2021年5月30日(日)東京・後楽園ホール『Krush.125』の前日計量&記者会見が29日(土)都内にて正午より行われた。
メインイベントのKrushスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO)はリミットちょうどの65.0kg、挑戦者・平山迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は64.9kgでそれぞれ計量をパス。
続いての調印式を終えた両者。平山は「今、メチャクチャ平常心で調子もよくて、明日リングに上がる時にしっかりそのピークを迎えて試合に挑みたいと思います。しっかり準備してきました」、佐々木は「とても楽しみですね。ホントにその一言に尽きる思いです」と、それぞれコメント。
現在の心境を聞かれると平山は「タイトルマッチやから気合い入るとか、そういうのは自分もなくて、相手が実績のある佐々木選手ということで、勝てばベルトがついてくるという感じですかね。自分は一戦一戦、かなり気合いが入ってる方なんで、タイトルマッチやからかなり気合いが入ってるというのはそんななくて、常に気合い入ってます」、佐々木も「タイトルマッチだからどう準備してくるということではなくて、平山選手という相手が決まって、常にそこを考えながら、そして自分を高めながら、自分流で言うと下描き準備は最大限できたかなという思いがあるので、明日はそこに色づけをしていきたいなと思ってますね」と、タイトルマッチ云々ではなく試合が楽しみだという。
安定感抜群の王者を王者に勝つために何が必要だと思うかと問われた平山は「必要なことと言うよりも、自分が準備してきたことをしっかりリングで出せれば、俺は間違いなく勝つと思ってますし、それだけの準備はシルバーウルフ・大宮司代表をはじめ、シルバーウルフの皆さんに支えられて、しっかりここまでやってきたので、それをしっかり出せばというところです。あと佐々木選手みたいに、俺は技術もないですし、うまさもキャリアもホンマにそこまでないと思ってて。だから俺が勝つんですけど、その中で俺がやらなアカンことをしっかり出せれば、自然に俺が勝つ流れになると思います」と、やってきたことを全て出すことと答えた。
一方、佐々木は「公開練習でも話させてもらったように、ボクシングジムに行き始めて。僕は格闘技を始めて19年目になるんですけど、19年目にしてこんな技がまだあるのかと。そういった面でまだまだだなというのがあるので、年齢もキャリアもだいぶ上になってきたかなというところで、まだまだノビシロがあるのを感じる部分がある。明日がどうなるかということが凄く楽しみですね、その準備ができてきたというところに関しては」と、新たな自分が見せられそうとした。
今回はK-1横浜大会と同日開催という形となり、この一戦が大トリを務めることとなる。そのことについて平山は「K-1がこういう形になって、自分たちが最終的なメインを張るということになってるんですが、K-1にもアピールできますしね。Krushのメインイベントとしての盛り上がりもしっかり魅せられると思うので、俺は凄くよかったなと思います。K-1のスタッフ、自分らの陣営のセコンドの方たちにも凄く感謝してます」とやる気十分。
佐々木も「同日開催ということで凄く嬉しいですし、形的にはその日の最後ということになりましたけど、お客さんにとって一人でも多くの方に、メインはこの平山選手と僕の試合だったと言ってもらえるような時間というものを平山選手とリング上で表現できればいいなと思ってるので、結果的にそうなれば一番いいなと思ってますね」と意気込んだ。
そして最後に、挑戦者として平山は王者に何をぶつけるか。平山は「俺がK-1、Krush一本でやってきたというところですね。それしかないです」とこれまでの全てをぶつけるとし、迎え撃つ佐々木は「僕なりにですけど、平山選手の覚悟は凄く感じているので、そこに引けを取らないように、必死には必死でぶつかり合いたいと思ってますね」と真正面からその想いに立ち向かうと答えた。