朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める大会『BREAKING DOWN』(5月9日・トライフォース赤坂)に、元UFCファイターの菊野克紀(誰ツヨDOJOy)がエントリー。その対戦相手が朝倉未来のチームでYouTubeチャンネルでは編集を務める佐々木大(トライフォース赤坂)に決定したことを、未来が発表した。
『BREAKING DOWN』はフルサイズの金網オクタゴンを使用した寝技ありの総合格闘技ルールのアマチュア大会。試合時間が1分のみなのが特徴で、時間内に決着がつかない場合は3人のジャッジにより旗判定で勝敗が決まる(2本以上で勝利)。
「ここに佐々木くんが挑戦する」と発表した未来。「1分だったら結構強いんじゃないかな。佐々木くんからも『どうせ出るんだったら強い選手と戦いたい』というなかで、菊野選手との対戦が決定しました。ナメてかかったら佐々木くんが大怪我する可能性がある」と、菊野との試合を説明した。
実力・実績ともに差のあるマッチメークだが、通常のMMAルールとは異なるのが『BREAKING DOWN』だ。
「ただ1分なんですよ。総合格闘技ルールでやったら、佐々木くんが絶対に負けます。勝つ確率は1%も無い。でも佐々木くんのいつものブンブン丸の無酸素運動で行くでしょう? 毎日、朝練習も来ていて本気。どう自信は?」と、隣に座った佐々木に聞くと、DEEPで1勝2敗の佐々木は、「1分なんでぶっちゃけ自信があります。全力で」と意気込みを見せた。
一方で未来は、菊野自ら運営に連絡し、参戦を決めたことを明かすと、「菊野選手ってこの1分大会に魅力を感じてくれたんだと思う。ということはほんとうの“殺し屋”。街の喧嘩で1分も出来ないことを分かっていて応募してくれたと思う。そこを考えている分、ほんとうに自信があるんだと思う。余裕があるから受けている」と、菊野のキラーな部分が見られると期待を寄せている。
柔道・柔術ベースの25歳でパワフルな佐々木に対し、39歳の菊野は柔道、極真空手、沖縄拳法空手をベースに、2018年9月の巌流島以降、MMAでは戦っていない。
菊野は「普通よりは試合時間短いけどもイザって時はもっと短い闘いになる。実戦的で面白そう! 武術・護身の稽古として素晴らしい」と今大会を評価しており、未来も菊野について「1回、練習したことあるけど普通に強いからね」と肌を合わせた感覚を語っている。
「勝ったら大金星よ。とんでもないレジェンドが相手だけど、1分なんでワンチャンある。『元UFCファイターを編集の佐々木が倒した』とニュースになる」と、佐々木に発破をかける未来は、「もし勝ったら現金で100万プレゼントもあるかも」と人参をぶら下げ、チームメイトのモチベーションを高めた。
全15試合という『BREAKING DOWN』。力士、柔道18年の柔道家、合気道の達人も出場予定で『バキ』のような世界になるという同大会には「まだ発表していないすごい面白いカードがある」という。
1分のなかで、菊野は佐々木に三日月蹴りや突きを決めてドミネートするのか、それとも佐々木が若さを武器にラッシュし続けるか。