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“近代ムエタイの帝王”セーンチャイがコロナ感染を公表、タイのムエタイ界もコロナで打撃

2021/04/26 12:04
“近代ムエタイの帝王”セーンチャイがコロナ感染を公表、タイのムエタイ界もコロナで打撃

つい先日、59連勝をマークしたばかりのセーンチャイ

“近代ムエタイの帝王”セーンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)が、新型コロナウイルスに感染したことを公表。ムエタイ選手の招聘や国内ムエタイ大会を開催するほか、ムエタイの情報をSNSで提供している『Muay Thai Super Fight』が伝えた。

 セーンチャイは4月19日(月)に体調の異変を感じ、22日(木)に検査したところ陽性と判明したという。セーンチャイは自身のSNSで「私と接触した人は早く検査を受けてほしい」と呼びかけた。

 セーンチャイはムエタイの殿堂ルンピニースタジアムでスーパーフライ級、バンタム級、スーパーフェザー級、ライト級の4階級を制覇したほか、WMC世界ライト級、WBCムエタイ世界スーパーライト級(ブアカーオと共に最上級のダイヤモンド王座に認定)王座など数多くのタイトルを獲得。ムエマラソンと呼ばれるトーナメントでも多数優勝。ボクシングでも5戦5勝の戦績を収めている。


(写真)4月3日「THAI FIGHT」で圧勝し、59連勝目をマークしたセーンチャイ(左)

 強すぎるがゆえに同じ階級では対戦相手がおらず、常にハンディマッチ(体重差を付ける)で試合を行い続けており、“ムエタイの神”“ムエタイの生ける伝説”“近代ムエタイの最高傑作”などと呼ばれる。日本には2006年以降10回来日して全勝。戦績は319勝49敗2敗で現在40歳だが、2014年10月にペットモラコット・ウォー・サンプラパイ(現ONEフェザー級ムエタイ世界王者)にラジャダムナンスタジアムで判定負けを喫して以来、約7年間無敗。4月3日には59連勝目をマークしている。

 また、タイのムエタイ界は感染予防対策のため無観客試合を余儀なくされており、選手のファイトマネーも下がる一方、試合が組まれない選手が副業を始めるなどコロナ禍による大きなダメージを受けている。

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