HEAT482021年4月25日(日)名古屋国際会議場イベントホール
▼メインイベント 第9試合 KICK ミドル級(70kg)3分3R○アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場/第4代HET KICKミドル級王者)KO 1R 1分24秒 ※3ノックダウン×吉田英司(クロスポイント吉祥寺/REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王者、INNOVATION同級王者)
アビラルは2016年1月に来日し、4月からキックボクシングを始めてキャリアは4年。2020年1月にHEATミドル級王座を獲得し、9月には初防衛にも成功している。12月のK-1両国大会で初参戦を果たすと、1Rに木村“フィリップ”ミノルから打ち下ろしの右でダウンを奪い、2Rに逆転TKO負けを喫したものの大きなインパクトを残した。3月28日のK-1では小鉄に初回KO勝ちを収めている。
吉田は186cmの長身を誇り、2019年10月に「REBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王座決定リーグ戦」を制してREBELS-MUAYTHAIスーパーウェルター級王者となり、2021年1月にはINNOVATION同級王座を獲得して二冠王となった。
1R、左インローを蹴っていく吉田にアビラルは左を出しながら前へ出ていくが、逆に吉田の右クロスをもらう。ローの蹴り合いからアビラルが左フック。下がる吉田にワンツー、そしてジャブの相打ちから右ストレートを放つと吉田の動きが止まり、そこへアビラルが左フック。吉田はたまらずダウンを喫する。
カウント8で立ち上がった吉田だがダメージは深く、アビラルの左フックをもらって後退、アビラルが右ストレートからの左アッパー、そしてヒザをアゴへ突き上げ、右フックをフォローすると吉田は再びダウン。
最後は左アッパーが強烈に決まり、吉田はダウン。アビラルの圧倒的なKO勝ちとなった。アビラルはマイクを持つと、「HEAT1年半ぶりの名古屋大会でもうちょっと長く試合をしたかったけれど、俺、マジで強すぎた。僕はHEATのチャンピオンでK-1ファイターなんですよ。で、HEATの代表として僕は世界を目指しているので、HEATの代表としてK-1の世界王者に必ずなるので皆さん応援してください。日本語へたくそなのでごめんなさい」と、流ちょうな日本語でK-1の王座獲りを宣言した。
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▼第8試合 KICK ライト級(60kg)3分3R○北川裕紀(ZERO ONE GYM)KO 3R 1分16秒 ※顔面ヒザ蹴り×ワンチャルーム・スペチアーレジム(大石ジム)
シュートボクシング日本フェザー級3位で2020年9月にはキックルールで『RIZIN』にも参戦した北川は、元タイ国チャンネル3&チャンネル7王者の実績を持つワンチャルームと対戦。 1R、ワンチャルームは右ローを狙い撃ち。北川は左右ローを蹴り返す。ワンチャルームは左フックからの右ローを繰り返し、どんどん右ローを蹴っていく。負けじと右ローを蹴る北川だが、ワンチャルームの右ローに足が流れ出す。ワンチャルームは前蹴り、テンカオでボディも攻めていく。
2Rも右ローを狙い撃ちするワンチャルーム。北川も右ローと右カーフキック。パンチから右ローをどんどん仕掛け、左テンカオも突き刺すワンチャルーム。右ヒザで左太ももを蹴る。前蹴りとテンカオでボディを攻めたかと思うと右ロー、そしてまたボディ攻め。北川もジャブと左右ローを放つが、ワンチャルームにかなり攻められている印象。
3R、ジャブと左右ローで反撃する北川。ワンチャルームは右ローを執拗に蹴る。するとここで北川は右カーフを連打。右カーフ、右ストレート、右カーフでワンチャルームが崩れ落ちてダウン。倒れ際には顔面へヒザ蹴り。大の字となるワンチャルーム。北川の見事な逆転KO劇となった。
北川はマイクを持つと「ZERO ONE GYMに移籍してまだ2戦くらいしかしてないんですけれど、2年ぶりくらいに久しぶりにやっと勝って嬉しいですね。去年のRIZINではあがりすぎて行きすぎちゃって自分のスタイルを見失って、凄く大きい舞台でひどい姿を皆さんに見せちゃって本当に情けない気持ちでいっぱいだったんですが、こうして2年ぶりに勝てて皆さんに感謝しています」と語った。
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▼第7試合 KICK 55kg契約 3分3R×内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)判定1-2 ※30-29、29-30、29-30○泉 丈成(誠至館)
内藤は元DEEP☆KICK-55kg王者でSB日本スーパーバンタム級2位。現在『ONE』で活躍する内藤大樹の弟で、今年3月のRIZINで弘樹に判定勝ち。泉は関西を中心に活躍するNJKFのランカー選手。 1R、前に出る村上を泉は前蹴りでけん制。泉は内藤が足を上げたタイミングで見事なコカしを見せる。前に出る内藤だが、攻撃を当てるのは下がる泉だ。左右フック、左ハイ、左ミドル、そして右テンカオ。内藤は空振りが目立つラウンドに。
2Rも前に出る内藤。1Rよりも距離を詰めてローと左右フックを当てに行く。泉は蹴り足をキャッチしてのコカし、その後も崩し技を連発して内藤をコカしていく。前に出る内藤にはワンツー。泉はジャブと前蹴りでけん制し、内藤の攻撃をかわす。終盤、内藤が顔面前蹴りをヒット。
3R、ローやミドルを蹴って右フックにつなげる内藤に泉もワンツーで対抗。前に出る内藤に泉は後手に回り始めるが、組み付くと崩し技を見せる。内藤のパンチが徐々に当たり始めるが、泉も打ち返す。しかし、組み付きが増える泉。内藤は前へ出て積極的に攻めていった。
判定は2-1と割れ、泉が勝利を収めた。
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▼第6試合 KICK 57kg契約 3分3R×鈴木万李弥(志村道場)判定1-2 ※29-30、29-28、28-29○村上悠佳(TEAM TEPPEN)
“流血のマドンナ”こと鈴木は2020年1月20日に東京・ニューピアホールで開催された『HEAT46』でJ-GIRLSフェザー級王者・浅井春香に判定2-0で敗れた。その後、前十字靭帯損傷と診断されて3月に手術を行い、入院を経てリハビリ生活。3カ月間ニーブレスを付けたままの生活を余儀なくされていたが、リハビリ&復帰へ向けたトレーニングを経て今大会で約1年3カ月ぶりの復帰を果たす。戦績は4勝(1KO)4敗。
村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝6KOの戦績をあげてプロに転向。デビュー戦ではダウンを奪って勝利したが、2戦目でいきなりJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちと対戦して判定負け。その後はQueenマオ、カン・イェジン、ウー・ユティン、MAYAに4連勝したが、2020年9月に鈴木と同じ浅井春香に判定3-0で敗れた。戦績は5勝(1KO)2敗。 RISEを主戦場としてきた村上が他団体に参戦するのは初。鈴木はMMAにも挑戦して1勝3敗の戦績を残している。
1R、村上は左右に構えをスイッチしつつロー、ミドル、サイドキックと積極的に蹴りを放っていく。鈴木はまだ距離感がつかめていないのかローを空振り。身長で8cm上回る村上が蹴りを当てる。村上の蹴り終わりに鈴木が左フックからの右ストレート。鈴木の右ストレート、右フックが入ると村上も右を返して右ロー。鈴木は蹴りをほとんど使わず村上が接近してくると右を当てに行く。
2Rもパンチで仕掛けていく鈴木。ワンツー、逆ワンツー、右ロングフックを放っていき、村上はミドルで対抗。村上の顔面前蹴りがクリーンヒットし、のけぞった鈴木だが右フックを連発して前へ出る。鈴木が右ローを放つと右ストレートを合わせる村上。右テンカオも突き刺す。村上は後ろ廻し蹴りからジャンプしての顔面前蹴りと魅せる。
鈴木がパンチを当てようと前へ出ると村上がの顔面前蹴りが炸裂。しかし、鈴木は下がらずそのまま左ロングフックを打ち返す。勢いに乗る村上は右ストレート、顔面前蹴り、テンカオを次々とヒットさせて前へ出る。鈴木がケージを背負うと村上が右フック。鈴木もここで打ち合いに行く。鈴木の右フックで村上は鼻血を出す。
3R、いきなり顔面前蹴りで飛び込む村上。サウスポーから左ミドルを蹴り、オーソドックスになると右ストレート、右ロー。そして突き刺すテンカオ。鈴木も右フックをヒットさせるが、前蹴りで顔面を蹴られてしまう。鈴木が前へ出るとテンカオを合わせる村上。それでも村上は右フックを当てに行く。ラッシュをかける鈴木に村上はバランスを崩す。パンチの打ち合いでは鈴木が有利。しかし、村上の顔面前蹴りがまたもヒット。鈴木も気迫の左フック。最後は足を止めて両者意地の張り合いの打ち合いを見せた。
両者の気持ちの強さがぶつかり合った熱戦の勝敗は判定に持ち込まれ、判定2-1の接戦で村上に凱歌があがった。「初めまして。私は主戦場がRISEなんですが、初めてHEATに出させていただいて緊張したんですが勝ててよかったです」と慣れぬマイクパフォーマンスに照れと戸惑いながら語った。
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▼第5試合 グラップリング ヘビー級 4分2R○イゴール・タナベ(IGLOO)オーバータイム3本目 0分10秒 腕十字×アンディ・コング( パラエストラ小岩)※本戦で決着がつかなかったため延長戦。1分ずつ攻守を入れ替えてのサドンデスマッチ※試合詳報はこちら
▼第4試合 KICK ライト級(60kg)3分3R○斎藤祐斗(JT TRIBE)KO 2R 2分05秒×一仁(真樹ジム愛知)
▼第3試合 KICK スーパーライト級(63kg)3分3R○安川侑己(志村道場)判定3-0 ※29-27×3×ポッシブルK(Sublime guys・翔拳道)
▼第2試合 MMAフライ級(56.7kg)5分3R○ユン・ステン(志村道場)判定3-0 ※30-26、30-25×2×橋上壮馬(ZOOMER)
▼第1試合 MMAフェザー級(65.8kg)5分3R×倉本拓也(志村道場)判定0-3 ※26-30、28-30、28-29○三宅輝砂(ZOOMER)