“RISEのレアキャラ”一馬(右)が王座を目指して“ムエタイ軽量級の壊し屋”ノラシンと対戦する
2021年5月23日(日)東京・後楽園ホール『RISE 149』の前日計量と記者会見が、22日(土)都内にて14:00より行われた。
メインイベントのスーパーフェザー級3分3R延長1Rで対戦する、同級1位・一馬(MONSTAR GYM)は59.85kg、元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級&フライ級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者ノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym)は59.50kgでそれぞれ計量をパス。
一馬は中学時代に野球で日本代表になった経歴を持ち、海上自衛隊・航空士として体力測定で全隊員中トップの成績を収めたという身体能力を持つ。早くからYouTuberとして活動していた選手で、2018年6月にはボクシングからキックボクシングにカムバックした白鳥大珠の復帰第一戦の相手を務めた(1Rで白鳥がKO勝ち)。前戦は2020年12月に前口太尊を右フックでKO。1年に1~2試合しかしない“RISEのレアキャラ”。
会見の冒頭、伊藤隆RISE代表より「当初は一馬と王者チャンヒョン・リーとのスーパーフェザー級タイトルマッチだったんですが、チャンヒョンが入国できませんでした、防衛戦の目途が立たないので今後暫定王者を決めていきたい」との発表があり、この試合の勝者は暫定王者決定戦に進むことに。
初のメイン抜擢に一馬は「タイトルマッチの予定だったんですが、流れてしまいました。ノラシン選手は1カ月前の急なオファーを受けて下さりありがとうございます。メインなので最低でも内容が付いてのKO勝ちを目指します。今までそのつもりで作ってきたので期待していてください」と、しっかりとメインの仕事を果たしたいとコメント。
ノラシンは2007年のムエタイ最優秀選手賞にも輝いた名選手で、ボクシングでも4戦目でPABA王者、12戦目でWBCインターシルバー王者となっている。2009年6月の初来日では、全日本キックで寺戸伸近を2RでKO。2010年8月にはムエロークに再来日し「ヨードムエチャンピオンズカップ51kg級」で優勝している。当時のニックネームは“ムエタイ軽量級の壊し屋”。4年前までボクシングの試合をしていたという。RISEには今年2月に初参戦し、梅野源治に判定で敗れたが好戦的なスタイルで印象を残した。会見では「今回でRISEは2回目です。明日は頑張ります」と短い挨拶。
試合へ向けての抱負を聞かれると、ノラシンは「得意のパンチと蹴りのコンビネーションで相手をぶっ倒したい」と、こちらも負けじとKO宣言。一馬は「僕は30歳を超えていますが、よくコメントを受けるのが30過ぎてから強くなっているということです。王者を狙えるし、強くなっているところを明日は見せたい」と、30歳を過ぎても強くなれることを証明する試合にしたいとした。
メインを任されたことには「ベルトを追っているのでここは試されているのだと思っています。メインに相応しい試合ができるか、そして王者になることができるのかを試されている」と、来るべき暫定王者決定戦へ向けて自分が試される一戦になるとした。
初顔合わせした印象を聞くと、ノラシンは「特に何も思わないです。普通です」と平常心。一馬はその言葉を聞いて「ちょっとイラッとしましたけれど(苦笑)。(ノラシンは)ちっちゃいと思った。フィジカルでもテクニックでもどちらでも圧倒できると思っています」と、圧倒して勝つと改めて誓った。
なお、今大会はS席のみが若干枚数当日券で発売される。