2021年4月30日(金)都内にて、5月30日(日)丸善インテックアリーナ大阪『RIZIN.29』の記者会見が行われ、61kg級のキックボクシングルール・ワンナイトトーナメント(3分3R・延長無し)の開催が発表された。
出場選手は皇治(TEAM ONE)、白鳥大珠(TEAM TEPPEN)、高橋亮(真門ジム)、梅野源治(PHOENIX)の4名で、抽選会により当たりを引いた梅野が皇治を指名し、準決勝の組み合わせは皇治vs梅野、白鳥vs高橋となった。
梅野は皇治を指名した理由を「僕は皇治選手のことを尊敬していて言動力も行動力も持っていて結果につながっているとずっと思っていたので。1回戦からそういう男と拳を交えたいとの想いで選ばせていただきました」と会見で説明した。
その後、梅野は自身のSNSを更新。「強さを求めてきた男が知名度を求めて。知名度を求めてきた男が強さを求めて。やり方が違うだけで追い求めるものは同じ。皇治選手との試合、お楽しみに」と投稿した。
これは記者会見でも梅野が語った言葉で、皇治から「彼もピークではないと思うので、昔は強かったかもしれないですけれど、今はただのひょっとこムエタイなので」と挑発されながらも、「僕は格闘技界でしっかり結果を出したい。その後で知名度がつけばいいと思って今まで14年間、格闘技に向き合ってきました。彼の場合は逆かもしれない。知名度を先に得て、その後でこのトーナメントが開催される、本当に強いヤツを集めて欲しい、知名度を取った後で本当の強さを欲しがったという。結局だから目指しているところは同じだと思うんですよ。ただやり方が違うというだけで」と、皇治とは共感できる部分があるとしていた。
梅野はさらに「皇治選手の"人を巻き込む力"の凄さは尊敬に値する。僕の印象はすごく律儀な方なんだろうなと。リスクをおって試合直前まで盛り上げる。リングでは死物狂いで向かってくる」と、皇治を高評価。
その上で「5/30 その漢とリングで闘う」と、皇治を“漢”だと認め「拳をあわせていろいろと学ばせてもらおうか。そして、俺も教えてやるよ」と綴り、ハッシュタグの「拳で語ろう」との言葉通り拳で会話しようとした。そして自分は「積み上げてきた歴史の重さを」教えてやるとした。