2021年6月13日(日)東京ドーム『Yogibo presents RIZIN.28』に出場する全選手のオンライン個別インタビューが、11日(金)に行われた。
第7試合のバンタム級トーナメント1回戦5分3Rで、渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)と対戦する朝倉海(トライフォース赤坂)が、インタビューに答えた。
――現在の心境は?
「いよいよっていう感じで初めて東京ドームでできるので凄く楽しみにしています」
――対戦相手の印象は?
「やっぱり極める力を凄く持っている選手で、自分の得意な場面になると凄く強い選手という印象です」
――どういう試合展開を予想していますか?
「どうですかね、僕の得意な部分で戦う時間が来るんじゃないかなと思います」
――このトーナメントは優勝して当たり前と言われていますが、4試合勝った上でその先がありますよね。ということは今の時点で5試合先まで見据えているわけですが、練習に対してのモチベーションは変わりますか?
「やっぱり、世界チャンピオンになるための練習というか、最終目標はそこなので、世界の選手と戦うためにどうするべきかを考えながら常に練習はしています。このトーナメントに限らずという感じですね」
――優勝を見据えて、できれば怪我をせずに勝ち上がりたいとの考えはありますか?
「もちろんそうなんですが、先のことはもちろん考えないといけないですけれど、1戦1戦しっかり勝つことを試合直前なので考えてやっていきたいと思います。まずは目の前の相手をしっかり倒すことを考えています」
――新しいトレーニングや食事を公開していますが、一番変化を感じているのはどこでしょう?
「どれが一番変化したかは分からないですけれど、レスリングを宮田(和之)さんに教えてもらったり、時間を増やしたので、組みの部分で自信が凄くついているので今回の試合でそこを見せたいなって思います」
――試合順がメインじゃなかったことには?
「なんでしょう……トーナメント1回戦ということもあるのかなと思いますし、そこまで試合順は気にしていないです」
――メインの未来選手のセコンドには就きますか?
「まだ分からないけれど、就けるなら就きたいですね。まだその話はしてないです」
――未来選手の試合の方が後にあるのはどういう心境ですか?
「まずは僕がしっかり勝って、兄貴につなげたいという思いはあります」
――過去2大会は、兄弟で出た場合に海選手が負けているとのジンクスが話題になっていますが、それは気になりますか?(※その前の2大会では兄弟そろって勝利している)
「そんなことないんじゃないですか(笑)。ないと思いますし、そんなに気にしてないですね」
――復帰戦と言うことでカーフキックに対応できるのか、どれだけ強くなったのかということに注目が集まると思いますが、予想を上回る自分を見せられる自信はありますか?
「自信はありますね。やっぱり怪我からの復帰でどこまで戻せてるかと思っている人がいるかと思いますが、大晦日より確実に強くなって帰ってきたので、そこをしっかり見せたいと思います」
(写真)自身のYouTubeチャンネルでバキバキの肉体を披露した朝倉海(「KAI Channel」)より ――トレーニングや減量方法を変えた理由は?
「トレーニング方法に関しては、 魔裟斗さんとお話をさせていただいた時にランニングとかを取り入れていなかったので、やった方ががいいとアドバイスいただいたので、走り込み、階段ダッシュ、縄跳び、そういうトレーニングを行うようにしていました。減量方法は今まで食事に関してはそこまで気にしてこなかったので、その部分も考えたほうがいいよとのことで、しっかり栄養バランスがとれた食事をするよう心がけていました」
――フィジカルの精度が上がったことは、試合にどこまで影響があると思いますか?
「練習しているなかで足の動き、ステップが凄いしやすくなったり、スピードだったりが上がったという印象です」
――自分の展開にしたいというのは、そこから来る自信があるからでしょうか?
「もちろん自信もありますし、組みでも寝技でも負けないだろうと思うので、自分の得意な展開で戦えるのではと思っています」
――ファンは進化した朝倉海が見られると期待してよろしいでしょうか?
「期待してもらって間違いないです」
――渡部選手は打撃はプランにないとのお話をされていたんですが、海選手は打撃vs寝技とのイメージはありますか?
「そうですね、やっぱり得意な部分がはっきりとわかれているので、お互い一番強いところで戦いたいのは間違いないんじゃないかと思います」
――堀口戦で失ったものを取り返すというお話をされていましたが、この1試合で取り返すのか、それともトーナメントを戦い終えたなかでそれは取り返せるのか?
「1戦1戦、僕の勝ち方だったり動きを見てもらって、また評価を上げていけたらと思っています」
――大方の予想が朝倉選手有利のなかで、油断が一番の大敵になると思いますが、どうやってそれに打ち勝ちますか?
「油断はまったくしていないですし、まわりの評価というか、まわりが僕が勝つと予想していることもあって、僕にとっては負けたら凄くリスクの高い試合なのでその分油断はできないし、しっかり勝つために追い込んできました」
――先のことは考えていないとのことですが、堀口選手へのリベンジより海外優先と言われていた理由を教えてほしいです。
「常々言っている、目標は世界でチャンピオンになることなので。堀口選手に勝つことが目標ではない。それを考えたときに一番近い道を行きたい。その途中にリベンジがあるなら、やらない理由はないと思っています」