初めてタイ人ムエタイ選手と対戦する佐々木。得意のパンチでムエタイの蹴りに対抗するか
2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の記者会見が、4月19日(月)都内にて行われた。追加対戦カードとしてスーパーファイト(ワンマッチ)の8試合が発表となった。
-56kg契約3分3R延長1Rで、佐々木洵樹(POWER OF DREAM)とラット・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム)が対戦する。
佐々木は元プロボクサーで、OPBF東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった実績を持つ。2019年2月からKrushに参戦すると、11月には晃貴を判定で破り、僅か3戦目にしてKrushバンタム級王座に就いた。2020年3月には初防衛戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響でサンベル・ババヤン(アルメニア)が来日不可能となり試合中止。王座を返上し、8月のKrushでスーパー・バンタム級転向第一戦を行い、龍斗に判定勝ち。12月K-1初参戦では璃明武との無敗対決も制して戦績は5勝(1KO)無敗。
ラットは元ルンピニースタジアム・バンタム級3位で、ムエタイで170戦以上のキャリアを誇る。ラック・エスジムとして2011年ごろから日本で試合を行い、2011年2月には『ムエローク杯59kg級ムエマラソン』にて準決勝でゴンナパーを破った戦績が光る。今回がK-1に初参戦。戦績は102勝(31KO)64敗7分。
会見には佐々木のみ出席し、「今回こうやって試合を組んでくださって素直に嬉しいです。相手がムエタイ選手ということで、今日会えるかなと思っていたので残念です。170戦と聞いて、自分はボクシングで25戦くらいしかしていないので、かなりキャリア差があって。ボクシングvsムエタイっていう分かりやすい図式になるのはちょっと楽しみです」とコメント。
前回の試合を終えて、「1Rに倒して、そこからもたついたところがかなりありました。今回、ムエタイ選手ということで、自分が苦手とするタイプなのかなと思うので、本当に楽しみですね。向こうもどう来るのか。今は組み合ったところとか、そういうところを練習しています」と、すでに対策を始めているようだ。
「それこそゴンナパー選手とやった映像を観て、最初は『マジか』ってけっこうビビったんですけれど、そこから古川会長と何回も見直しました。ボクシング時代はタイ人とやったことあるんですけれど、K-1では初めてで。全く違う土俵なので、蹴りが強いのかなとか、どんな攻撃が来るのか楽しみですね」と、“楽しみ”を連発。
ボクシングvsムエタイとの図式については「図式的に見ても、それは楽しいと思うので。自分はボクシングのキャリアが10年くらいあって、向こうは(キャリアが)何年あるか分からないですけれど。パンチと蹴り、その交錯がどうなっていくのか、楽しみにしててもらいたいですね」とした。
現在空位となっているK-1スーパー・バンタム級王座については、「(元同門の武居)由樹くんが返上したベルトが空位なので、ほんとアピールしたいですね。佐々木はやっぱり強いなって思わせたいです。3月のK-1でもいい試合をした選手がいたので、自分もいるんだぞっていうところを見せたいです」と、同じくムエタイ選手をKOした玖村将史を意識するコメントを出した。
また、無敗記録については「今のところ負けたら終わるというか…そういう覚悟で常にやっているので。ずっと更新していきたいです。来年、再来年くらいまでは」とこのまま無敗でいきたいとした。
なお、ラットからは「こうしてK-1で戦うことができて嬉しい。対戦相手の佐々木はボクシングでも実績がある選手だが、自分もムエタイでは170戦以上戦ってきた。その経験と技術を使って佐々木に勝ちたい」とのコメントを寄せている。