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【K-1】ONE帰りのMOMOTARO「武尊選手に挑みたい」迎え撃つ西元也史「K-1ルールの戦いを教えようと思う」

2021/04/19 23:04
【K-1】ONE帰りのMOMOTARO「武尊選手に挑みたい」迎え撃つ西元也史「K-1ルールの戦いを教えようと思う」

MOMOTARO(左)のK-1デビュー戦の相手は、勝利の全てがKOの西元に決定

 2021年5月23日(日)東京・大田区総合体育館『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の記者会見が、4月19日(月)都内にて行われた。追加対戦カードとしてスーパーファイト(ワンマッチ)の8試合が発表となった。

 スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、MOMOTARO(OGUNI-GYM)と西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が対戦する。


 MOMOTAROは2010年10月にNJKFでプロデビューし、2014年11月にNJKFフェザー級王座に就く。2015年9月には10連勝でWBCムエタイ日本統一王者になると、2016年4月にはWBCムエタイ米国フェザー級王者にも完勝。タイ、中国でも試合を重ね、2017年6月にはWBCムエタイ・インターナショナル王座を獲得。

 2019年には『ONE Championship』と契約し、3月のONE初参戦でケニー・ズィー(中国)に判定勝ちも、4月に元ルンピニー3階級王者ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)に判定負け。しかし、9月のシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)との試合では、41秒KO勝ちの番狂わせを起こした。2020年1月にはONEでペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)に判定2-0で敗れ、12月のONEではボルター・ゴンサルベス(ブラジル)にTKO勝ち。ONEでの戦績を3勝2敗としていた。3月27日にK-1参戦を発表。戦績は32勝(8KO)11敗1分。


 西元は伝統派空手をバックボーンに持ち、2019年9月大会からKrushに初参戦。友尊をハイキックでKOするインパクト大のKrushデビューを飾ったが、1朝久泰央、松本涼雅、TETSUに泥沼の3連敗。しかし、2021年3月のKrushでSATORU成合をKOし、連敗から脱出した。戦績は10勝(10KO)6敗2分。

 会見で西元は「こういった大きい舞台で一格闘家としてリスペクトできる選手と試合ができるの素直に嬉しいです」、MOMOTAROは「K-1初参戦、デビュー戦になりますが、勝つのは当然で勝ち方を求められている試合なのかなと思います。しっかり倒して勝ちたい」と、それぞれ挨拶。


 対戦が決まってMOMOTAROは「試合が決まった時は思ったより早く組んでもらえたので嬉しかった。相手は正直知らなかったので調べさせていただいて試合を見ました。10KOは凄いことだと思いますが、今までの選手と一緒にしてもらっては困るので格の違いを見せたい」、西元は「MOMOTARO選手は参戦してきた時にやりたい選手を聞かれて村越選手と言っていましたが、僕は正反対のタイプなので僕でいいのかなって。嬉しいけれど。知らんくて当然だと思うので、印象付けるために分かりやすい勝ち方をしたいと思います」とそれぞれの感想。

 MOMOTAROはK-1への参戦を発表して「一般の方の反応が凄く良かった。普段連絡が来ない人からも連絡をいただいたので驚きました。日本の格闘技=K-1というのは凄く強いんだと感じました」と言い、「自分は距離を取って戦うタイプだと思われていますが、本当は結構打ち合いも好きなのでそういうところも見せられるように。近い距離での打ち合いだったり、パンチの一発の威力を上げるために練習に取り組んでいます」という。


 どんな技術を見せたいかとの質問には「足技が得意なので、普通の選手が使わないような変則的な足技スタイル。アンディ・フグが好きだったのでカカト落としも使えるし、バックスピンなどのトリッキーな技も使うので見ていただければ」と予告した。

「ONEでオープンフィンガーグローブの戦いで世界のトップと戦っていました。ペッダム戦が一番印象に残っていて、正直そこまで差がないと感じたので自信になりましたね。ONEで経験積んできたので、それをK-1のリングでも活かせるように頑張ります」と意気込み、「もちろんやるからには一番を狙っているので、トップにいる選手にひとつひとつ勝ちを取ってたどり着ければと思います」と、トップを目指すとする。


 西元は「僕が上京してくる前に知っていた、耳に入るくらいの活躍をしていた選手なので試合ができるの嬉しいですね。でも、ちょっとナメられていると思うので、格闘技は人生奪い合いゲームだと思っているので今まで積み上げてきたものを僕が奪ってやろうと思います」と言い放つ。そして「僕が選ばれたのは僕がK-1ルールの戦いを一番教えやすいスタイルだからだと思うので、教えようと思います」とK-1の戦いを教えてやるとした。

 スーパー・フェザー級と言えば3月に武尊とレオナ・ペタスが大激闘を演じ、武尊が壮絶なKO勝ちを収めた。同じ階級の選手としてどう見たかを聞かれると、両者は次のように答えた。

「前回の試合を見ましたが、正直あの結末には驚きました。レオナ選手とは数年前に練習したことがあって、彼の右ストレートの速さは知っていたので、もしかしたらレオナ選手が倒すんじゃないかと僕も思っていました。そこで豪快な倒し方をする武尊選手は凄いなと思いました。けど自分みたいなスタイルの選手とは戦ったことがないと思うし、変則的なタイプは苦手だと思うので、自分もトップにいる武尊選手に挑みたい気持ちはあります。ひとつひとつ勝ってトップまでたどり着きたい」(MOMOTARO)


「前日に僕も試合があって、僕もサポートで裏に入っていたんですが正直マジで凄すぎましたよね。凄すぎて喜んでいましたが、同じフェザー級で、おこがましいけれど凄いと思うよりも悔しかったです。自分が前日試合していたのを忘れるくらい悔しかったですし、あの試合に全部もっていかれたと思うので、今度のK-1では全部僕がもっていきたい」(西元)

 また、MOMOTAROは西元と同じく伝統派空手の出身。西元は「見てすぐ分かりました。蹴りとかを見て、伝統派だと思いました。僕はそこまで徹底できない性格で、自分のやることをやるだけ。(技を)出させる前に倒します」と、伝統派空手対決と言えどもMOMOTAROがその技を出す前に倒すと言い放った。

 MOMOTAROも「(西元は)伝統派ならではなので出入りの速さは気を付けないといけない。そこはしっかりと頭に入れて戦いたいと思っています」と、西元の伝統派空手の動きに対応したいと話した。

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