2021年4月10日(土)TBSで放送された 『炎の体育会TV』に那須川天心(TARGET/Cygames)が、弟の龍心(りゅうじん/TEPPEN GYM)とともに出演。番組の最後に、天心が「重大発表をさせていただきたいと思います」と正式にキックボクシングからボクシングへの転向を表明。そのリミットを「2022年3月」と発表した。
「ずっとやってきたキックボクシングを那須川天心は引退します」と冒頭で語った那須川。
続けて「2022年3月に予定されているRISEの試合を持って(キックボクシングを)引退します。それまで2~4試合。貴重ですよね、自分の中でも。辞めてボクシングに転向させていただきます。蹴りを捨てて拳だけで勝負します」とボクシング転向と、キックの最後の試合の期日を初めて語った。
ボクシング転向のデビュー戦は「2022年中にデビューしたい」という那須川。
「もったいないとは思わないか?」の質問に、那須川は、「思わないですね。やりきったというか。ずっとチャンピオンの立場で、それだと自分としてはつまらない。挑戦したいというのがあって、だったら自分がボクシングに挑戦して、下の立場から、強いチャンピオンたちを倒していくという。そっちの方が生きていて面白いかなと思いました。もうやり残したこともほぼほぼないかな」と、新たなモチベーションをボクシングに求める思いを語った。
最後に番組の聞き手から「(2022年3月以降は)もうやらない?」と問われると、「やらないですね」ときっぱり。しかし「二度と?」と念押しされると「……そこまで言われると分からないですけど」と苦笑しながら答えた那須川。
あと2~4試合というキックボクシングでは、どんな相手と試合を行うか。
RISE世界フェザー級王者の那須川天心は、2021年3月28日に日本武道館で開催された『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.2~』のメイン、武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs.レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)を会場で生観戦、武尊の呼びかけに応答している。
K-1来場は、2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.26』で試合を行った天心の試合を、会場で生観戦に訪れたK-1 WORLD GPフェザー級王者・武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)への敬意のお返しだったと語っているが、果たして、那須川vs.武尊は、残り2~4試合のなかで実現するか?
那須川天心「必ずボクシング業界でも革命を起こします」
―――キックボクシングへの思いを教えて下さい。
「プロの格闘家の道に進ませてくれたキックボクシングには愛着もあり、感謝の念が強いです。しかし、まだ22歳。“無敗のチャンピオンとして挑まれる立場”のキックボクシングは一旦ここで卒業し、自分がゼロからの挑戦者になれるボクシングの道を次のフィールドとして選びました」
―――キックボクシング残り数試合、どのような気持ちで臨みますか?
「全試合KOしたいですね。ただ、引退へ向けたカウントダウンとなる数試合だからといって、いつもと何かを変えるのではなく、これまで通りの準備・調整をして試合に臨みたいと思っています」
―――ボクシング転向への意気込みをお答えください。
「ボクシングではゼロからのスタートなので、“挑戦者としての那須川天心”が勝ち上がっていく姿を、ぜひ見ていただきたいです」
―――ファンへ一言お願いします。
「キックボクシングは2022年3月で卒業しますが、必ずボクシング業界でも革命を起こします。皆さん引き続き応援宜しくお願いします!」(RISE公式サイトより)