2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、スーパーファイトのK-1女子アトム級(-45kg)3分3R延長1Rで元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦するKrush女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、都内所属ジムにて公開練習を行った。
3月21日『K'FESTA.4 Day.1』でのNOZOMI戦(菅原がダウンを奪っての判定勝ち)から連戦となる菅原だが、試合間隔が短い分「休む間もなく練習に入れたので良かったかなと。いい感じです」と好調さをキープしている様子。この日の公開練習でも2分1Rのミット打ちを披露し、その言葉通り鋭いキックとパンチを連発していた。
NOZOMI戦では苦手だったパンチによるダウンを奪って勝利。苦手分野を克服しつつあり、現在も「パンチが上手な方との練習をたくさんさせてもらって、打ち合いもできるようになってきたので、前よりもかなり自信がつきました」と、さらなる技術の向上に励んでいる。
今回対戦するMIOは他団体で数々のタイトルを獲得し、昨年からK-1に参戦。キャリアや実績では菅原を大きく上回り、菅原は「やっぱりパンチが上手っていうのと、キャリアの長い選手なので、いろんな技を持っているだろうなとか、その場の対応が何でもできるんだろうなっていうイメージがあります」とMIOを評す。
そんな菅原とMIOはSNS上でも“前哨戦”を展開している。菅原が回転寿司で皿を積み上げた写真をアップすると、MIOは菅原以上に皿を積み上げた写真を投稿し、ファンの間で話題となった。
さらにMIOは増量のために食べた量を報告する菅原に対して「菅原選手は普段から『体重が少ない』みたいなツイートが多いですけど、“体重少なアピール”されてもって感じなんで(苦笑)、パワーで圧倒してやろうか」と公開練習でチクリ。
これには菅原も「体重増やすのも大変なんだよ。美容師1年目は平均5kg近く痩せるみたいだよ! 立ち仕事で、食事も不定期、自分の場合は練習で運動量もあって、なかなか大変なんだよ!」とTwitterで“反論”した。
「三茶の駅からシルバーウルフまで歩いている時にそれ(MIOの回転寿司の投稿)を見たんですけど、どっかで見たことのある絵だなと思って、鳥肌が立ってとっても怖かったです(苦笑)」と菅原。「私にとっては(食べた量を報告するのは)、減量している選手が減量の経過を写真で載せていくイメージなんですよ。パワーがない分、技術で補いたいなと思っているし、もちろんパワーをつけたくて今は必死に食べてるんで……。そう思われたんだって感じです」と苦笑い。
普段は笑顔の絶えない菅原だが、一連のやり取りについては心外といった表情を見せ「余計に負けたくなくなった? 負けるのは好きじゃないので、負けたくないです」と、MIO戦に向けて益々闘志を燃やした。
菅原は大会を生中継するABEMAのビジュアルにも起用され、新世代のK-1ファイターとして注目度も高まってきている。「プレッシャーはありますけど、これもチャンスだと思って、そのチャンスを掴めるようにしっかり頑張りたいと思います」と、試合へのモチベーションが高まる要素も増えた。
またK-1でも女子の試合が毎大会組まれるようになり、大きな盛り上がりを見せている。菅原もその一角を担う存在だが、「やっぱりK-1の女子と言えばKANAさんだし、KANAさんはぶっ倒すタイプの女性で、私はまだそんなぶっ倒せるわけではないので、スピードだったりそっちの面で女子の試合を見せられればなと思っています」と、自分らしさでK-1女子の盛り上げに一役買うことを誓っていた。