとに練習してきたし、これからもそのつもりです」 ──サトシ選手の柔術と、自身のMMAレスリングの相性をどう考えていますか。 「私にとって対戦相手の主要な技法がなんであろうと、関係ないです。私にとっては精一杯戦って、日本のファンに見応えある、内容ある充実した試合を見せたいだけです」 ──リング上で勝利の「アゼルバイジャン」と叫んだことによってアゼルバイジャンを知ったファンがいると思います。それについてどう思いますか。 「日本のファンだけでなく、放送は祖国でもしていたので、アゼルバイジャンのファンに対しても叫んでいました。試合回数をこなしていくにつれ、勝利が増えるにつれ、自分の国の名前が世界に知られ、ファン増えることは、名誉であり嬉しいことです」 ──そのアゼルバイジャン代表として日本のリングでライト級王座決定戦に挑む気持ちを教えてください。 「言葉ではなかなか表現するのが難しいです。日本に勝つためにきました。そして、RIZINというなかで、自分の歴史を残したいと思っています」 ──アゼルバイジャン1部のネフチ・バクー(2021年5月に8シーズンぶり9度目優勝)の本田圭佑選手とはどんな交流がありましたか。 「実際、本田選手が来て試合をして、そこに招待してもらって観に行き知り合いました。彼のチームが4対1で勝ち、試合後、食事に一緒に行き、もっと親交を深めました。細かいことは覚えていませんが、よく覚えているのはユニフォームを、自分とケラモフの両方にプレゼントしてくれたことがいい思い出です。本田選手は積極的でしかもポジティブな気持ちのいい方だと思います」 ──内戦で戦いの後に、格闘技でも戦うことにどんな意思を持っていますか。 「MMAでの戦いというのは、勝つか負けるか。2つにひとつ。戦争となれば、勝つか・負けるかだけでなく、生存できるか、あるいは死か。これが大きな違いだと思います」
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