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2021年4月17日(日本時間18日)米国ラスベガス「UFC APEX」で開催される『UFC Fight Night: Whittaker vs. Gastelum』の前日計量が17日に行われた。
コ・メインイベントのライト級の計量では一触即発の小競り合いが起きた。
ジェレミー・スティーブンス(156lbs/70.76kg)とドラッカー・クロース(156lbs/70.76kg)がフェイスオフ。
ともに顔を近づけ急接近でマスク姿のクロースと、顎髭をたくわえたスティーブンスが接触。フェイストゥフェイスならぬノーズトゥノーズになり、互いに近づいたはずが、いきなりスティーブンスがクロースの胸を突き飛ばしている。
慌てて両者の間に入るマッチメーカーのショーン・シェルビー。関係者が両者を離して事なきをえた。公開された動画では、音声が消され、ピー音だけが残されている。
公開計量後、スティーブンスは「あいつがちょっと近づき過ぎた。アグレッシブな態度をとってきた。こんな無礼な行為に優しくはしない」と激高。対するクロースは「明日、同じエネルギーを出してこいよ」とコメントしている。
1ノーコンテストを挟み、5試合白星から遠ざかっているスティーブンスと、3連勝から前戦のベニール・ダリッシュ戦で黒星を喫したクロースの対戦で、待望の勝利を掴むのはどちらか。(【追記】、クロースが「首と手に違和感があり、朝に眩暈・頭痛もあり」(本人のSNSより)ドクターチェックの末に欠場、試合は直前に中止となった)
— Drakkar Klose (@drakkarklose) April 17, 2021
また、メインのミドル級戦では、元ミドル級王者ロバート・ウィテカー(ニュージーランド・1位)が、185.5ポンド(84.14kg)でパス。対するケルヴィン・ガステラム(米国・8位)が185ポンド(83.91kg)でパスした。
“ブリッツ”の異名を持ち、剛柔流空手をベースとするウィテカーは、TUFウェルター級優勝から、2014年11月にミドル級転向し、以降10勝1敗。2017年7月にミドル級暫定王座決定戦でヨエル・ロメロに勝利し、UFC世界王者に輝いた。
唯一の敗北は、2019年10月のにイスラエル・アデサニヤとの同級王座統一戦。2R KO負けで王座陥落したが、2020年7月にダレン・ティル、10月にジャレッド・キャノニアをいずれも判定で下し、2連勝中だ。
当初はパウロ・コスタと対戦予定だったウィテカーだが、コスタがインフルエンザにより欠場。代役のガステラムと対戦することになった。
ガステラムはTUF17ミドル級優勝後、本戦ではウィテカー同様にウェルター級で参戦。2016年12月からミドル級に転向し、マイケル・ビスピン、ホナウド・ジャカレイに勝利も、イスラエル・アデサニヤ、ダレン・ティル、ジャック・ハーマンソンに敗れている。3連敗を喫したが、2021年2月の前戦ではイアン・ハイニッシュに判定勝ちで再起を遂げた。
ウィテカーvs.ガステラムは、2019年2月にタイトル戦を行う予定だったが、ウィテカーが計量後の試合当日に腸ヘルニアの緊急手術により欠場で中止となっていたカード。今回はコスタの欠場により、ガステラムがスクランブル参戦。2年越しの対戦が実現することになった。
日本時間18日(日)朝8時に始まるプレリム6試合はUFC公式サイトおよびYouTube公式チャンネルでライブ配信されるほか、11時開始予定のメインカード5試合を含む全試合がUFC FIGHT PASSでライブ配信となる。
なお、キャッチウェイトで実施予定だったザラ・フェイリンvs.ジェジアニ・ヌネスの一戦はフェイリンが約3.6kgの大幅体重超過。体重管理に問題があったとされ、中止となった。