ジムを移籍して進化を見せた小嶋(左)が、前回インパクト大のKO劇を演出した大野を迎え撃つ
2021年6月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.126』の記者会見が5月12日(水)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。
スーパー・ライト級3分3R延長1Rで、小嶋瑠久(PURGE TOKYO)と大野祐志郎(ALL-WIN team 華王州)が対戦する。
小嶋はフルコンタクト空手出身で、2017年のK-1甲子園準優勝。ウェルター級からスーパー・ライト級に転向すると堀井翼、松岡翔大を破り2連勝を飾ったが、2019年11月の山崎秀晃戦では初回KO負けを喫し、下克上を阻止された。2020年7月に中野滉太に敗れ、ジムを移籍してリングネームも瑠久から小嶋瑠久に改名しての再起戦となった4月の斉藤雄太戦では2RでKO勝ち。戦績は8勝(4KO)3敗。
大野は安保瑠輝也が自身のYouTubeで公開した『街の喧嘩自慢にプロ格闘家がスパーリングを申し込んだらやるのかやらないのか』の企画動画の中に出てきた、「裸足のゆうじろう」のリングネームを持つプロ格闘家。20勝(9KO)10敗のキャリアを持ち、Krush初登場となった今年2月大会では、タイトルマッチ経験者の近藤拳成を初回KOに葬り、大きなインパクトを残した。
2度目の参戦となる大野は「前回衝撃的なもので皆さんの中でインパクトを残せたと思います。今回も同じようにインパクトを残せる試合をする準備をしています。必ずインパクトを残して前回の試合のような内容を残したい」と、再びの衝撃KO宣言。
前戦を怪我無く終えたことで短いインターバルでの出撃となる小嶋は「前回KOで復活できたので、前回よりさらに強くなった小嶋瑠久を見せられればと思います」と、手数とスピードで周囲を驚かせた前回よりも進化した姿を見せたいとする。
お互いの印象を聞くと、「小嶋選手はシンプルに勢いがあって強い選手だというのが第一印象。試合は以前から見ていたので、強い相手とできる喜びが大きい。番狂わせすることで上に登って行けるので」(大野)、「試合見てもフィジカルも強い、ガッチリしていて、前回の相手よりも強い選手だと思うので気を引き締めて頑張ります」(小嶋)と、強敵だと認め合う。
5月30日にはスーパー・ライト級タイトルマッチがあるが、大野は「タイトルは意識せずにはいられない。その試合を観戦させていただいて、今回勝利することでそこに近づくのは間違いない。しっかり目に焼き付けて自分がその舞台に立つイメージを作って臨みたい」、小嶋は「今回もしっかりクラッシュしてKOすればタイトルにつながる試合だと思うので、絶対に落とせない試合です」と、両選手ともタイトルを強く意識したコメント。
どの部分がさらに進化したのかと聞かれた小嶋は「前回はディフェンス面が甘かった。ディフェンスを見ていきつつ、しっかりと足してKOで終わらせたい」とディフェンスを強化したと言いつつ、だからといってディフェンシブになるのではないとした。
前回の小嶋の試合を見たという大野は「ファイトスタイルがガラッと変わって、指導の素晴らしさと言いますか、それに一生懸命取り組んだ小嶋選手の強さが凄いなと思いましたね。勝てるかどうかなんてやってみないと分からないですが、負けないという試合は僕も出来るので、そこは当日見ていただけたら」と、自信を感じさせる。
そして、小嶋が「しっかり倒します。先を見ずに目の前の大野選手をぶっ倒したいと思います」と宣言すれば、大野は「見ている人の感情を揺さぶる試合をできればと考えています」と話した。