正反対の考えとキャラのMIO(左)と菅原。バチバチの対抗意識を燃やしている (C)K-1
2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~』。同大会の出場選手紹介VTRが、K-1のオフィシャルYouTubeチャンネルにて公開された。
注目度の高い女子アトム級頂上決戦、元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs Krush女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)。両選手がバチバチにやり合っている。
まず最初に、MIOが「Krushのアトム級チャンピオンということで強さはもちろんなんですけれど、それ以上に華があって人気がある、キャラの立っている選手だなという印象ですね」と菅原を評する。
次に映された菅原は「あんまり期待しないで欲しいんですよ、私には。カスだと思ってて欲しい」と大笑い。
「倒して勝つにはこだわっていきたい。倒せるチャンスがあれば倒しに行きたい」と意気込むMIOに対し、菅原は「いくらテクニックがあってもいくらスピードがあっても、ぶっ飛ばせないと『倒せないよね』って言われちゃうんでぶっ飛ばしたい(笑)。いつかはぶっ倒せるようになりたい」と言うが、「でも人ってなかなか倒れないんですよ(笑)。ホントなんか丈夫で(笑)」と倒すのは難しいとの本音。
王者としての責任感を聞かれると「背負って引っ張って、ていうのがあんまり得意なタイプではないので、自分のやりたいように突っ走っていってそのうち後ろに道ができたりだとかベルトが付いてきたりだとか、そういう方向でいけたらいいかなって思っています」と菅原。
それを伝え聞いたMIOは「そこは本当に嘘でも(背負う)覚悟があるって言ってもらいたかったですね。ちょっとベルトを持ってる人としてどうなんだろうって正直思います」と、王者としての自覚がないとピシャリ。
菅原が「絶対に勝てないなっていう相手ではないと思っているので、負けるのは嫌なので勝ちたいですね。ここで勝った後は…なんも考えてないです。ノープラン(笑)」と言えば、MIOは「本当に、友だちに一人もいないんですよ、ああいうタイプの子が。だから正直めちゃめちゃ苦手です。本当に計算高い女子だと思っているので、試合でそれを出してくると思うので、しっかり私も応えていこうと思っています」と、菅原の計算高さが試合にも現れると言い放つ。
そして菅原は「どうせみんな美優が足を使って離れて、前蹴りでポイントを取ってやるんだろうなってたぶん思っているので、パンチでいっちゃおうかなって(笑)」と、あえてMIOが得意なパンチで勝負するかもしれないと笑いながら言う。これも計算なのか。
MIOは「華のある菅原選手を思い切り倒せたら、ちょっとジョシカク(女子格闘技)の概念が変わって行くんじゃないかなと思っていますね。(菅原は)まだまだこれからの選手だと思っているので、しっかりここでは負けられないと私は思っています」と、ここで菅原を倒せば女子格闘技のイメージそのものを変えられるのではないか、との大きなテーマを口にしている。