2021年4月16日(日本時間17日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて「Bellator 257: Nemkov vs. Davis 2」が開催される。前日計量ではプレリミナリー出場のジェイ・ジェイ・ウィルソン以外の全選手が計量をパスした。
メインイベントは「Bellatorライトヘビー級ワールドGP準々決勝&同級選手権試合」として、王者ワジム・ネムコフ(ロシア)が、同級2位のフィル・デイヴィス(米国)と2年5カ月振りの再戦に臨む。
2018年11月の対戦では、ネムコフが元王者のデイヴィスをスプリット判定で下して王座挑戦に前進。その後ネムコフは、2019年10月にペドロ・カルバーリョを2R リアネイキドチョークで下し、2020年8月の前戦で王者ライアン・ベイダーに挑戦。2Rに右ハイキックでダウンを奪ったネムコフが、立ち上がったベイダーをさらに左フックで沈め、新王者に輝いている。
対するデイヴィスは、ネムコフ戦後、3連勝中。リーアム・マクゲリー、カール・アルブレックソンにTKO勝ち、そして2020年9月の前戦ではリョート・マチダにスプリット判定で勝利し、王座挑戦&GP出場を決めた。
ネムコフ陣営には、2021年1月に新型コロナウイルスに感染し入院も、無事に回復したエメリヤーエンコ・ヒョードルが帯同。前日計量で204.5ポンド(92.75kg)パスしたネムコフは、SNSで「体重調整とフットワークでスピードアップ! 準備に多大な協力をしてくれたヒョードルには本当に感謝しています!!!!」と投稿。ヒョードルと兄ヴィクトル・ネムコフとの3ショットやミット打ちの写真を公開している。
一方のデイヴィスは205ポンド(92.98kg)でパス。計量動画とともに「計量は終わった。食事のときが来た! さあ食べるぞ」と拳マークで投稿。果たしてリカバリー後、試合ではどんな身体で現れるか。
デイヴィスのリヴェンジ&王座返り咲きなるか、それともネムコフが返り討ちにするか。前日のオッズでは、ネムコフが-200のフェイバリット、デイヴィスが+170のアンダードッグとなっている。
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もうひとつのGP準々決勝は元UFC vs.元ACA王者対決、渡辺華奈参戦中の女子フライ級戦も
コ・メインもGP準々決勝戦。TUF19覇者でUFC10勝5敗のコーリー・アンダーソン(米国)が、元ACAライトヘビー級王者ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)と対戦する。
アンダーソンはMMA14勝5敗。2020年11月にメルヴィン・マヌーフを2R、パウンドでTKO。Bellator初陣を白星で飾っている。
対するヤギュシュムラドフは18勝5敗1分。2018年5月にロシアのバルタス・アグナエフをリアネイキドチョークで破り、トルクメニスタン初のACB王者となると、2019年12月に2度目の防衛を果たし、王座を返上していた。11KO・TKO、4つの一本勝ちと83%のフィニッシュ力を、元UFCファイターを相手に発揮できるか。
渡辺華奈が参戦中の女子フライ級では、エミリー・ドュコーテ、デニス・キーホルツに勝利もイリマレイ・マクファーレンとアレッハンドラ・ララに敗れているヴェータ・アルテアガ(米国)が出場。Bellator初参戦のデジリー・ヤネス(米国)と対戦する。
7位のアルテアガはMMA5勝4敗。対するヤネスは5勝2敗のテキサン。テキサスのXKO、LFA、Combateで4連勝も、2019年12月の前戦「Combate 51: Tito vs. Alberto」でCAMMA女子ストロー級王座に挑戦も、スプリット判定で敗れ戴冠ならず。Bellatorに新天地を求めていた。ドュコーテ、キーホルツに勝利しているアルテアガを通して、フライ級戦線の実力を測ることも可能なカードだ。
また、175パウンド契約でポール・デイリー(英国)とサバ・ホマシ(米国)の元UFC対決も実現。現在Bellator2連勝中(エリック・シウバとサッド・アワッドに勝利)のポール・デイリーと、Bellator3連勝中(ミカ・テリル、カーティス・ミランダー、ボビー・ヴォルカーに勝利)のサバ・ホマシ(米国)のサバイバルマッチとなる。
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プレリムで元RIZINアルブレックソンがネムコフ兄と対戦、前女王バッド、フェザー級にカルバーリョ、ソウル・ロジャースも出場
プレリムにも、ビッグネームや実力者たちが出場する。
2020年1月にクリスチャン・サイボーグに敗れるまで11連勝を飾っていた前女子フェザー級王者で現1位のジュリア・バッド(カナダ・MMA14勝3敗)が、MMA9勝5敗のダイアナ・シルバ(ブラジル)と対戦する。
同じくプレリムには、ジュリア・バッドの夫で元UFCファイターのランス・ギブソンの息子ランス・ギブソンJr.(カナダ)も出場(6勝2敗のマーカス・シュリンと対戦)、親子でサークルケージ揃い踏みとなる。
2020年11月にフェザー級王者のパトリシオ・フレイレに挑戦したペドロ・カルバーリョも出場。“マオリ・キッド”ジェイジェイ・ウィルソンと対戦する。
フェザー級7位のウィルソンはBellator6連勝中(MMA7勝無敗)。2020年11月の前戦ではMMA4連勝中だったセルジオ・デ・バリを右オーバーハンドでわずか20秒でパウンドアウトしており、4位のカルバーリョに勝利すれば、一気にランクアップが望めるカードだったが、146.75ポンド(66.56kg)で体重超過となっており、キャッチウェイトでの試合となる。
同じフェザー級では、日本の「Real 2」に出場した寝技師ソウル・ロジャース(英国)も参戦。ロジャースは、「TUF22」欧州チームでライアン・ホール、マルチン・ゾセックに勝利するなど4連勝もビザ問題で離脱しており、その後、ACBを経てBellatorに参戦し、2勝1敗。2020年10月にはアルビ・メジドフをリアネイキドチョークで極めている。
メインと同じライトヘビー級には、RIZINでワジム・ネムコフにスプリット判定で勝利しているカール・アルブレックソン(スウェーデン)が参戦。ワジムの実兄で元PFLのヴィクトル・ネムコフ(ロシア)と対戦する。
2017年12月のRIZINで現UFCのイリー・プロハースカ(※5月2日にドミニク・レイエスと対戦)に敗れたアルブレックソンだが、uperior Challenge、RIZINで3連勝。2019年10月のBellator初参戦でいきなりフィル・デイヴィスと対戦し、3R TKO負けを喫したが、2020年11月の前戦では、Superior Challengeで元UFCのアミウカウ・アウベスに2R TKO勝ちで再起を果たしている。
対するヴィクトル・ネムコフは34歳でMMA30勝7敗1分。M-1チャレンジで連勝後、ロシアRCCで現UFCのクリッドソン・アブレウには一本負けしたものの、以降4戦負け無し。PFLで2連勝し、2019年10月の前戦ではヴォルク・アターエフとドロー。今回がBellatorデビュー戦となる。27歳のアルブレックソンはネムコフ兄弟からの白星で、GP開催中のライトヘビー級戦線で存在感を示すか。
また、ウェルター級では、元立ち技ファイターの因縁の再戦もマッチアップ。
GLORYで活躍し、Bellatorキックボクシングで8戦全勝のレイモンド・ダニエルズ(米国)が、GLORYで2019年に2連勝しているピーター・スタノニック(米国)と対戦する。2020年9月の前戦では、ダニエルズの左後ろ廻し蹴りがスタノニックの下腹部に入り、ノーコンテストとなっているため、仕切り直しで決着がつくか。
ダニエルズは40歳ながらMMAでも2勝1敗で、スピニングバックキックを武器にBellator Kickboxingでは世界ウェルター級王者にも輝いている。対する対するスタノニクもGLORYでの活躍前に、MMAでは5勝4敗で、LFAで1勝1敗の戦績を持つ。
プレリミナリーから見逃せない「Bellator 257」は日本では、Bellator公式YouTubeチャンネルで配信予定だ。
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Bellator 257: Nemkov vs. Davis 2
SHOWTIME 9p.m.ET/6p.m.PT
【メインカード】
▼Bellatorライトヘビー級ワールドGP準々決勝&同級選手権試合 5分5Rワジム・ネムコフ(ロシア)204.5ポンド/92.75kgフィル・デイヴィス(米国)※2位 205ポンド/92.98kg
▼ライトヘビー級ワールドGP準々決勝 5分5Rコーリー・アンダーソン(米国)※3位 204.75ポンド/92.87kgドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)204.5ポンド/92.75kg
▼女子フライ級 5分3Rヴェータ・アルテアガ(米国)※7位 124.5ポンド/56.47kgデジリー・ヤネス(米国)125.75ポンド/57.03kg
▼175パウンド契約 5分3Rポール・デイリー(英国)174.75ポンド/79.26kgサバ・ホマシ(米国)175ポンド/79.37kg
【プレリミナリー】
Bellator MMA YouTube ChannelSHOWTIME Sports YouTube ChannelPluto TV5:30p.m.ET/2:30p.m.PT
▼ライトヘビー級 5分3Rジュリアス・アングリカス(リトアニア)※5位 205ポンド/92.98kgグレゴリー・ミリアード(アルバ/オランダ)205.5ポンド/93.21kg
▼女子フェザー級 5分3Rジュリア・バッド(カナダ)※1位 145.25ポンド/65.88kgダイアナ・シルバ(ブラジル)144.75ポンド/65.65kg
▼ヘビー級 5分3Rスティーブ・モウリー(米国)247ポンド/112.03kgショウン・アシャー(米国)247.25ポンド/112.15kg
▼ウェルター級 5分3Rグラシャ・ボンジニヤン(アルメニア)170ポンド/77.11kgデマスケス・ジャクソン(米国)170.75ポンド/77.45kg
▼ウェルター級 5分3Rレイモンド・ダニエルズ(米国)169.75ポンド/76.99kgピーター・スタノニック(米国)170ポンド/77.11kg
▼ライトヘビー級 5分3Rカール・アルブレックソン(スウェーデン)205.75ポンド/93.32kgヴィクトル・ネムコフ(ロシア)206ポンド/93.44kg
▼フェザー級 5分3Rペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)※4位 144.75ポンド/65.65kgジェイ・ジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)※7位 146.75ポンド/66.56kg※ウィルソンが体重超過
▼ライト級 5分3Rランス・ギブソンJr.(カナダ)155ポンド/70.30kgマーカス・シュリン(米国)146ポンド/66.22kg
▼フェザー級 5分3Rソウル・ロジャース(英国)145.75ポンド/66.11kgマッズ・バーネル(デンマーク)146ポンド/66.22kg