2021年4月23日(金)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.124』の一夜明け会見が、24日(土)都内にて行われた。
会見にはダブルメインイベント第1試合(第7試合)の第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント決勝戦で、真優(月心会チーム侍)を判定3-0(30-28×2、30-29)で破り、第5代Krush女子フライ級王座に就いた壽美(NEXT LEVEL渋谷)が出席。前夜の試合を振り返った。
「いつも以上に緊張して恐怖心が凄くて。まずは勝つことが出来てほっとしています。試合の動画を見るたびに悔しさが湧いて、やってきたことが何割出ただろうって試合になってしまいました。悔しくて、同時にもっと強くなりたいなと思いました」と壽美。
一夜明けての感想は「嬉しいですね。アマチュアの時からKrushのベルトに憧れていたので、あんなに遠くで見たベルトがいま自分のところにあるって嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せる。
試合については「自分は退かない、前へ行くのが自分の良さなんですが、前へ行きすぎてしまう。距離とかわけわからず野獣のように前へ行ってしまう。練習では技術的なことやポジション取りなど細かいところまで練習したのにまた本能になってしまったというところですね」と反省点を述べた。
試合前には何度も試合をイメージし、100回以上は勝利したと言っていたが、そのイメージ通りにいったのか。「1カ所だけ、凄く好きな選手の100回くらい見た好きなシーンがあって、そこに近い瞬間があったんです。その選手はそこでKOしているけれど私はどすんどすんパンチで押すようなパンチだったので、イメージと違うなって感じです」と、イメージ通りにいかなかったシーンがあったと苦笑。
同じジムの先輩たちからは「まだまだやることがいっぱいだねって、反省点がいっぱいだねって言われました(笑)。誰でも王者になれるわけではないからおめでとうとも言われたんですが、これからやることがいっぱいあるなって自分でも思います。まだチャンピオンじゃなくてチャンポンくらいだねとも言われました(笑)」と、祝福よりも指摘の方が印象に残ったようだ。
リングサイドで試合を観戦していたK-1女子フライ級王者KANAについては、「このトーナメント中はずっと考えないようにしていて、自分は試合が決まったらその相手にしか集中しないようにしています。勝つことができたので、これからはKANA選手のことばかり考えて過ごします」と、KANAを次のターゲットして狙いを定める。
「こうしてKrushのベルトを獲ることができたので、次はK-1のベルトを絶対に獲りたいのでそのベルトを持っているKANA選手のことだけを考えて毎日過ごします」
壽美と言えば知る人ぞ知る食いしん坊キャラ。「昨日はお肉を食べて、パンとアイスとお菓子を食べたんですが、撮影があるので朝は走って体重を落としてきました(笑)」という。「今一番食べたいのはタルトの食べ放題。人気のお店があってタルトを何個食べられるかやってみたいです」と、爆食女王ぶりを発揮した。
最後には「このベルトが似合うような強くて素敵な王者になれるように、もっと頑張ります。そしてK-1王者になれるように、人としても素敵な王者になれるように努力していきます」と、これからも心技体を磨いていくと語った。