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インタビュー

【K-1】バンタム級日本最強決定トーナメント出場の松本日向「頑張ることでは誰にも負けない」

2021/04/29 14:04
【K-1】バンタム級日本最強決定トーナメント出場の松本日向「頑張ることでは誰にも負けない」

「頑張る」姿がファンの共感を呼んでいる松本 (C)K-1

 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて行われる、「K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」に出場する松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 松本は幼少期に空手とサッカーを始め、中学時代は空手、高校時代はサッカーに専念。大学ではキックボクシング部に入部し、大学2年時にK-1カレッジ2018で優勝を果たすなどアマチュア大会で実績を残す。2019年、ABEMAの『格闘代理戦争』に出演し、同年9月にプロデビュー。橋本実生に連勝、多久田和馬にKO勝ちと勢いに乗っていたが練習中の脳内出血により長期欠場。2021年1月に約10カ月ぶりの復帰を果たしたが、壬生狼一輝に敗れて初黒星。戦績は3勝(1KO)1敗。

「終わった…」と思った脳内出血からの復帰

――K-1に新設されたバンタム級の日本最強決定トーナメントへの出場が決まりました。オファーを受けた時の心境を聞かせてください。

「いつか来るとは思って準備をしていたんですけど、実際にオファーを受けた時は“来たか!”と思いました。3月の『K'FESTA.4』を見に行って、先輩のセコンドにもつかせてもらって、試合前の煽り・試合内容・試合の締めくくり方も最高の大会だったと思います。あれだけすごいものを見せてもらったので『よし! やるか。次は俺だ!』と思いました」


(写真)復帰戦では壬生狼(右)に敗れた

――松本選手は昨年脳内出血での欠場と離脱期間がありましたが、あの時のことを振り返っていただけますか?

「あの時は『もう格闘技はできない』と言われていたので、終わった……と思いました。自分が(選手として)上がっていて格闘技が楽しくてしょうがない時のことだったので“マジか”と思って、落ち込むとかではなく『これからどうすればいいんだ?』という心境でした。怪我があって1~2週間は動けなかったし、すごくヘコんだんですけど、シルバーウルフの大宮司さんに『この先格闘技を続けられるかどうかは分からないけど、絶対これには意味があるから。意味を持たせなきゃダメだよ』と言われて、その言葉で吹っ切れました。そこからインナートレーニングやできることからやっていこうと思って練習を再開して、お医者さんからも復帰のOKをもらって。そうしたら今年1月の復帰戦でポカしちゃって(壬生狼一輝に判定負け)、あの試合は22年間生きてきてなかで一番悔しかったし、試合後に寝れなかったのは初めてです。今回はあの敗戦からの再起戦で、ほんと気持ち新たにという感じです」

――今回のトーナメントでは自分のどんなところを見せたいですか?

「自分は何事も全部頑張るというのをずっと今まで意識してやってきて、ほんと努力で生きてきたので、才能とかセンスはもう全然譲ります。それはみんなの方がすごくていいけど、頑張ることでは誰にも負けないです」


(写真)1回戦では“ビッグマウス”鵜澤悠也と対戦

――準決勝・決勝の勝ち上がりはどう予想していますか?

「今は一回戦しか見ていないというのが本音です。前回の試合でも上を見ていて、足下をすくわれちゃたので。それを身をもって学んだので、1回戦をどう勝つか。トーナメントだからそれで流れが変わると思います。準決勝(黒田斗真vs池田幸司の勝者と対戦)はどっちが来てもそんなに変わらないかなって。オーソドックス(池田)とサウスポー(黒田)で構えが違うんですけど、黒田くんはサウスポーで上手くてテクニックがある半面、接戦には弱いのかなと。詰めが甘い部分もあるので、そこで自分のごり押し・アグレッシブなスタイルで崩せるんじゃないかなって思っています。池田選手もバランスがよくてセンスがあると思うんですけど、自分は蹴りを蹴らせる距離にはいないので。僕の圧力でたぶん動けなくなると思ってます」


(写真)橋本(右)には過去2勝している松本

――かなり対戦相手の分析に長けていますね。それでは決勝では誰と戦いたいですか?

「もちろん壬生狼選手にやり返したいですけど、(橋本)実生くんとやりたいです。なんだかんだ(橋本が)来ると思うし、勝手に期待しています。プロで2回やって2回勝っているから、僕にメリットはないと思うんですけど、格闘技は自分のメリットだけで決まるもんじゃないと思うし、ファンのみなさんが見たい試合・盛り上がる試合ならやります。そこはプロとして師匠・先輩たちから学んだことです。みんながこのトーナメントで求めているのは僕と実生くんの決勝だと思うので、それを実現して僕が優勝します」

――今回のトーナメントで優勝以外にどんなテーマを持っていますか?

「僕は空手をやっている頃から、周りの人たちが“明日頑張ろう”と思ってもらえたら嬉しいと思ってやってきました。そこは自分がずっと大事にしていたことで、“あいつが頑張ってるから俺も頑張ろう”と思わせる存在でいたいと思っています。自分の試合を通して一人でも多くの人に感動してほしいし、『見ている人の心を動かせる選手になれ』と言われてきて、それができるのは自分だと思っています。自分の全部を込めて、全部を懸けて戦います」

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