2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』の第1試合にて、里見柚己(team NOVA)とライト級3分3R延長1Rで対戦する堀井翼(K-1ジム五反田チームキングス)が公開練習を行った。
堀井は2019年3月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦、1Rにダウンを奪われながらも3度のダウンを奪い返して1R2分46秒でKO勝ち。その試合のインパクトもさることながら、もっと話題を集めたのは試合前の個性的すぎる“メンチ切り”だった。堀井が「フラッシュバック」と命名したこのメンチ切りは、相手に背中を向けてエビ反りになって相手を睨みつけるというもの。しかし、6月の瑠久戦では喧嘩っ早さが仇となり、記者会見で乱闘騒ぎを起こして会見は中止に。試合では瑠久に判定で敗れ、その後も不可思と山崎秀晃にKO負け。2020年6月の金子大輝戦では相手のローブローにより反則勝ちとなったが、8月に決まっていた再戦は堀井の負傷欠場により中止となった。今回が10カ月ぶりの復帰戦。戦績は6勝(4KO)3敗3分。
カード発表があった記者会見では分身人形を二体引き連れて登場し「俺、練習で超スピードアップしたから。相手は俺のことが3人に見えるらしくて、それを里見に教えてやろうと思って、こういう格好で来たんだよ」と豪語していた堀井。
今回の公開練習ではそのスピードアップした自分を見せつけるべく、全裸となって体の全面に新聞をまとい、その新聞を落とさないようにジム内を2往復ダッシュするという練習を公開した。
スポーツ新聞はテープなどは使用せずに、ただ自身の体にかぶせたまま。スピードが落ちれば、スポーツ新聞がずり落ちてしまい、股間が露わになってしまう。そのためにもひたすらスピードを保ったまま走らなければいけないという特訓だそうだ。
自信満々に走り出した堀井だったが、案の定、途中でスポーツ新聞がずり落ちるハプニングが発生。それでも走り続けた堀井だったが、尻を丸出しにしたまま躓いて倒れるという不様な格好を晒してしまったのだった。
それでも、この特訓の成果には自信満々の堀井。普段からこの練習に取り組んでいるらしく、「相当スピードがついてるよ。普通の奴がやったら新聞は落ちるし、里見がやったら里見の“柚己”が見えちゃうから。俺しかできないスピードを手に入れたんだよ」と、自身も失敗したことを棚に上げて、成果が上がっていることを強調した。
他人が見ればただの露出狂にしか見えないこの変態的な特訓。ジムに所属する他の選手や会員の人たちから苦情が上がってもおかしくはない。しかし、堀井は「全くないね」と否定。「逆に真似したいっていう後輩も多くて伝授していこうかと思っている。他のジムの奴は真似すんじゃねえぞ! 他のジムの奴は真似禁止だ!」と、にわかには信じ難いことを得意げに語っていた。
肝心の対戦相手の里見については「弱いっしょ」とバッサリ。里見が公開練習の中で「堀井選手に負けたら終わり」と発言したことに関しても、「何を根拠にミット打ちとかでそこまで言い切れるかわからないし、『俺に負けるんだったらおしまい』って言うんだったら、俺に負けたら引退しろって思うし。引退しろよ、なあ里見。だから、俺が引退に追い込んでやるよ、リアルに」と声を荒げて反論していた。
今回は約10カ月ぶりの復帰戦となるが、「かなりパワーアップしてるから、自信というかどうKOしてやろうか、どうぶっ倒してやろうかというイメージしか湧いてない。最高に楽しみだよ」と最後まで自信満々の堀井。「っていうことで、4月23日、第1試合の堀井翼にみんなお楽しみに!」とカメラに向かって投げキッスを決めて、公開練習を締めくくったのだった。