2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~』。その前日計量&記者会見が、29日(土)正午より行われた。
女子の注目マッチとなるスーパーファイトのK-1女子アトム級3分3R延長1Rで対戦する、元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は44.8kg、Krush女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)は44.7kgで、それぞれリミットの45.0kgをパスした。
上が白、下が黒とモノトーンのウェアで計量に臨んだMIOに対し、菅原はカラフルなピンクを基調とした花柄のウェアを着用と、ここでも個性の違いを見せつけた。
続いての会見でMIOは「キャリアは長い方になると思いますが、まだまだ進化している実感もあるし、自分を信じてさらに進化した姿を見せたい」と挨拶。菅原は「明日は凄いキャリアも全部格上の選手と試合ですが、全力で挑んで悔いのない試合をします」と意気込みを語った。
計量を終えた心境を聞かれると、菅原は「コンディションはとてもいい感じです。顔を合わせて…怖いなと。SNSでけっこう(挑発が)あったので怖いなと思っています」と、怯えたような表情を見せる。するとMIOは「体調は凄くいいです。45kgも全然できる(これまでは48kg)と思いました。菅原選手を見て、SNSで前哨戦があったけれど、可愛らしい子なのでちょっといじめたくなりました」と、ドSぶりを発揮。
K-1での3戦目を迎えるMIOは「一番の違いは距離感。前回はそれをジムで修正できたと思っているので、今回も距離感に注意していきたい」と、距離感がカギになるとする。菅原はキャリアの差(MIOが39勝4KO5敗、菅原が6勝1敗)をどう覆すかと聞かれると「特にキャリアがあるからどうとかはなくて、自分の強みと出来ないところができるようになる練習をしてきました。相手の方がキャリアは上なので、怖いものは何もないので全力で挑みたい」と、思い切りぶつかるだけとした。
全てにおいて水と油と言われていた両者だが、リカバリーで何を食べるかと聞かれると、菅原は「さっきうなぎとメロンを食べて、生ものはダメと言われたんですがお寿司が食べたいです」、MIOは「私もこの後、うなぎを食べます」と、うなぎだけは共通していた。
そして、まだ制定されていないK-1女子アトム級王座についての質問には、菅原が「K-1のベルトは(ジムの先輩の)KANAさんが巻いていて憧れのベルトなのでいつか巻きたいと思っていますが、 一戦一戦大事にしてレベルアップできるように頑張りたい」とまだ先のこととしたのに対し、MIOは「しっかりいい勝ち方をして、K-1サイドの人たちにアトム級のベルト作ってもらえるような、作らないといけないと焦るような試合を見せたいと思います」と、実力でタイトルを制定させると言い放った。