2021年6月25日(金)東京・後楽園ホール『Krush.126』の記者会見が5月12日(水)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。
Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)が挑戦者に岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を迎えて2度目の防衛戦を行う。
新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には最強の挑戦者と目されていた6戦無敗の麗斗を退け、初防衛に成功している。戦績は12勝(4KO)3敗のサウスポー。
岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生で2019年9月にプロデビュー後は5連勝を飾ったホープ。しかし、6戦目の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」準決勝で森坂陸にKO負けして初黒星。今回が再起戦となる。戦績は5勝(1KO)1敗。
両者は2020年7月に対戦し、この時はプロ4戦目の岡嶋がキャリアで優る新美から判定勝ちを収めている。新美がK-1 JAPAN GROUPでの10戦で黒星を喫したのは初防衛戦の相手・斗麗とこの岡嶋のみ。つまり2試合連続でのタイトル&リベンジマッチとなった。
挑戦者の岡嶋は「復帰戦にしてタイトルマッチのチャンスいただいたので、しっかり勝ってベルトを取ります」と意気込み、王者・新美は「コロナの状況で定期的に試合を組んでいただけるのは本当にありがたいこと。当たり前なことではないので感謝しています。負けた相手にはやり返さないといけないので、それも含めて試合が楽しみになっています」と感謝の言葉を述べつつリベンジするのが楽しみだとした。
お互いの印象を聞くと岡嶋は「前に戦った時も接戦で何とか勝った感じでした。今は新美選手ももっと強くなっているので楽しみです」、新美は「アグレッシブなのかな。パワーのある選手だと思いました」とそれぞれ評する。
ベルトへの想いを聞かれた岡嶋は「欲しいだけです」とシンプルに答え、前戦が黒星でタイトル挑戦のチャンスが巡ってきたことには「もしかしたらワンチャンあるかなと思っていました。聞いた時は“よっしゃー!”って感じでしたね。前回勝てたのも関係あると思います。新美選手もガーっと来るので、そっちの方が自分はやりやすい。逃げ回られるのは苦手なので。だから自信はありますね」と、前回戦った時とは大きくスタイルが変わった新美の方がやりやすいとした。
新美は「僕がタイトルを獲らなかったらリベンジの機会も来なかったと思うので、その機会が早く来て純粋に嬉しい」とリベンジマッチは望むところ。2度目の防衛戦となることには「初防衛戦の時の方がプレッシャーが凄くありました。前回は試合間隔が短かったのでタイトルを撮った時の状態のまま行けたというのもあったんですが、今回はちょっとだけ間隔が空いたので、前回よりはいい感じで仕上がっています」と、初防衛戦の時よりもいい状態にあると答えた。
最後に岡嶋は「しっかり勝って王者になるのでよろしくお願いします。フェザー級には強い選手がたくさんいますが、結局俺が一番強いんで」とお決まりのセリフでタイトル奪取を宣言。
新美は「試合があることがありがたいので、強い選手が来てくれても誰が相手でも倒すだけ。誰が相手でも圧倒的にボコボコにして勝つだけなので圧倒的に勝ちます」と、圧倒してリベンジ&防衛に成功すると誓った。