ムエローク20212021年4月25日(日)東京・八王子富士森体育館
▼メインイベント(第13試合)BOM女子ピン級初代王座決定戦 2分5R「紗弥に勝ったら100万円!」〇伊藤紗弥(尚武会)判定3-0×Ayaka(健心塾)※伊藤が初代王座に就く。
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。ほぼ男子選手を相手に勝利を収め、あの那須川天心とも2度対戦している。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。
2018年12月の『KNOCK OUT』で小林愛三に判定負けを喫し、以後はリングから遠ざかっていたが2019年12月の『BOM』で復活。奥脇奈々から大差の判定勝ちを収めた。しかし、2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまい、今回はそのリベンジマッチとなる。2020年12月の『BOM』での再起戦では祥子・JSKに判定勝ち。戦績は18勝(4KO)4敗2分。
Ayakaは2018年4月にプロデビューし、2019年11月にはぱんちゃん璃奈を苦しめた祥子を破り、ミネルヴァ王座を獲得。2020年2月のRISE初参戦で伊藤紗弥にテクニックで翻弄されたものの、3Rに右ストレートでダウンさせての逆転KO勝利。一気に知名度を上げた。しかし、10月「GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の1回戦では紅絹に判定負けして連勝が「7」でストップ。11月には宮崎小雪に勝利、2021年2月3日にはTOMOMIにフルマークの判定勝ちでミネルヴァ王座の初防衛に成功している。戦績は10勝(2KO)3敗。
前回は伊藤がRISEルールに初挑戦する形でAyakaと対戦したが、今回は伊藤の土俵であるムエタイルールでの再戦。Ayakaが勝った場合、100万円の賞金が付くことになった。
1R、左右ローからワンツーで仕掛けるAyakaに伊藤は右ミドルで対抗。Ayakaのミドルをキャッチした伊藤はコカしにいくがAyakaはそれを許さない。首相撲でもコカされない腰の強さを見せるAyaka。
2RもAyakaが前へ出てパンチを当てに行くが、伊藤は回り込んで右ミドルと前蹴りで距離をとる。伊藤はAyakaが攻めてくるところを待って技を合わせる。
3R、伊藤は右ミドルを蹴り、Ayakaが蹴ってくるとキャッチしての攻撃を見舞う。逆にAyakaは前蹴りをキャッチして左右フック。前へ出るAyakaに伊藤はテンカオ。Ayakaも右フックをヒットさせる。ワンツーで前に出るAyaka。伊藤は前蹴りと右ミドルで距離を取った戦い。Ayakaを空回りさせた印象。
4R、両者は接近するとヒジを出し合う。伊藤はジャブ、Ayakaがフックで接近するとヒジ。回り込みを巧みに使うのは伊藤で、Ayakaの突進をかわしてワンツーもヒットさせた。
(写真)師匠である今井会長も100万円を守った伊藤の勝利を喜ぶ 最終5R、伊藤はAyakaが来るところにミドルを合わせ、組むとヒザ蹴り。さらにカウンターの右ヒジをクリーンヒット。Ayakaもヒジを返す。巧みに回り込んでAyakaの突進をかわし続ける伊藤。
激しい戦いはあっという間に5Rを戦い切り、勝敗は判定に持ち越され、巧みに戦った伊藤が判定3-0でリベンジに成功した。