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インタビュー

【UFC】沖縄剛柔流の三日月蹴り“ギガキック”でチカゼがスワンソンを63秒 TKOでUFC6連勝!「最後のパンチは必要なかった。止めてくれれば良かったのに」

2021/05/02 17:05
【UFC】沖縄剛柔流の三日月蹴り“ギガキック”でチカゼがスワンソンを63秒 TKOでUFC6連勝!「最後のパンチは必要なかった。止めてくれれば良かったのに」

(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC

 2021年5月1日(日本時間2日)米国ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Reyes vs. Prochazka」が開催された。

 コ・メインイベントでは、フェザー級14位のギガ・チカゼ(ジョージア)と15位のカブ・スワンソン(米国)が対戦した。

 ジョージア出身のチカゼは極真空手と沖縄剛柔流空手がバックボーン。空手時代には顔面パンチありと時間制限つきの寝技ありルールも経験したという。K-1 MAX出場を目指しゴールデングローリー、マイクス・ジム、ボスジム等を渡り歩き、It's Showtime、GLORYで活躍。GLORY世界フェザー級王者のセルゲイ・アダムチャックに勝利したこともある。

 現在は元シュートボクセのハファエル・コルデイロのキングスMMAに所属し、MMA12勝2敗、現在UFC5連勝中で、今回が初のランカーとの対戦となる。

 対するスワンソンは、MMA27勝11敗のベテラン。4連勝後に4連敗とリリース寸前になったが、2019年10月にクロン・グレイシーに判定勝ちで復活。2020年12月の前戦では、UFC復帰2戦目のダニエル・ピネダに2R 右クロスでKO勝ち。2013年のデニス・シバー戦以来、7年ぶりのフィニッシュ勝利を決めている。

 1R、ともにオーソドックス構えから。リーチ差13cmでチカゼが上回る。右のカーフキックから入るチカゼ。さらに右の前蹴りを突いて、そのまま前足に着地させスイッチしたチカゼ。踏み込んで左ストレートを出して、今度はそのままオーソドックスに戻す、空手のように歩いて前足を入れ替える。

 遠間のチカゼ。スワンソンの大きな前蹴りはかわすと、スワンソンの入りに左ジャブ。なおも金網まで詰めるスワンソンは右を振るが、すっと右にサークリングするチカゼ。

 スワンソンの左フックをダックするチカゼ。続く左ローも間合いで外すと、スワンソンの右の入りにカウンターの右! さらに右前蹴りを突く。

 オーソドックス構えから左ミドルを当てるチカゼ! 今度は足を後ろに引いた動きですぐに左ストレート! さらに左を今度は三日月蹴りでみぞおちにヒット!

 スワンソンは身体がくの字になり、後ずさりしてダウン! レフェリーが止める動きはなく、チカゼはうずくまったスワンソンに前進しパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。“ギガキック”を決めたチカゼは怒涛の8連勝。コルデイロコーチとがっちりハグをかわした。

 試合後、チカゼは「自分のことを知らない人は今日で分かったと思う」と語ると、「最高の選手のひとりで、自分もファンな人がいるからその人の名前を言いたい、マックス・ホロウェイ、あなたと戦うことができたら大変光栄に思う。あなたはこの階級の最高の選手でナンバーワンコンテンダー、個人的に戦いたいと、とても思っているけれど、もしそれがかなわなければあなたと前回対戦したカルヴィン・ケイターでもいい。まず彼に勝利をしてということでもいい。ホロウェイと戦いたい」と語った。

 また、バックステージでの公式インタビューでは、最後の三日月蹴りで勝負は決していたと、チカゼは語っている。

チカゼ「スペシャルなキックさ。ホロウェイと戦いたい」

「最高の勝利を決められて、美しいKOを決められて嬉しいけど、でもこの人のことが大好きなんだ。最後の数回のパンチは必要なかったと思う。あのキックの直後に止められていたら良かったのに。でも、レフェリーが止めない限り、俺は行くしかない。彼はレジェンドだ。レジェンドの1人を倒せて最高の気分だよ。もっと打ち合いになるかと思っていた。チャンスを見つけたからいった。スペシャルなキックさ。他のファイターがじっくりと見ることになるだろうね。

 最高の気分だよ。ようやく人生で満足できることが起きた。目指すべきところに一歩近づけたと思っている。ゆっくり行くつもりだ。それについてはとても満足している。今回のような相手を1分で仕留めたら、次の相手はきっとビッグネームだ。こういう試合をしてもっとファンを増やしたいし、その上で自分に相応しいと思うものを手に入れたい。必死に頑張ってきた。自分のハードワークを信じている。カブとの試合を終えた今は、トップ10の誰かとやるのがいいと思う。ぜひともホロウェイと戦いたいね」

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